リハーサル・スタジオやライブ・ハウスでドラムを叩く場合、常設のドラムセットを使用することがあると思います。スネアやペダルを持ち込む場合は、自分好みの万全な状態にしておくことが可能ですが、常設のドラムセットは必ずしも万全とは限りません。とは言え、一から常設のドラムセットを調整するにはかなりの時間を要してしまいます。またサウンドに納得がいかず、色々といじくるうちに、更に悪化させてしまったという苦い経験をしたことのある人も少なくないでしょう。
今回は、短時間で効果的に常設のドラムセットを調整する方法を紹介したいと思います。
バンド・サウンドの要と言っても過言ではないバス・ドラム。一工夫加えるだけで、大きく音質が変化します。
セッティング
バス・ドラムの足を調整して、フロント側が少し浮くようにセッティングします。目安としては、手が入る程度でかまいません。こうすることにより、バス・ドラムの振動を防ぎ、音の抜けが良くなります。
ミュート
フロント・ヘッドにある穴の周りにガムテープのミュートを軽く貼ることにより、高域の倍音がカットされ、低音が増し、音が太くなります。またビビリ音の解消にもなります。
(通常は内側に貼りますが、今回はわかりやすいように外側に貼っています。)
チューニング
バス・ドラムの音質を変えたい時や、一からチューニングする時間がない場合、上部にある2箇所のチューニングを変えるだけでサウンドに変化が現れます。コツとしては、まず打面側の上部2箇所を調整します。上部2箇所をそれぞれ90°回してみて、物足りない場合はフロント・ヘッドも同様に回します。
締めることで、明るく抜けの良いサウンドに、緩めることで、重くダークなサウンドになるので一度試してみてください。
ミュート
少し音がぼやけて抜けの悪い時は、ガムテープとティッシュを合わせた簡易なミュートがお勧めです。また他にも洗えば何度でも使えるジェル・タイプのミュート・セットもあります。
共鳴
タム、フロア・タムで注意しなければならないのは、バス・ドラムやスネアの振動により頻繁に起こる共鳴です。ミュートをし、タムの鳴りをできるだけ生かしたい場合は、チューニングをほんの少し緩めます。それにより共鳴を抑え、ドラム全体の音抜けが格段に良くなるので、レコーディングには特に効果的です。
ドラムのチューニングは、ドラマーにとって永遠の課題であり、楽しみのひとつでもあります。いくら良い機材でもチューニングやセッティングにより、思うようなサウンドにならない場合があります。また安価な機材でも一工夫加えるだけで、心地良いサウンドを作ることも可能です。いろいろと試して、好みのチューニングやセッティングを見つけていきましょう。
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