みなさんこんにちは、
サウンドハウスのヘッドホン担当、山崎です。
今回は、ドラマー、ギタリスト等ミュージシャンにおすすめしたいモニターヘッドホンのご紹介です。
DIRECT SOUNDというメーカーはご存知でしょうか。

海外ではミュージシャン、特にドラマーやパーカッショニストに愛用者が多く、
意外な有名アーティストがライブステージで使っていたりします。
スティーブ・ヴァイやリンゴ・スターとも共演しているアメリカのプロドラマー、グレッグ・ビソネットもその一人です。
今回、DIRECT SOUNDの全ラインナップが、デザインや音質などマイナーチェンジされました。
その中で、ご紹介するのはDIRECT SOUNDのスタンダードモデルEX29 PLUSです。

ハウジングの形状は、前仕様とほぼ変わりませんが、
ハウジング側面のロゴ、ヘッドバンド、ケーブル、さらにドライバーユニットが変更されています。
マイナーチェンジとは言いつつも、かなりの変わりっぷりです。
ではまずパッケージから。

ヘッドホンにしては、やや小ぶりなパッケージ。
前面には、ほぼ原寸大のヘッドホンがプリントされています。

中身は、こんな感じ。
ケーブルは、着脱式です。
一般的なヘッドホンのように、ハウジングの根元からケーブルが抜き差し出来るタイプではありません。

ステレオミニプラグなので、付属のケーブル以外にも、
他社製の延長ケーブルに交換したり、自作してみるのも楽しいかもしれませんね。

ハウジングは、ドラマー、射撃選手が着用しているイヤーマフに近い形状です。
この形状が、他のヘッドホンにはない高い遮音性能を発揮してくれます。

DIRECTSOUNDヘッドホンの推しポイントは、この遮音性能の高さ。
遮音性が高いだけあって、側圧はやや強めです。装着すると、周りの音量がスッと引くのがわかります。
聴力検査でオージオメータと一緒になっているヘッドホンを付けた時の感覚に近いかもしれません。

音質は、モニターヘッドホンらしく低音から高音までまんべんなく均一に出力する、
いわゆるフラットな音質。
音場は、MDR-CD900STよりやや距離があり、広く感じました。
シンセサイザーの音は抜けるようなキレがあり、スピード感もあります。
バスドラムは中央でどっしりと、タイトに聴こえます。
ハイハットの細かいタッチやアコースティックギターのザラザラとしたストロークも生々しく、
レコーディングの表情をしっかりと伝えてくれます。楽器、パート毎の分離がすばらしいなと感じました。

側圧は強め。耳の疲れを考えると1-2時間の作業くらいまでがベストかもしれません。
遮音性は、圧倒的に他のヘッドホンよりも高く、
レコーディングや練習、ライブなどでモニタリングに集中したい、ここぞという時に活躍してくれそうです。

ヘッドホンの音量を上げてもドラムのクリックが聴こえにくい、と感じている方、
DIRECT SOUNDのヘッドホンを試してみてください。良い具合にクリックが聴き取れます。