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少し古いけどまだまだ現役で使えるマルチ紹介

2021-07-08

Theme:sound&person

みなさんどうもこんにちは!ギター講師のきとうゆうきです。
最近はLine6のHELIXやBOSSのGT-1000、フラクタルにケンパーなど、 ハイエンド・オブ・ハイエンドな物凄い価格で販売されていますよね。

デジタル系のエフェクターは年々アップデートやニューモデルが販売されています。 最近だとNeural DSPが最新鋭のマルチを販売開始しましたよね。こんな感じで数年の期間を経て各社がしのぎを削るように最新のテクノロジーを駆使して開発を続けています。

それと同時に、数年前にリリースされた製品はどんどん化石呼ばわりされてしまいます。
しかし!あえてここで化石呼ばわりに「NO」を提示したいところ。
ということで、今回は古いけど現役でバリバリ使えるマルチエフェクターについて紹介していきます。

1. Avid Eleven Rack(販売終了)

1. FENDER ( フェンダー ) / STRATOCASTER MID BOOST KIT

Pro Toolsでお馴染みのAvid社からリリースされたラックマウント型マルチのEleven Rack。
販売当初は10万円近くした当時としてはブティックにカテゴライスされてもおかしくないマルチです。

● Eleven Rackのいいところ1:必要最低限のエフェクト類

10年近く前にリリースした製品ですが、実際問題全然楽勝で使えます。

確かに、最新マルチと比較するとエフェクト数もアンプ数も断トツで少ないです。
なので、色んなことを手広くなんでも出来るマルチが欲しい!という方には向かないかもしれません。

しかし!FenderやもちろんマーシャルやVOXなどの標準的なアンプは搭載されています。
それだけではなく、マッチレスやボグナーのEcstacy各チャンネルやSLOなど。
コアなアンプ類も搭載されているので基本的に困ることはないでしょう。

アンプの他にも空間系やコンプレッサー 、キャビネットやマイクシミュレーターも搭載されています。
なのでBIAS FXのようにマーシャルのヘッドにFenderのキャビを合わせるといった現実世界での再現がしづらいものも実現できてしまいます。

● Eleven Rackのいいところ2:プロユースに配慮された耐久・拡張性

何人かの師匠に師事していたのですが、実はその中の1人の先生はいまだにレコーディング案件をEleven Rackで納品されているようです。
ローノイズでライブでもMIDIスイッチャーで運用することで問題なく使えてしまいます。

また、最近のマルチでは標準になりつつありますが、エフェクトループも搭載されています。
なので、歪みだけお気に入りのペダルをMIDIで制御したり、アンプ類をあえて使わずに外部のプリアンプを使うなんてことも出来てしまいます。

今年は少し大きめのホールで演奏する機会を頂いたので、実践で試してみようと思います♪

● Elevern Rackのいいところ3:今、とんでもなく安い

僕がEleven Rackを購入したのは4年くらい前。当時は特にHelixの台頭が凄かったので既に大幅な値崩れが起こっていました。
楽器屋さんで中古として置いてあったんですが、その時既に2万円ちょいくらいで買えたんじゃないかなー...

ここ数年ライブでもレコーディングでもよく使っていますが、ガリやノイズなどもなく2万円はとっくに回収できている気がします(笑)
また、ペダルボードタイプのマルチが欲しい!という要望にも答えていて、現在はHeadrushとして販売されていますね。

HEADRUSH ( ヘッドラッシュ ) / PEDALBOARD

1. FENDER ( フェンダー ) / STRATOCASTER MID BOOST KIT

2. TC ELECTRONIC Nova System

1. FENDER ( フェンダー ) / STRATOCASTER MID BOOST KIT

さて、お次にご紹介するのは今や空間系では「標準」といっても差し支えないTC ELECTRONICからリリースされているマルチエフェクターです。

● Nova Systemのいいところ1:説明書を読まなくていい

先ほど紹介したEleven Rackは、PC上のエディターがあり、DAWでもライブでもかなり自由な使い方が出来るようになっています。
それに対して、Nova Systemはペダルボードと同等のように扱うことができます。

もちろん通常のマルチのようにパッチを切り替えることもできますが、ディレイやモジュレーション、歪みに至るまで最大8つのエフェクトを同時使用することが可能になっています。
コンパクトマルチの場合、全てのエフェクトを目視することができない場合がありますが、Nova Systemの場合は全て目の前でON/OFF制御することができます♪

● Nova Systemのいいところ2:全部使える

TCといえば、空間系の良さは有名なところですよね。
本機には、新品価格で2万円近くする「Nova」系のエフェクトが全部乗せ状態で搭載されています。
ディレイやリバーブの種類も豊富で基本困ることはないと思います。

けど、「空間系はデジタルでもいいけど歪みはアナログのほうが...」と思ったりしないですか?
ご心配なく!実は歪みとブースターセクションはアナログ回路で動いています。

なので、文字通り「捨てるところがない」かなり優秀なペダルになっています。

● Nova Systemのいいところ3:安定した給電・スペック

エフェクター類は大体9vのACアダプターで駆動することが多いですよね。
最近だとHELIXは3PINの太い電源と採用していますが、Nova Systemも同様に、というか数年前からそのスタイルを採用しています。

また、MIDIにも対応しているのでパッチをスイッチャーで切り替えることも容易になっているのも大きいですね♪

ということで、今回は少し古いけどまだまだ余裕で使えるマルチについてご紹介させていただきました♪
日々進化を見るエフェクター界ですが、変わらない良さがあるマルチもあったりします。

古いものにこそ、いい音が宿るかもしれません。
一度検討してみてはいかがでしょう?それではまた。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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yuki kito

名古屋で活動する現役ギター講師。ブルースやファンク界隈のセッションやライブで活動中。ブログやYouTube配信中!
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