演奏活動に欠かせない譜面台。特に持ち運び用のスタンドを探している方にとって、サイズ・重さ・組み立てやすさはチェックしておきたいところですよね。今回は、そのすべてを兼ね備えた「KraftGeek(クラフトギーク)」のカプセルミュージックスタンドを実際に使用して感じた魅力をレビューします。
KraftGeek ( クラフトギーク ) / カプセルミュージックスタンド
まるで文具のような美しいデザインと質感
まず驚いたのが、そのスタイリッシュなデザインの美しさです。「カプセルミュージックスタンド」の名前の通り、収納時は細長いカプセル状になり、まるでペンケースか高級筆記具のような雰囲気。アルミ合金製で手に取ったときの質感も良く、高級感があります。これまで「折り畳み式譜面台」と聞いて思い浮かべていた、あの黒色のガチャガチャしたスタンドとはまったくの別物です。

それもそのはず、MoMA(ニューヨーク近代美術館)デザインストアのコレクションに加わり、世界で最も影響力のある美術館の一つであるMoMAで、展示されています。さらに、国際的に権威ある「iFデザイン賞」と「レッドドット・デザイン賞」の両方を受賞しています。
驚異のコンパクト設計!
このスタンドの最大の魅力といっても過言ではないのが、その収納性。折りたたみ時のサイズは約44cm、重量は約1.2kg。コンパクトで持ち運びやすいデザインは軽量で持ち運びも簡単です。誰もが一度は経験した事のある「譜面台が別でかさばる問題」や、「バッグに入らないストレス」から解放されるのは思った以上に大きなメリットです。
私は今までは譜面台を別にして持ち歩いていましたが、KraftGeekの譜面台はケース(フルート)の外ポケットにジャストフィット!荷物が一個減りました!!


組み立ては直感的&短時間で完了
組み立ても画期的で簡単です。組み立ててみて驚くのが、カプセルミュージックスタンドには、こういったネジがありません。

(こういったネジ)
ネジ式ではなく、ノブを回してロックを解除し、スライドさせて組み立てる方式なので、(もちろん)工具も力も不要。
慣れてしまえば、わずか1分足らずでセッティングが完了します。
脚部の安定性も想像以上で、軽量でありながらグラつきはほとんどありません。
■ KraftGeek Music Stand
高さ・角度調整も柔軟。座奏も立奏もOK!
高さは74~ 168 cmまで調節可能。角度も最大 30 度傾けて使用可能です。座奏・立奏いずれにも対応可能。私はフルートの立奏・クラリネットの座奏・サックスの立奏で使いましたが、どのスタイルでも快適に使用できました。
また、譜面台の角度も自由に調整できるため、反射が気になる照明の下でも読みやすい角度に合わせられます。こうした細やかな設計は、まさに演奏者目線。クラフトギークの開発者が「演奏者のストレスを限りなくゼロにしたい」と語っていた理由がよく分かります。

(譜面台の角度調整はノブを使用します)
譜面を置くとこんな感じ
譜面を置く面は、骨組みのようなデザインになっています。譜面を押さえるクリップもついていますが、譜面を大量に載せる(例:大型スコアや重いバインダーなど)用途には不向きかもしれません。持ち運び重視のため、耐荷重も2.0kgとある程度割り切られている印象です。

脚部の開きは調節不可
カプセルミュージックスタンドは脚部の開き具合は調整できない仕様になっています。このようにがばっと開くことで安定します。ベース半径は30cmです。

まとめ:日常使いに最適な“次世代ポータブル譜面台”
クラフトギークの「カプセルミュージックスタンド」は、その圧倒的なコンパクトさと使いやすさで、日々の練習やレッスンにぴったりな1本です。特に、ケースに収納できるサイズ感は、移動の多い管楽器奏者にとって大きなアドバンテージです。
「譜面台なんてどれも同じ」と思っていた方にこそ、ぜひ一度手に取っていただきたいアイテムです。