ドラマーの皆さん、シンバルワッシャー使っていますか?
シンバルワッシャーとは、シンバルをスタンドへ置くときに、上下から挟んで使うフェルトのことです。

シンバルスタンドには、必ずと言っていいほどついているこのシンバルワッシャー。ドラマーなら誰でも知らず知らずのうちに使っていますよね。このワッシャーがあることで、スタンドへの共振を防ぎ、不要なノイズを減らすことができます。
シンバルワッシャーは、普段なかなかスポットが当たらないパーツですが、シンバルに直接触れる部分なだけあって、ワッシャーひとつで全く音が変わってしまいます。
せっかく高品質のシンバルを持っていたとしても、スタンドにセットしているワッシャーが摩耗していては、シンバルの鳴りを妨げてしまいます。シンバルワッシャーはとても重要なパーツなのです。
最近では、様々な工夫を凝らしたシンバルワッシャーが発売されています。従来のフェルトワッシャーとは音も見た目も全く異なる、個性豊かなワッシャーを紹介します。
●CYMPAD
CYMPADはスイス発の新型シンバルワッシャー。一般的なフェルト素材に代わり、発泡ポリウレタンを使用することにより、シンバルの響きを最大限に引き出すとともに、抜群の耐久性を実現しています。
CYMPADは、コンセプトの異なる3シリーズを展開しています。

■オプティマイザー

耐久性が高く、使用痕のつきにくいシンバルワッシャー。スタンドへの共鳴を減らし、クリアなサウンドが得られます。厚さ違いで3種類のラインナップ、その他にライド用、ハイハット用が発売されています。
オプティマイザーは、CYMPADのスタンダードラインナップと言えます。初めてCYMPADを導入するのであれば、ぜひオプティマイザー・シリーズから試してみてください。
■クロマティクス

シンバルワッシャーといえば、黒や灰色といった暗めの色が一般的ですよね。本シリーズは、赤、白、黄などカラフルなラインナップが特徴です。シェルカラーに合わせた色を選んで、ドラムセットを自分好みにデコレーションできます。シンバルの下に敷くとワッシャーが見えないので、デコるときはシンバルの上にセットしましょう。

■モデレーター

本シリーズは、シンバルの下に敷くことで、響き量の調整を目的として作られています。シンバルワッシャー兼シンバルミュートといった位置づけです。
サイズバリエーションは6種類あり(直径50~100mm)、サイズが大きくなるほど、ミュート効果も大きくなります。
複数枚セッティングしたシンバル同士の音量・響きのバランスを整えたり、使用環境や曲調にあわせて、意図的に響き量を減らしたりと、サイズ違いで常備しておくと様々な場面で役立ちます。
サイズ違いのワッシャーをひとまとめにしたセット商品もラインナップされています。
CYMPAD / LCYMMODSUPERSET モデレーター スーパーセット
●TAMA
TAMA / RTF35P
TAMAより発売されているRing-True シンバルフェルト。片面に取り付けられたリング状の白いフェルトが特徴です。シンバルとの接地面積をできるだけ少なくすることで、シンバルの鳴りを妨げることなく、自然な響きを引き出すようデザインされています。上下ともに白いフェルト面をシンバル側に向けてセットしましょう。
●BONNEY DRUM JAPAN
BONNEY DRUM JAPAN / Cymbal Baum
BONNEY DRUM JAPANより発売されているCymbal Baumも、特徴的なシンバルワッシャーのひとつ。素材に和紙とコルクを使用し、従来のフェルトでは得られない適度な硬さを持つ全く新しいワッシャーです。フェルトワッシャーに比べ、粒立ちの良いすっきりとしたサウンドとなる印象を受けます。ビンテージ感溢れるルックスも魅力的です。
いかがでしたか。シンバルワッシャーは、楽器本体と比べて、低予算で揃えることができるため、気軽に試すことができます。ワッシャーひとつでシンバルの音が変わります。ワッシャーを交換することで、自分の持っているシンバルの新たな一面が見られるかもしれません。