
歌声合成ソフトは、2007年に初音ミクが発売されて以降、毎年数多くの名曲が誕生しています。
若者を中心に人気が衰えることなく、ソフトウェア自体もどんどん進化を重ねており、ラインナップはとても充実しています。
ケロケロボイスが印象的なものから、かなり人間味溢れるものまで誕生していますので
今回は、私が個人的にオススメしたい「歌声合成ソフト」をご紹介させていただきます。
THINKR ( シンカー ) / KAMITSUBAKI STUDIO 音楽的同位体 可不 (KAFU) スターター
最新AI技術を活用、人間の声質・癖・歌い方を高精度に再現した革新的な音声創作ソフトウェアCeVIO AIの専用ソングボイスです。
歌手・VTuberの「花譜」の声をもとにして制作されており、CeVIO AI上で、花譜に近い声質・歌い方を再現しました。
このパッケージには様々なジャンルのクリエーターが可不 (KAFU)を利用し、制作したオリジナル楽曲が収録されたコンピレーションアルバム『KAF+YOU KAFU COMPILATION ALBUM』が同梱されています。
このソフトの特徴としては、「最新のAI技術」の導入でしょう。
メロディと歌詞を入力するだけで、驚くほど明瞭で自然な歌声を奏でられるのでMIDIのベタ打ちだけでもかなりハイクオリティに歌い上げてくれます。
更に表現力を上げたい場合にはピッチやタイミングを調整したり、別途ボーカルエフェクターを利用してみたりしても面白いと思います。
歌詞には母音の脱落も指定でき、通常「iesu」となる発声も「いぇす’」のように入力するだけで簡単に「yes」と発声できます。
従来の歌声合成ソフト音源は、ネイティブな英語が苦手なものが多かったのですが可不 (KAFU) ではそれを可能にしているのです。
GYNOID ( ガイノイド ) / VOCALOID4 Library v4 flower 単体版
ロックに特化したキレのあるパワフルな声が魅力の歌声ライブラリで、激しいバンドサウンドに埋もれないハキハキとした歌声がとても魅力的です。
公式の推奨テンポは80~200BPM。スローロックからアップテンポなヘビーサウンドまで対応します。
声質は中性的で、少年のように伸びる中高音域や儚く切ない低音域が特徴です。
2020年に発表され、大ヒットしたChinozo氏の「グッバイ宣言」や柊キライ氏の「ボッカデラベリタ」などでも使われていることで認知度を上げました。
様々な楽曲を調べてみたら明るく元気の出る楽曲やダークで怪しい雰囲気の楽曲などジャンル問わず使用されているようです。
AHS ( エーエイチエス ) / Synthesizer V Studio Pro
Synthesizer Vは、上海出身の中国人天才少年、Kanru Hua氏が社長を務める日本のベンチャー企業「Dreamtonics(ドリームトニックス)」が開発した歌声合成ソフト。
従来のサンプルベースとニューラルネットワークを用いた人口知能のハイブリッド手法による合成を採用した、新時代の歌声合成ソフトウェアSynthesizer V。
自然な人間らしい歌声と自由に歌声を調声できるようになっており、メロディーと歌詞を打ち込むだけで簡単に歌わせることができます。
VOCALOID、CeVIO、Utau、NEUTRINOなどとは違う、独自のエンジンを使用。
機能制限付きの無料版「Synthesizer V Studio Basic」が公式サイトからダウンロードできるので使い心地や自分の環境で動作確認ができるのも安心できます。
データの互換性にも優れており、VOCALOIDやCeVIOのデータ(音符と歌詞情報のみ)の読み込みも可能なのでこれまで「VOCALOIDしか使ったことのない!」という方でも導入を考えてみてはいかがでしょうか!
歌声ライブラリラインナップも豊富なのできっと気に入る「声」が見つかることでしょう。
CRYPTON ( クリプトン ) / 初音ミク NT / BOX
歌声合成ソフトの中でも、トップクラスの認知度を誇る初音ミクのソフトウェア。
紹介する必要なんてないか、、、、なんて思っていましたが人気が故に革新的なアップデートを遂げていましたのでまとめていきます!
特徴は、新開発のリシンセシス技術で作られた高品位なボイスライブラリー。
生々しくアクセントなどがコントロール可能なので調整次第で、歌声合成ソフトならではのケロケロボイスや人間味のある滑らかな歌声を再現可能。
洗練されたボーカルエディター「Piapro Studio for NT」はピッチカーブ、音声波形など直感的に調整できるように工夫されています。
また、ボイスエフェクターが搭載されたことで別途プラグインを用意することなく幅広いサウンドメイクが可能に!
可愛らしい歌声はもちろん、切ない吐息声から、怒り声やガラガラ声、デスボイスまで表現可能なので作曲の幅を広げてくれること間違いないでしょう。
以上、歌声合成ソフトをご紹介させていただきました。
新しい技術の誕生やAIの導入など、目まぐるしい進化を遂げていてとても驚きました。
今後も、更に面白いソフトウェアが発表されていくと思いますので要チェックですね!!
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