
サイクリングをしながら好きな音楽を聴く・・・最高の瞬間ですね。しかし、2015年6月1日の道路交通法改正で、自転車に乗りながらのイヤホンやヘッドホンの使用は安全運転義務違反になりました。では、音楽は聴けないのか?大丈夫です、別の方法で聴くことができます。その方法&おすすめの曲をまとめました。
■ 周りの音や声が聞こえる状態なら大丈夫!
イヤホンやヘッドホンをすると周りの音や声が聞こえにくくなります。その問題をクリアすれば、自転車に乗りながら音楽を聴くことができます。つまり、耳を塞がないタイプのヘッドホン・イヤホンをすればOK!
【方法1】ネックスピーカーを使う
首に掛けて使うスピーカーです、道路交通法違反ではなく周りの音もよく聞こえます。スマホとBluetoothで接続して使用します。耳を押さえないので、長時間使用しても耳が痛くならず聞き疲れしにくい特徴があります。
自転車用として選ぶポイントは重さと音質です。軽い方が長時間自転車に乗っても負担が少ないですが、バッテリーの持ちが悪い場合もあるのでカタログスペックを確かめましょう。音質はコーデックがAACやaptXなどに対応していれば音質がよく理想的ですが、標準音質のSBCでもパッシブラジエーター(低音を増強するしくみ)が搭載されていれば十分に音楽を楽しむことができます。
○ ネックスピーカーのおすすめ機種
バスブーストにより低音を強調、周りの音や風切音などがあっても臨場感のある音楽再生ができます。
androidユーザーは高音質のapt-Xが使用できます(iPhoneユーザーはSBCを使用)
重量:約370g、対応コーデック:SBC、apt-X
【方法2】骨伝導ヘッドセットや骨伝導イヤホンを使う
骨伝導とは、鼓膜の代わりに骨を通じて内耳に振動を送り脳に音を感じさせる仕組みです。骨伝導のヘッドセットやイヤホンはこめかみに振動版を当てて振動を伝えるものが多く、耳を塞がないので自転車に乗りながら使うことができます。スマホとBluetoothもしくはケーブルで接続します。
音質は通常のヘッドホン・イヤホンよりは落ちるものが多いですが、耳を塞がず、ネックスピーカーのように首への負担もないので、長時間のサイクリングにも使用しやすい特徴があります。
○ 骨伝導ヘッドセット・イヤホンのおすすめ機種
movio ( モヴィオ ) / ActiBone M305BONE 骨伝導ワイヤレスイヤホンE
重量が軽く長時間使用しても負担になりません。IPX5相当の防水性能で自転車走行中の雨にも対応できて便利です。コーデックはSBCでiPhone・androidのどちらにも対応できます。
重量:約28g、対応コーデック:SBC
【方法3】サイクルスピーカーを使う
サイクルスピーカーとは自転車に取り付けたり、ヘルメットに取り付けたりして使う自転車用のスピーカーです。縦長のものならドリンクホルダーに取り付けることもできます。
通常のスピーカーなので音質はネックスピーカーや骨伝導ヘッドセット・イヤホンよりもいいものが多いです。しかし、周りに音がまる聞こえになるのでボリュームに気を使う必要があります。周りに人がいない場所での使用におすすめです。
○ サイクルスピーカーのおすすめ機種
JBL ( ジェービーエル ) / JBLCLIP4ブルー Bluetoothスピーカー
持ち手がカラビナになっているので、ズボンのベルトループやリュックなどに簡単にぶら下げることができます。キャンプでテントの梁にぶら下げたり、車内の持ち手に取り付けたり、取り付け場所の応用範囲も広いです。防水・防塵なので自転車走行中の雨や風で舞う埃にも対応でき便利に使えます。 重量:約239g、対応コーデック:SBC
自転車に乗りながら音楽を聴くには以上のような方法があります。ただし、各都道府県により判断の基準が違ってくるので、お住まいの地域の警察に問い合わせてから実践してくださいね。
■ さっそく聴こう、おすすめの曲!
準備ができたら、さっそく自転車に乗りながら音楽を聴きましょう。ズバリ!タイトルや曲中に「自転車」や「バイシクル」という言葉が使われている曲を集めてみました。
○ オレスカバンド「自転車」
中学のブラバンメンバーをメインに結成されたバンドで、トロンボーン、サックスなどの管楽器が入っているのが特徴のバンドです。 サビに繰り返す「自転車、自転車」はコミカルで楽しい気分になりおすすめの曲です。
○ ニコ・タッチズ・ザ・ウォールズ「バイシクル」
2019年に活動終了したバンドですが曲は生き続けます。とにかくカッコイイロックサウンド!Sony MusicのYouTubeでも聴くことができます。
○ つじあやの「風になる」
ウクレレの弾き語りでまったりとした世界観を表現するシンガーソングライター。「風になる」はアニメ猫の恩返しの主題歌、自転車で快活に走るイメージが頭に浮かぶ曲です。この曲を聴くと田園の中を走りたくなります。
○ クイーン「bicycle race」
直訳すると「自転車競争」、テンポがよくて英語がわからなくても楽しめるクイーンの名曲です。「I want to ride my bicycle」(俺は自転車に乗りたい!)という歌詞を歌いながらガンガン走りたくなる曲です。
他にも、aiko「自転車」、スピッツ「自転車」、JUDY AND MARY「自転車」などがありますよ。
個人的にはオレスカバンド「自転車」がイチオシです。「自転車、自転車」と言いまくってるのが耳に残って、つい歌ってしまうーー。
皆さんもぜひ、お気に入りの自転車で音楽を楽しんでくださいね!
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