2010/02/06
ソフトウェアツールは年々、その品質を高め、かつ様々なシステムに柔軟に対応するようになっており、頂点に立つ製品を決めるのは非常に難しくなっている。協議を重ねた結果、今回は二つの製品を勝者とした。
ステレオマスタリングの分野では、始めてのヒット商品となったiZotope Ozone 4。マルチフォーマットに対応するプラグインは、マスタリング・リバーブやマルチバンド・ステレオ・イメージングを含む機能を含む6つの独立したプロセッサーを1つに統合している。新しい特徴として、ミッドサイド・プロセッシング、パラレル・コンプレッションを追加、ビジュアル面でも今までにない判りやすさを兼ね備えており、取るべくして取った今回の受賞と言える。
2Caudio Aetherは一目見ただけで、今までにはないアルゴリズム・リバーブのプラグインだと言う事がわかる。驚異的なそのプログラマビリティもさながら、今回、受賞の決め手となったのは、オーガニックなそのサウンドのクオリティー。さらにコンボリューションリバーブでは不可能だった、先に届く反響音と、後に届く反響音のブレンドさせるといった、サウンドのカスタマイズも可能。洗練されたダンピング、モジュレーションに、カスタマイズもできるようになった33のバーチャルスペースを加え、典型的なスペースのモデリングから、この世のものとは思えないサウンドまでデザインすることが出来る。
今期、優秀作品が目白押しだったソフトシンセ部門で、評論家や編集者から圧倒的な支持を得たのが、Camel Audio Alchemy。アディティブ、スペクトラルモデリング、グラニュラー、サンプルプレイバックといった複数のシンセサイズ技術を取り入れ、まさに錬金術(Alchemy)の如く、自由自在にサウンドを作り出す。4つの音源に、マルチセグメント・エンベロープ、ステップシーケンス、アルペジエーターを含む強力なモジュレーションを組み合わせる事により、幅広い音作りを可能にする。パフォーマンスビューがよりシンプルになったおかげで、演奏も楽しく行うことができ、750以上のプリセットプログラムに、サウンドバンクを追加することもできるので、プログラミングが苦手な方でも安心。
SpectrasonicsのStylus RMXは、その多彩な機能で、バージョン1.2.1時に2006年のエディターズ・チョイス賞を受賞、それ以来RMXは、より目覚ましい商品へと進化を遂げた。今回受賞した、最新のバージョンで最も目を引くのが、Time Designer。RMXライブラリー内にあるループを、自分が選択した拍子記号に合わせて演奏させたり、他のRMXライブラリーや外部MIDIファイルのグルーヴに合わせて演奏させる事が出来る。Spectrasonics Omnisphereに搭載されている全てのエフェクトがRMXに追加されている。素材は、7.4GBと膨大な量となったコア・ライブラリーに、サードパーティーライブラリーも豊富に取り揃えられており、REXファイルのコレクションをRMXフォーマットへと変換することも出来る。
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