
管楽器では花形楽器と呼ばれるサックスやトランペットが人気ですが、フルートはどんな楽器かご存知でしょうか?
おそらくほとんどの方が「あの横向きで吹くヤツでしょ」「名前は聞いたことがある」というくらいの印象かと思います。
そんなフルートですが、密かに人気を博しています。
吹奏楽部でもフルートを希望する方が多く、定員オーバーすることもしばしば。
様々な雑誌やサイトで人気楽器ランキングが出されていますが、フルートは常に上位に食い込んでいます。
フルートの魅力とは一体どんなところにあるのか、これからなにか管楽器を始めてみようと思っている人にお伝えします。
■ フルートの特徴
フルートの魅力を語る前に、フルートってそもそもどんな楽器?という方に向けておさえておきたい特徴をまとめました。管楽器唯一の横笛
管楽器には多くの種類がありますが、オーケストラや吹奏楽で使用される楽器の中で唯一の横笛です。
ほとんどの横笛は和楽器や中国楽器で使われています。
空気振動を作ることで音を出す
フルートにはクラリネットやサックスにある、音を出すためのリードがありません。
音を出すにはまず息を吹き口に向けて吹き込み、その吹き込まれた息は渦を作り空気を振動させます。
振動した空気が管を振動させることで音が鳴るという仕組みです。
そのため、適切なスピードと角度の息を吹き込むことが重要となります。
金属なのに木管楽器
管楽器は木管楽器と金管楽器に分けられます。
フルートは金属で出来ているので金管楽器かと思われがちですが、木管楽器に分類されます。
他にはサックスも金属製ですが木管楽器に分類されます。
金管か木管を分ける基準は諸説ありますが、【音を出す原理がマウスピースを使って唇を振動させる演奏方法の管楽器を金管楽器とする】というのが一般的な分類です。
音域が広い
音域が広く、管楽器の中でも特に高音を得意とする楽器です。
音域は3オクターブと広いため、ポップスのカバーなどでは主旋律を担当することが多く、選曲の幅も広がります。
■ ぜひ知ってほしいフルートの魅力
フルートには、音色の他にも素晴らしい所が沢山あります。そんな中でも特に、フルートのここが推せる!と思うポイントをまとめました。
吹奏楽では主旋律を担当する割合が多い
演奏する曲によって差はあるものの、フルートは主旋律の担当割合が多いです。
もちろんハモりや装飾もありますが、基本的には煌びやかな音色担当という感じですね。
主旋律を吹きたい!と思う方にはピッタリの楽器です。
ソロが多い
フルートはどのような楽器や曲とでも馴染みやすいです。
その為、他の楽器に比べてもソロが多くあり目立つことも多いです。
ジャンルを問わず吹奏楽の他、ジャズやボサノバなどでも活躍しています。
運搬がかんたん
吹奏楽では重く大きい楽器がたくさんありますが、フルートは400~500グラム程度と軽量で、ケース込みで考えても大きくはありません。
ただし、気を付けて頂きたいのが自転車やバイクのカゴに入れての移動は絶対にダメです。
デリケートな楽器なので、走行中の振動でキイバランスに狂いが生じる恐れがあります。
自転車などで移動する時は肩に斜めがけできるタイプのフルート専用ケースを利用してください。
運指が簡単
楽器を始める際に最初に覚えることが運指です。
フルートの運指は、リコーダーと似たところがあり、理解しやすいです。
また音によっては、息のコントロールで音域を変えます。
例えば低い「ミ」からオクターブ上の「ミ」を出す場合、指のポジショニングは同じまま、息のコントロールのみで音域を変えます。
早い指回しなどを演奏することも得意な楽器です。
■ フルートが注目を浴びる曲3選
フルートは吹奏楽部で演奏するような曲ばかりしかないわけではありません。意外な曲調で使われていたり、既存曲のアレンジで使ったりと様々です。
○ ピタゴラスイッチのテーマ
幼児向け教育番組のテーマですが、年末年始には大人のピタゴラスイッチが放送されるなど年代を問わず人気があるためご存知の方も多いでしょう。
楽しく弾むようなメロディーとフルートの明るく軽やかな音色がぴったりで、吹く側も聞く側も楽しい1曲です。
ソロ演奏でもフルートの良さを表現することが出来ますが、ピッコロ奏者を加えると更に本格的なハーモニーに仕上がります。
○ タイガー&ドラゴン / クレイジーケンバンド
クレイジーケンバンドさんの有名な曲ですが、歌メロのバックで鳴っている裏メロがフルートです。
メンバーの中西さんはフルートとサックスを主に担当しているため、クレイジーケンバンドではこの曲以外にもフルートが入っている曲がたくさんあります。
吹奏楽やクラシックのイメージが強いフルートですが、実はこんな感じでジャズやブルースでも多用されています。
○ 情熱大陸 / 葉加瀬太郎
なにかと色々な楽器でアレンジして演奏されることが多い曲ですが、もちろんフルートでもかっこよく演奏できます。
特に今回動画で紹介したものはフルートだけの四重奏です。
音域が広いのでハーモニーもリズムも全て同じ楽器でこなしてしまいます。
■ フルートを始めてみませんか?
小鳥のさえずりと例えられることもあるフルートは高音が特徴的なため、どんなジャンルで使われても目立ちます。縁の下の力持ち的なチューバやバリトンサックスとは真逆のポジションですね。
煌びやかな高音で曲を彩るパートを担当したい人はフルートを検討してみてください。
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