ドラマーの皆さん。バスドラムビーター交換していますか?最初からペダルについているビーターで満足という人も多いのではないでしょうか。
スティックは実に多くの種類が販売されているので、色々なモデルを試すドラマーが多いと思います。スティックを持ち替えるだけで、サウンドや叩き心地が大きく変わり、感動した経験があるのは私だけではないはず。
その感動を手だけではなく、脚でも味わっていただきたい!(笑)
その信念のもと、今回は各ブランドから販売されているビーターを試奏し、勝手にレビューしてみました。ビーター交換の際にお役立てください!(★による評価は担当者の独断と偏見で行いました。ご了承ください。)
■PEARL / DB-100

購入したのは10年ほど前なので、現行品とはデザインが多少異なっているようです。フェルトもかなり減っていますが、まだまだ現役です。ドラムを初めた頃からずっと使用しているため、このビーターを基準にして他のビーターと比べることが多いです。
私の場合、丸みのある音が好きなので基本的にフェルト面を使用します。全体として軽量でコントロールしやすいといった印象です。小回りが利くので、テンポの速い楽曲や、細かいフレーズを踏む時に活躍します。良くも悪くもこぢんまりとした音で、まとまりのあるサウンドが楽しめます。
細かいフレーズで音が埋もれてしまう場合にはプラスチック面の出番です。コントロールのしやすさはそのままに、粒立ちをはっきりさせることができます。
●フェルト
音量:★★★☆☆
アタック:★★☆☆☆
コントロール:★★★★☆
●プラスチック
音量:★★★☆☆
アタック:★★★★☆
コントロール:★★★★☆
重量:約80.5g
■DW / SM101

第一印象はとにかく重い!軽めのDB-100で慣れている人間なので、なおさら重さの違いを感じます。ビーターの種類に限らず、キックペダルは「踏む」という感覚より「落とす」という感覚がいい音を鳴らすコツだと聞きますが、このビーターは本当に足を落とすだけで信じられないほど鳴ります。叩いた瞬間にヘッド全体が揺れているのを感じます。ずっしりとした低音を引き出すことができるので、ついつい4つ打ちが叩きたくなります。力強いビートを気持ち良く演奏させてくれます。
フェルト面でも十分アタックは強いのですが、SM101はさらにプラスチック面を備えています。バチバチのアタック音が得られ、粒立ちも低音も欲しい時に使用しましょう。ただしその重さゆえ、思い通りにコントロールするためには、筋力トレーニングと慣れが必要でしょう。
●フェルト
音量:★★★★☆
アタック:★★★☆☆
コントロール:★★☆☆☆
●プラスチック
音量:★★★★☆
アタック:★★★★☆
コントロール:★★☆☆☆
重量:約100.0g
■TAMA / CB900PS

黒いフェルトを使用したちょっと珍しい配色のビーターです。とてもコントロールしやすく、速いフレーズから重ためのグルーヴまで柔軟に対応できます。ビーターとヘッドとの接地面積は少ないので、音量が稼げないのではと疑ってしまいましたが、フェルトはしっかりと厚みがあり、的確にシェルの芯をついたサウンドといった印象です。ヘッドだけでなく、バスドラムの胴までしっかり鳴らせるので、低音もばっちり出てきます。とにかく爆音を鳴らしたいというドラマーには向きませんが、低音とアタック、バランス良くまとまったサウンドにはどこか説得力があります。セッティングに合わせて、ヘッド部分の角度調整も可能です。
●フェルト
音量:★★★☆☆
アタック:★★★☆☆
コントロール:★★★★☆
重量:約89.6g