こんにちは!
“姿勢がみれるギタリスト”ことフジオカタクトと申します。
突然ですが皆さんは安ギターについてどのような印象をお持ちでしょうか。 昔は「安かろう悪かろう」なんて言われることも多かったですが、最近は安くても個性のある良いギターというものがたくさんあるように思います。
日常生活上においてもロープライスで使える商品が溢れており、一言で安物はだめとは言いにくい世の中になってきています。
実は先日、コラム記事を書かせてもらい頂いたポイントでRecording king RPS7というアコースティックギターをmy new gear…させていただきました!
RECORDING KING ( レコーディングキング ) / RPS7 Matte Black
楽器屋さんでは見かけないブランドのギターなので知らない方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。 今日はこのギターから感じた安ギターの魅力についてレビューしながら見ていこうと思います。

魅力その1 値段
注目したいのが、まずその値段です。なんと約1万5千円で買えてしまいます。
ギターの値段というのは、「使用している材、パーツの品質」「作りの丁寧さ、仕上げ」「人件費」「広告費」などなど様々な要素で変わってくると思います。Recording kingのギターは楽器としてのクオリティを保ちながらも手に取りやすい価格を実現しているところに企業努力を感じました。
魅力その2 弾きやすさ
安ギターでよく懸念されるのが、弦高が調整されておらず極端に弾きづらいことがあるということです。しかし、今回僕が入手した個体は弦高も3mm弱ほどでとても弾きやすかったです。またこれもよく聞く話ですが、フレットのバリも特に気になりませんでした。
おそらくこの手のクレームはとても多いと思うので、サウンドハウスさん側での検品もしっかり行われているのだと思います。
魅力その3 ビンテージライクなルックス
そしてなんと言っても、このルックスです。正直好みの問題ではあると思いますが、このチープな感じが逆に独特な、ビンテージな雰囲気を醸し出しています。
楽器に高級感を求めるとイマイチかもしれません。しかし古いアコギの雰囲気が好きな方には、新品・低価格でこのルックスのギターが買えること自体に価値があるのではないでしょうか。古い楽器ってどうしても値段が高く、状態も悪くなっていることが多いですからね。逆に高級なギターには出せない味わいがあるのも安ギターの魅力と言えるでしょう。
音色に関しては音量が大きく、素朴な感じです。僕はアコギではカントリーの曲を弾くことが多いのですが、まさにそんな感じの音がします(笑)。豪華な低音や鈴のような高音といった、決して派手な音は出ませんが、「ああ、ギターってこれで十分だよね」って思わせてくれる音です。
さて、散々褒めちぎってきましたが、仕上げの質に関しては気になるポイントというのもあります。この辺りも個体差がありますが僕の個体は元からブリッジが欠けていたり、サウンドホール内部に何か茶色い塗装が飛び散っていました。笑

このような演奏や使用には問題ない程度の難はありました。
またフレットのくすみや指板が乾燥していたりと、ギターとして完璧な状態を望まれる方には向いていませんが、逆にギターの調整やメンテの練習にはもってこいです。
以上、Recording king RPS7のレビューでした。
このようにひと癖ある楽器ではありますが大変多くの魅力が詰まったギターだと思います。
安ギターというものは手に取りやすい価格ですので、値段相応な部分も必ずあります。ギターの状態を総合的に見て楽器として正常なのかどうかが判断できないと痛い目を見るリスクもありますね。そこを考えると是非1本目に、というよりは2本目以降のバリエーションとして、リビングに置いて気軽に弾いたり、改造やメンテの練習なんかを目的にするとより魅力が発揮されるのかなと、あらためて思いました。
僕もすでにピックガードをつけたりブリッジピンを交換したりして楽しんでいます。
楽器に何を求めるかは人それぞれありますが、自分の音楽ライフにあったギターと出会える、これ以上に嬉しいことはないですね。( ^ω^ )
それでは〜!
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