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EWI5000でT-SQUAREの音を出そう!かんたん設定ガイド

2021-05-28

Theme:sound&person

EWIを買っても「設定の類は怖くてほとんど触ったことがない!」という方もおられます。

今日は簡単な方法でT-SQUARE(にとても近い)音を出す方法を紹介致します。

必要なのはパソコン、EWI5000と付属のUSBケーブルだけです。この記事の通りやって行けば必ずできます。

設定を触ったことがない方も、ぜひこの機会に挑戦してみてください。

万一なにか間違っても、EWI5000はいつでも工場出荷時の状態に初期化することができますので安心です。
(※この記事では「Welcome To The Rose Garden」というT-SQUAREの名盤アルバムに収録された「TRIUMPH」の音を参考にしています。EWIにお詳しい方も、一見の価値があるかと思います)

AKAI ( アカイ ) / EWI5000J

目次

  • まずは公式サイトからEWI5000 Editorのダウンロード
  • EWI5000をパソコンと接続し、音色を作る
  • 吹いてみる

(※T-SQUARE本来の音はアナログ音源が使用されていますので、もちろんPCM音源のEWI5000で厳密に同じ音にすることはできません)

1. まずは公式サイトからEWI5000 Editorのダウンロード

(もう持ってるって人はスキップしてください)

EWI本体だけでは音色の設定に限界がありますので、公式音色エディターをダウンロードします。
(ちなみにこのソフトの使い方を覚えると、EWIを吹くのが何倍も楽しくなります)

まずは公式ページにアクセス

https://www.akaipro.com/softwaredownload

すると…なんということでしょう。英語です。ああ…ここで多くの人が挫折したことでしょう。しかしあきらめたらそこで試合終了です。

このサイト、要するに3つのことをしろと言っています。

① AKAIのアカウント作ってログインしてね
② AKAIのどの製品を買ったのか教えてね
③ ソフトダウンロードしていいよ

「うっ、アカウント作成めんどくさ…」という気持ちを抑え、ソフトを開発した技術者達への苦労に思いを馳せてアカウントを作りましょう…

① まずはAKAIアカウントの作成。ここを押してください。

するとこんな画面になりますので、灰色の「CREATE ACCOUNT」を押してください。

すると入力フォームが現れますので、画面の指示通りE-mail、パスワード、名前等を入力し、アカウントを作成します。英語とはいえアカウント作成の手順自体は難しくありません。

英語がわからない場合、AKAIの公式ページが日本語で説明を出してくれていますので、こちらの手順を参考にできます(助かった)。

http://akai-pro.jp/mpc-x/data/software_download.pdf

(いやしかし…公式に日本語の説明を添付するなら、なぜ最初から日本語のページを作らないのか…?)

適当なパスワードを入力してアカウントを作成、ログインすると以下のような画面が表示されます。

② 次にAKAIのどの製品を買ったのか教えてあげます。

「REGISTER NEW PRODUCT」をクリックします。するとこのような画面になります。
これはシリアルナンバーの入力です。一瞬迷いますが、EWI5000の外箱のバーコードの下に書かれた番号がそれです。

外箱なんか捨てちゃったよ!という方は、EWI本体裏側のカバーを外すと書いてあります。

③ EWI5000 Editorのダウンロード

製品登録ののちにアカウントのHOME画面に戻りますと、EWI5000が登録されていますのでそちらをクリックします。

すると「Software downloards」からEWI5000 Editorがダウンロードできます。MacかPC(Windows)か、自分のパソコンに合う方を選びます。

次にダウンロードしたzipファイルを解凍すればOKです。
これでEWI5000の音色が自由につくれるようになりましたよ!

2. EWI5000をパソコンと接続し、音色を作る

EWI5000を付属のUSBケーブルでパソコンと接続し、EWI5000 Editorを開いて下さい。
こんな画面が表示されますので、真ん中上部にある「Controller」というボタンを押します。

するとこんな画面が出てきます。ここで上部の「User Bank」というボタンを押し、左上の音色は「83 – Classic Rez Saw」を選択します。

するとこうなります。

ここからいよいよ音色を作っていきます。次の画像の通り数値を変更してください。

(※ それぞれのつまみについて説明すると非常に長くなってしまうので割愛しますが、単に全ての数値をこの画像と全く同じにすればOKです。) 次に忘れずに「Save」を押してください(これ重要)。

Saveを忘れて他のページに移ると、値が初期化されてしまいます。お気をつけください。

画像では「83」だった Classic Rez Sawの番号が「1」になっていますが、これはセーブの時に「1」番を選択したためです。セーブの時に「0」から「99」まで、好きな覚えやすい番号を選択して下さい。

(※ ちなみに「User Bank」のどの番号に音色を上書きしても、元の音色は「Preset Bank」に入っていますので消えてしまうことはありません。しかも本体のボタンひとつですぐ「Preset Bank」の音源も呼び出せます。これはEWI5000の良いところです)

よくわからなければ画像と同じように1番を選択してください。

次にエフェクトの設定です。「Effects」を押してください。

するとエフェクト設定画面になりますので、次の画像の通り数値を変更してください。

その後忘れずに「Save」を押してください(重要)。

(※ ちなみにこの時EWI5000にイヤホンをさしていれば、吹いて音を聞きながら数値を調整することができます(便利)。アタックの具合やリバーブの広がり具合など、色々変えたくなったら試してみてください。)

次に「Settings」を押し、メニュー一覧の中から「Breath」を選びます。

画像のように、3か所で「High Resolution(ハイレゾ)」を選択し、「Save」を押してください。

パソコンでの設定は以上です。

3. 吹いてみよう

EWI5000 Editorを閉じ、EWI5000本体からUSBケーブルを抜きます。

EWIの電源を入れ、本体裏面のボタン「Bank」を押して「User」ランプが点滅している状態にします。

そしてEWI5000 Editorで選択した音源番号(この記事の通りやった場合は1番)を選びます。イヤホンをさし、いよいよ吹いてみて下さい。

いかがでしょう?シンプルかつ豊かで奥深い広がり、それでいてキンキンしないノコギリ波の音、かなりT-SQUAREに近い音がしませんか?

(※ちなみに「Bank」ボタンをおして「Preset」ランプを点滅させますと、作った音源を上書きする前のプリセット音源を吹くことができます)

まとめ

EWI5000、楽しいです。

こうして深く触ってみると、今まで受け継がれてきたウインドシンセサイザーの歴史や技術が、EWI5000にもやはり詰まっているんだということがわかります。勇気を出して設定をいじってみるまでは全然わかりませんでした。

しかしもちろんこれはEWI5000に付属のソフトのみでできるかんたん設定です。T-SQUAREの音と厳密に同じものではありません。そして一口にT-SQUAREの音と言っても、時代によって様々です(リリコン、JUDD系、ノコギリ波系など)。

なのでさらなるサウンドを求める方は、「IFW」等のソフト音源や外部音源、エフェクターやペダルなど、ソフトや機械を足していくことによってさらに楽しみを広げていくことができます。

さらにEWI5000を所有している方に「あなたの好みの設定は?」などと尋ねてみるのも楽しいものです。人によって「好きな音色」というのは様々ですので、色々な可能性を知ることができます。
(もちろん自分の設定は絶対教えないという人もいるかと思いますが(小声))

EWIは楽しいですね。この楽器について知れば知るほど、さらなる可能性が広がるので驚かされます。

もしEWIを買ってまだ設定をあまり触ったことがない方でしたら、ぜひ一度音色の編集に挑戦してみてください。

この記事が皆様のお役に立つことを願っております。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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justin

オカリナ講師のジャスティンはYouTubeでオカリナ講師をしている人です。初心者から上級者まで楽しめるレッスン動画、またオカリナの選び方に関する動画も作っています。Twitterではイラストレーターもやっています。
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