こんにちは!お疲れ様です、“ギタリスト専門整体師”のフジオカタクトと申します。
近頃は在宅ワークやらデスクワークやら何かと座って過ごす時間が増えた!という方も多いのではないでしょうか。座って作業をしていると段々と姿勢が崩れてしまい、猫背になっていることって結構ありますよね。
このような崩れた姿勢が習慣になってしまうと体を支えるための筋肉たちがどんどん衰えてしまいます。また背中やお尻周りの筋肉には負荷がかかり、腰痛や肩こりの原因となってしまいます。
そこで今日は「正しい=楽で安定している」という視点で座位姿勢を正す方法を共有していきたいと思います!座位姿勢の正す方法を知っておくと、デスクワークの時だけでなく、ギターを練習・演奏するときにも安定した座位姿勢をとることができます。ポイントさえ押さえればとても簡単なのでこれを機に頭の片隅に置いていただけると幸いです。
それではよろしくお願いします!
話を進めるその前に、前提にある「正しい=楽で安定している」座位姿勢とはどんな姿勢かというお話をしておこうかと思います。「正しい=楽で安定している」というのは「骨盤が立っている状態」の姿勢のことを言います。つまりは「骨盤が立っている状態」がどういう状態なのかがわかれば、自分自身で座位姿勢を正すことができるというわけです。
今回は椅子に座った時の姿勢の正し方をメインにお話ししていきますが、あぐらをかいたり床に座った時も大切なポイントは同じになります。
【正しく座位姿勢をとるポイント】
まずはなるべく深く椅子に腰をかけます。そしてお尻の下に手を入れてみてください。 そうして座ってみると中心に近い位置でお尻の骨を触ることができるかと思います。これは坐骨という骨です。坐骨の形状は少々出っ張ったようになっているため、ゴリゴリした感覚があるかと思います。ここを触れたまま体を前後左右してみると、さらに坐骨に体重が乗っている感覚がしてくると思います。

赤い丸印がついているところが坐骨です。
坐骨の位置がわかったら、坐骨に体重がしっかり乗るよう身体を少しだけ前傾姿勢にしてみてください。そうすることで骨盤がちょうど良い角度で保つことができ、自然と背筋を伸ばすことができます。頭の位置はちょうど骨盤の上に来るため、頭の重みを骨盤で効率よく支えることができ、疲れにくい安定した姿勢を保つことができます。
はい、大切になポイントは以上になります。どうでしょう、簡単でしたでしょうか?
ちなみに手をお尻の下に入れて坐骨の位置を探るのにも理由があります。
これは実際に坐骨に触れて、坐骨の位置を認識することで体重を乗せる部分がイメージしやすくなり、より姿勢を正しやすくするためです。普段の日常生活で坐骨の存在なんて気にすることはほとんどないと思います。まずは坐骨の存在を認識することが正しい姿勢をとる第一歩であると思います。
さらに余談ですが、猫背の姿勢になると坐骨ではなく尾骨という骨が座面についてしまいます。尾骨は尻尾の骨で、お尻の割れ目の終わり目あたりにある骨です。 普通に座っていると本来、尾骨は座面に触れることはないのですが、猫背の姿勢というのは骨盤が後傾し脊柱が後弯します。そうなると尾骨が座面に触れてしまい体重がかかってしまう、ということです。
坐骨は名前の通り、座るための骨なので体重を支えるだけの強度があります。しかし尾骨には体重を支える機能はないため、体重がかかり続けると腰部に負担がかかり腰痛の原因になってしまうこともあります。
骨盤を立てる座り方が出来ていないということは、体に負担の多い姿勢になっているということでもあります。尾骨に体重がかかるような、骨盤が後に傾いた状態では、重たい上半身を支えることができません。そうなると猫背になることで頭を前にし、バランスを取ることになり、体にとっては悪循環です。
そういった意味でも骨盤を起こして座る習慣がつけば、姿勢改善だけでなく腰痛予防にもなりますね。
いかがでしたでしょうか。
普段の生活や演奏時にちょっと気をつけるだけでも座った姿勢を楽で安定した良い姿勢に変えることができます。ぜひ一度試して、普段の生活に取り入れてみて頂ければ幸いです。
それではまたー!
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