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Playtechで遊ぼう~エルゴノミクスストラップ編~

2021-05-08

Theme:sound&person

プレテク改造記事は4本目、今回はフレットレスやらピエゾやらとは異なり初心者から上級者、ギタリストにもベーシストにもお勧めできるカスタムです。

まず軽い紹介として、Gruv Gear DuoStrapというものがあります。

Gruv Gear ( グルーブギア ) / DuoStrap Neo Black

2本のストラップを両肩で掛けることにより負担を低減するストラップで、高い安定性を誇ります。
長さは80-110cm程度、無段階的な調整はできず高めに構えることになります。
本来これを掛ける時はストラップピンに1本、ホーン部に巻き付ける1本、と2本のストラップで固定し、できない場合には専用のTension Strap(本革製のみ製造中、比較的安価なNEOシリーズは終売)なるものを付けて両方ピンに掛けるようですが、楽器も低く構えたいし、デザインも合わせたいし……という結果、自作することにしました。
今沢カゲロウ氏のストラップに近いものが目標点です。

というわけで始めましょう。

素材:

  • ストラップ2本

工具類:

  • 裁縫道具一式
  • カッター
  • 裁ち鋏
  • クリップ2つ

あると便利なもの:

  • 目打ち
  • リッパー(ベースではなく糸を切る方)
  • ミシン

必要と好みに応じ:

  • 穴あけポンチ
  • その他、装飾用パーツや端切れなど

今回使用したのはPlaytechの60-120cmナイロンストラップです。1本400円、2本で800円。

PLAYTECH ( プレイテック ) / Nylon Strap Black

ピン掛けの部分が2枚重ねになっているので、カッターを通し縫い目を一度解いて片側を切り離します。
一応普通の裁ち鋏で切り落とせます。
角カン側の縫い目から3つほど穴を残して切り離すと結ぶ時に楽になります。

縫い直します。ミシンを使うと合皮が硬くてまともに通らないので目打ちで穴を広げ、手縫いで通していくのがお勧め。
波縫いで往復し、固定します。
今回は飾り縫いも行いました。

一本(以下、Aと呼びます)をいつもの長さで、アジャスターがボディエンド側に来るように掛け、左肩の頂点に当たる部分に目印、右脇腹のあたりにも目印をします。
2個の目印の下1/3~半分あたりにもう一本(Bとします)を当て、右肩を通る方向に45°ほど角度を付けてクリップで仮止めします。
Bは長めに伸ばし、アジャスターは止めた位置よりホーン側に来るようにします。

Aを左肩に、Bを右肩に通し、ピンに止めてアジャスターとクリップの位置で長さと止める位置を調整します。
構え方や好みにより位置がかなり変わってきますので、それを探っていきます。
アジャスターが首に来ると結構痛いので気を付けましょう。
長さと角度が決まったら縫います。

ナイロンや布はミシンで縫えますが、ポリエステルや本革、合皮はやめた方がいいでしょう。
あれらは太めの針で手縫いするか、目打ちやポンチで先に穴を開けて糸を通していった方が安全です。

Bの下側を切って完成。安定感は圧倒的です。

AのストラップはBの上から掛けるとうまくいきます。(Tシャツのデザインの一部を隠しています)

次いでクッションを作ります。
フェルトを2枚重ねにしたものと発泡シート(ギターの梱包材ですね)と合成皮革を用意しましたが、発泡シートをミシンで縫ったところ縫い目から切れてしまったので発泡シートは諦め、フェルトと合皮だけで作りました。

角カンの幅は62mm、ストラップの幅が50mmなので60mm幅で縫い付け、裏返すことで縫い目を内側に隠します。

ストラップの端をねじって筒状のクッションに突っ込むと通せます。

強いストラップが出来上がりました。

結果、ストラップ本体は880円、クッションは220円でミシンを使用し2時間ほどで作成できました。
なかなか改造の対象になりづらいストラップですが、実際にやってみると自分好みのものが完成しますよ。

今回はこの辺で。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Cheena

中学校で吹奏楽部に入部、中3でエレキベースを買ったところ改造と自作の世界に魅入られてしまった。3Dプリンターやレーザーカッターなどを駆使した楽器改造・製作とエフェクター製作をしています。
twitter https://twitter.com/on_8va_bassa

元プロでベーシストのネモトと、クラフトマンでベーシストのCheenaによる、楽器への深すぎて自由すぎるこだわりトーク
→ C&N Crafthouse

 
 
 

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