マイクのワールドスタンダードを多く販売するNEUMANNがその技術を注ぎ込んで開発したパワードモニタースピーカーシリーズ。KH 120に始まったラインナップは熟成され、DSPによる音質調整機能を搭載して登場したモデルが4インチウーハー搭載のKH 80 DSP。5インチが定番だった自宅スタジオの常識を覆す革新的なスピーカーの登場です。
レコーディングやミキシングを行うためには低域から高域まで脚色なく再生する能力が求められます。ミキシングに十分な低域を再生するためには5インチ程度のウーハーが必要でしたが、KH 80 DSPは4インチウーハーで57Hz〜21kHという広帯域再生を実現しており、自宅スタジオに最適なコンパクトサイズのスピーカーながらも低域がしっかりと確認できます。
その低音再生能力は数々の独自技術が支えています。キャビネットそのものはコンピューター・シミュレーションをベースに設計され、パイプ共振減衰を考慮した高性能バスレフポートを搭載。ユニット自体はロングスロー・バス・ドライバーが採用されています。
コンピューター・シミュレーションによるキャビネットデザインの恩恵は低域にとどまりません。特徴的なツイーター周囲のくぼみとMMDウェーブガイドによって音が飛ぶ方向(指向性)が緻密にコントロールされています。
横方向は広く調整されているため、リスニングポイントが動いても音の変化が最小限。たとえばデスク脇のキーボードを弾きながら音を聞いてもベストポジションからあまり変わらない音を聞くことができます。ミキシング用途だけでなく、作曲や編曲などの用途にも使いやすいスピーカーです。なお、縦方向は狭く調整されているためデスクトップへの設置でも置き場所による反射の影響を受けにくくなっています。
そのままでも優れたモニターサウンドが聞けるスピーカーですが、MA 1測定用マイク(別売)とイーサネット経由でのオートマチックモニターアライメントを活用することで、そのポテンシャルをさらに引き出すことが出来ます。
Windows及びMacに対応したオートマチック・モニター・アライメント・ソフトウェアでは、MA 1マイクで部屋の音響特性を測定し、結果に対応した音をソフトウェアが算出。イーサネット接続を通じてKH 80 DSPの出力音を部屋にマッチした音に調整します。調整はスピーカー内部のDSPで行われるため、一度設定してしまえばイーサネット接続は不要。部屋にあわせた音の出るスピーカーが出来上がります。
その効果は誰もが頷く仕上がりで、一度KH 80 DSPとMA 1で調整されたサウンドを聞くと、オートマチック・モニター・アライメント無しには戻れないでしょう。KH 80 DSPを導入する場合は、ぜひ同時にMA 1マイクを購入されることをお勧めします。
周波数特性 | 57 Hz 〜 21 kHz、+/-3dB |
最大音圧 | 108.8dB SPL |
ツイーター | 1インチ + MMDウェーブガイド |
ウーハー | 4インチ |
高域アンプ出力(THD 0.1%/10%) | 50W/70W |
低域アンプ出力(THD 0.1%/10%) | 90W/120W |
クロスオーバー周波数 | 1.8kHz |
入力端子 | XLR/TRS |
入力インピーダンス | 14kΩ |
最大入力レベル | +24dBu |
電源 | 100〜240V, 50/60Hz |
最大消費電力 | 180W |
重量(本体のみ/梱包込み) | 3.4kg/4.1kg |
寸法(W x H x Dmm) | 154 x 233 x 194 |
¥41,580(税込)
在庫有
先日、10.000円台(1本)の定番と言われる5インチ・スタジオモニタースピーカーと4インチのKH80 DSP A Gを比較試聴する機会があり、その音の違いに驚かされました。これまでインチサイズが大きい方がレンジの広さ、低域の量感などで有利なのかなと思っていましたが、このモデルに限っては、低域120W+高域70Wと出力W数の大きなアンプが搭載されていることもあってか、とても余裕のある鳴り方をしていると感じました。特筆すべきはNeumann.Controlソフトウェアと専用測定マイクMA1を使用することにより、その空間に合わせて最適化処理を簡単に行えるという点です。定番スピーカーも、定番と言われるだけあって特に気になる点はありませんでした。しかし、最適化処理後のKH80 DSP A Gは一聴して、その差がはっきりとわかるほど、フラットでスッキリしていて、音像がよく見えるという印象でした。より細かい部分まで掘り下げて作り込みたいというような、ワンランク上のモニター環境を求めるユーザーにオススメです。
2025/01/17
すばらしい
投稿者名Reviewed by:あうん 【千葉県】
この小ささで低音から高音まで癖なく聞こえるのは初めてです。特に偏った音色ではなくDSPを使わなくても置き方で十分モニタースピーカーとして使用できます。2個でも軽いのでスタジオに持ち出しも楽です。宅録ならこれで十分。良い買い物しました。
レビューIDReview ID:156043
2024/07/14
Prism Sound AIFで起こる問題は解決されました!
投稿者名Reviewed by:vjam526v 【沖縄県】
MA1ソフトウェアのアップデートにより、Prism Soundオーディオインターフェイスでもキャリブレーションできるようになりました!私も実際に試してみてキャリブレーションできました。出音は自然なままに感じます。周波数のフラット化はもちろんですが、位相の補正が特に良かったです。比べるとそれまでの音はトランジェントがダブついてた事が分かりました。
サポートから頂いたアップデートの内容を下記に抜粋します。
↓↓↓↓
ノイマンMA1ソフトウェアとPrism Sound製インターフェースとのサンプリングレートエラーの件につきまして、当該エラーは、先日発表された最新アップデートにより改善されました。
当サイト右上のユーザータブから「Product Registration」にアクセスいただき、次ページの「Already registered? Log in now!/既に登録はお済みですか? 今すぐログインしてください!」をクリックすると、ログインページが表示されます。
https://product-registration.neumann.com/
ログイン後、「SOFTWARE DOWNLOAD」タブを開き、「MA 1 - Automatic Monitor Alignment Setup 2.3.1」をダウンロードしてください。
当アップデータをインストール後、 Prism Sound製インターフェースを認識する様になります。
レビューIDReview ID:143786
2022/06/27
良い音です
投稿者名Reviewed by:うえやん 【神奈川県】
良い音です。
はじめてのスピーカー購入なのでなにかとの比較は出来ませんが、ミックスするのにわかりやすいです。
レビューIDReview ID:130969
2022/06/23
GENELEC8020からの乗り換え
投稿者名Reviewed by:motoki 【東京都】
GENELEC8020がリアバスレフで低音の回りが気になったため、フロントバスレフのこちらに乗り換え。
DSP補正に関してはまだ専用マイクが発売されていない頃に購入したためSonar worksで測定後その結果を元にEQする形で使用しています。
まず一つ躓いたのが、TP-linkのWifiルーターにスピーカーをLANケーブルを接続してipadから補正を試みたところどうやっても認識されず。サポートに問い合わせたりしたのですが結局原因不明で、バッファローの安いWifiルーターを中古で購入し繋げたところあっけなく認識。ルーターの相性があるかもしれませんのでご注意ください。
音質に関しては、8020よりも柔らかく、音像が広い感じでMIXは非常にしやすいです。8020も整えられた環境で使用すれば相当良いのだと思いますが、日本の普通の部屋で使用するにはこちらの方が(DSP補正も含めて)気軽に使える感じがしました。
またリスニングポイントもGENELECより広めで、このポイントも乗り換えてよかったなと感じる部分です。
ただローが60hzより下がバッサリと切られているような感じで、ローを確認したい場合はサブウーファー必須かもしれません。
レビューIDReview ID:130873
2020/11/13
モニターな音
投稿者名Reviewed by:アンディ 【静岡県】
素直な音でどこに置いても多少頭を動かしても聴こえ方が変わらない。買った際は値が少々張る気はしたが、モニタースピーカー設置の面倒臭い制約等を回避できること、小さい音量でも聴きたいものが聴けるので深夜のMix作業がサクサク進んだ辺りを考えれば、使ってくうちにお得感が出てくるタイプなのだろう。
宅録に使うモニターだと思えば現状では最適解だと思う。
レビューIDReview ID:111039
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商品ID:252652
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