
今から15年以上前、バラエティ番組で天才ギタリストと話題になった山岸竜之介くんを覚えていますか?
ギターを抱えた幼稚園児が番組の企画でCHARさんとセッションするという企画でした。
当時は幼稚園児がギターを弾くということ自体が珍しく、企画も視聴者からのリクエストで続編が作られたりもしました。
その後も演奏力の高い子供たちはどんどん増え続け、今では大人でも敵わないレベルの演奏力を持つ子供もどんどん世に出てきています。
というわけで、今回は中学生以下に絞り、次世代を担うキッズミュージシャンを紹介します。
■ 相馬よよか
https://www.youtube.com/user/kaneaikaneai/featured
演奏力の高さからもはや子供枠として紹介するのは失礼なのではないかと思うほどですが、まだ11歳(2021.9月現在)ということで紹介します。
よよかちゃんはビリーシーンやシンディローパーとも共演経験があるスーパードラマーですので既にご存知の方も多いと思います。
YouTube投稿当初からじわじわと知名度を上げ、8歳の時にアップしたLED ZEPPELINのGood Times Bad Timesでロバートプラントからコメントが寄せられたことで一躍話題に。
ハードロック系の曲を中心にカバーが多く、プレイスタイルは体つきからは想像もつかないほどにパワフル!
また、この年齢にしてピアノ、ギター、ベースにも挑戦しています。 中学生くらいになったらなんでもこなすマルチプレイヤーになっているかもしれませんね。
■ ギター少年ユッキー
https://www.youtube.com/channel/UCyWkAguH7FvTrS_wnSGIFOQ
本名は不明ですが、ギター少年ユッキーの名前でYouTubeに投稿しています。
中学2年生で弾き語り動画をアップしていて、最近ではオリジナル曲も作り始めました。
アコギ弾き語りができる中学生は大勢いますが、ユッキー君はなんとルーパー使い!
オリジナル曲でもルーパーを多用し、1人で厚みのあるサウンドを奏でています。
もちろんルーパーを使えるだけが魅力ではありません。
小学生の頃の動画を見るとよくわかるのですが、ユッキー君は声変りをむかえてかなり声質が変わったようです。
中学生にして味のあるいい声に変化しました。
おそらく声変りの時期は苦労したはずなのにそれを乗り越えてレベルアップしたわけですね。
曲調的には藤井風さんが大好きなんだろうなというのが窺えます。
これからもアップされるであろうオリジナル曲やバンドでのサウンドも楽しみな中学生です。
■ 木村きい
https://www.youtube.com/channel/UCdgmLlRVRbY1I9VWzc5pvTg
小学3年生、8歳の女の子ドラマーです。
バンドなどは組んでいるか確認はできませんでしたが、YouTubeで日々の練習動画の再生回数からも人気がわかります。
容姿的には花や動物が好きな穏やかそうな女の子に見えますが、ドラムを叩くとそのイメージが覆ります。
8歳にしてはすごいとかではなく、安定感のある一人前のドラマーです。
スクランブル福岡というメジャーアーティストを手掛ける音楽制作チームが運営しているスクールに通っているようなので、きいちゃんがメジャーの世界に飛び込むのはそう遠くないかもしれませんね。
■ Snack time(スナックタイム)
https://www.youtube.com/channel/UC62VZf7l27LmO5_iDLHAyFg
子供のバンドとしては珍しくインストバンドです。 個々のレベルが高く、また全体のアレンジも素晴らしい出来栄えです。 中学生にしてよくもこれだけのメンバーが集まったものだと驚きました。(結成当時は小学生だったメンバーも)
基本的には邦楽歌ものをインストとしてカバーし、メインメロディは管楽器が行っています。
ジャズやファンクの要素を感じさせるアレンジは子供の演奏ということを忘れて聴きいってしまいます。
YouTubeの動画投稿数にはあまり熱心ではないようで2021年9月の時点でまだ8本しかありませんが、それでもチャンネル登録者数がもうすぐ5000人です。 投稿数を増やせばあっという間に1万人超えしそうですね。
■ Accént(アクセント)
https://www.youtube.com/c/Acc%C3%A9ntBand
結成当初は全員小学生だった女の子3人組バンドです。
埼玉のONTEKUというスクール生で、同スクールの看板バンドでもあります。
現在は中学2年~3年で、すっかり音楽性などが固まり演奏力にも安定感があります。
ギターボーカル、ベース、ドラムという組み合わせでありながらも全員が歌えることもありコーラスでバンド全体の音の厚さを稼いでいます。
これだけ曲に合ったコーラスができるバンドは大人バンドでもなかなかありません。
息の合った演奏は成長期に同じメンバーで続けてきた成果かと思います。 これから3人でどんな変化をしていくのか期待が膨らみます。
■ GRASS HOPPER(東儀典親バンド)
https://www.youtube.com/channel/UCs6213_ydHURN82P0qjb3pw
50~60代のおじさん世代が泣いて喜びそうな中学生バンドです。
お父さんは雅楽演奏家の東儀秀樹さんで、秀樹さんのYouTubeチャンネルでも親子仲良く演奏を楽しんでいる動画がアップされています。
GRASS HOPPERのチャンネルは実質、典親君の個人チャンネルとなっていて弾いてみた動画やオリジナル曲が公開されています。
おじさん世代が泣いて喜ぶ理由は典親君の演奏スタイルです。
弾いてみた動画ではFREEのALL RIGHT NOWを全パート1人で演奏するだけでなく、衣装や演出効果まで70年代を完全再現!
使用ギターのSGは自分で施したと思われるサイケデリックなペイント。
親のすすめで古いロックを演奏する子供はたくさんいますが、典親君は本当にオールドロックを心から楽しんでいるというのがひしひしと伝わってきます。
当然オリジナル曲にも70年代ロックの雰囲気が盛り込まれています。
流行を追うスタイルではないので万人ウケはしないかもしれませんが、ぜひこのカッコよさを貫いて欲しいと思います。
■ まとめ
アラフォー以降の世代は近年のキッズミュージシャンたちのレベルの高さを驚異的に感じていることでしょう。
まさに40歳になった著者がそうです。
自分が高校生の頃、今回紹介した子供たちのような演奏力を持った同年代はいませんでしたからね。
子供たちの演奏力の底上げにはスクールなどが充実したこと、安価で高品質な楽器が手に入るようになったことなど様々な要因があるのでしょう。
自分の子どもにも音楽を楽しんで欲しいと考える親御さんはまずは手軽な楽器からプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
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