こんにちは!
BABY BABYというアコースティックユニットのギタリスト兼、作業療法士のフジオカタクトと申します。
いつも目を通してくださりありがとうございます!
いきなりですが、ギターを練習していると
「思ったように体が動かない」とか
「プロと同じ弾き方をしているつもりなのに何かが違う」
と思ったことはありませんか?
今回も姿勢に関することで「ボディマッピング」という概念的なことを語ってみようかと思います。
まずボディマップとは「頭の中でイメージされている身体の大きさ(サイズ)や構造・機能のこと」と言われています。
小難しいですね;
言い換えると「頭の中にある体のイメージ」ということです。
言ってしまえば、単なる思い込みです!
プロと呼ばれるアーティストの方々は楽器を自分の身体のように操っていますよね。
それができるのはボディマッピングの精度が高く、頭のイメージと実際の身体の動きがマッチしているので自分の身体を思ったように動かすことができるからだと思います。
ここでひとつ質問です!
皆さんは自分の腕がどこから生えているか知っていますか??

大抵の人はここの関節をイメージするのではないでしょうか?
実は、腕とは肩甲骨や鎖骨までを含む広い範囲のことをいうのです!
そのため腕が生えている部分はもっと内側で胸の方まで含むことになります。
肩甲骨や鎖骨の動きを触ったりして意識して手を挙げたり、肩を引いたりしてみると骨の動きがよくわかると思います。


専門的には、
1.胸鎖関節
2.肩鎖関節
3.肩甲胸郭関節
4.肩甲上腕関節
この4つの関節が腕を自由に動かしてくれているのです。
こんな感じで
イメージしているカラダの動きと実際の動きにはズレがあります!
このズレが演奏に悪影響を及ぼすことは多々あります。
どんな動きでもその動作に必要な関節や筋の動きを認識していないと、本来必要ない動きや力が生じてしまうからです。
例えば車を運転するときも、アクセルがあって、ハンドルがあって、ブレーキがあって前に進めるにはそれぞれの場所や機能を知っている必要がありますよね。
そしてどれくらいアクセルを踏めばどれくらい前に進むか、知ることでスピードをコントロールして安全運転ができるのです。なんとなくでは事故につながりかねません。
身体を動かすのも同じことだと思います。
腕があって、足があって、背骨があり、頭があって、骨盤があって、、、
身体のそれぞれの場所や機能を知っておくことでボディマッピングの精度が上がり、なんとなく動かすよりも、安定してスムーズに身体を動かせるというわけです。
ではボディマップが実際の動きとズレているとどうしようもないのかというと、そういうわけでもありません!
ボディマップはイメージなので修正できます!
まず大切なのはボディマップの定義にもあるように身体の大きさ(サイズ)、構造・機能を知ることです。
「身体の大きさ」は単純に身長や肩幅といったことです。
これはスケールで測ったり、鏡を見たり、人やものと並んで比べたりする中で自分の大きさを知ることができますね。簡単な話のようで、自分の身長や肩幅が何センチあるかちゃんと知っている人も少ないのではと思います。
「関節の構造や機能」は専門的なことで解剖学を学ばないと正しく理解できないこともあるかと思うので、ギタリストに必要だと思う知識はこちらのコラムで少しずつ話していきたいと思います。
余談ですが、肉体派・野生派タレントの「百獣の王」こと、武井壮さんは「スポーツするにあたって重要なのは、自分の体を思った通りに動かす能力である」という持論を掲げているそうです。
これを聞いたとき楽器を演奏することについても同じことが言えると思いました。
僕は昔から身体を動かすことがあまり好きではなかったのでこういう部分では苦労します。。。
しかし日常生活から身体を意識的に動かすことは可能です。
例えば、「コップを持つときは左手の親指と人差し指の2本だけで持つ」とか「顔を掻くときは必ず右人差し指で」とか(笑)
つまり、自分ルールみたいなものを作ってしまい、無意識のうちに行っている習慣的な行動も意識的に体を操って行動するということです。
こういうところから体を操る習慣をつけていくことも面白いと思います。
思い通りに身体を動かすにはボディマッピングの他に、筋肉や感覚といった要素も影響してきます。
次の機会にはその体性感覚というものについても語ってみたいと思います。
それでは〜!