Cab Mic は、エレキギターのアンプキャビネットを「いい音で、迷わず」録るために作られた、ちょっと珍しい方向性のコンデンサーマイクです。
一般的なギターキャビ用マイクというとSM57のようなダイナミックや、リボンマイクを思い浮かべる人が多いと思いますが、このCab Micは大型ダイアフラム・コンデンサーでありながら、音作りはかなりギター向けに最適化されています。高域はコンデンサー特有のキツさが出にくく、リボンマイクのように滑らかで耳に痛くなりにくいトーンが特徴です。そのため、歪みギターでもザラつかず、アンプ本来の太さや奥行きを自然に捉えてくれます。
また、このマイクは非常に高い音圧耐性(ヘッドルーム)を持っているのも大きなポイントです。100Wクラスのチューブアンプをしっかり鳴らした状態でも、マイクやプリアンプが簡単に歪んでしまう心配が少なく、「思いきり音を出して、いいポジションに向けるだけ」で安心して録音できます。公式でも、複雑なマイキングや複数マイクの位相調整をせず、いわゆる“ポイント&シュート”感覚で使えることが強調されています。
基本設計はギターキャビネット用ですが、実際にはベースアンプやブラス、場合によってはドラムルームマイクなど、音量が大きく、なおかつ高域を少しマイルドにまとめたい音源にも相性が良いと言われています。一方で、ボーカルやアコースティック楽器用として作られているわけではないので、万能マイクというよりは「目的特化型」と考えた方がしっくりきます。
総じてこのCab Micは、
「ギターアンプ録音で、SM57以外の選択肢が欲しい」
「リボンマイクの音は好きだけど、もう少し扱いやすさや安定感が欲しい」
「単一本で、完成度の高いキャビネットサウンドを録りたい」
といったユーザーに特におすすめです。自宅レコーディングからプロスタジオまで、ギター録音をシンプルかつ確実にクオリティアップしたい人に向いたマイクだと言えます。
■製品仕様
音響原理:圧力勾配型トランスデューサー
指向特性:カーディオイド
カプセル:直径34mm(外径)のトゥルー・コンデンサー
感度:4 mV/Pa
インピーダンス:112 Ω
S/N比:83 dBA
等価雑音レベル:11 dBA
供給電圧:48 ±4 VDC
出力:電子バランス出力
外形寸法:150 × 44 mm、380 g(マイク本体のみ)
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