SENNHEISER / 505985

「HD 630VB」は、ゼンハイザーの密閉型ヘッドホンのハイエンド機にあたる製品です。折り畳みが可能で、専用のケースも付属しており、外での使用にも適しています。シルバーとグレーの外観で高級感がありますが、イヤーパッドの裏地が赤色なのが個人的に魅力を感じる部分です。何といっても、このヘッドホンの最大の特徴は、「VARIABLE BASS BOOST機構」と呼ばれる機能を備えていること。右側のハウンジング部についているグレーの円がダイヤルのようになっており、これをグイグイと回すことで低音の調整ができるとのこと！実際に試しましたが、まず、私はヘッドホンにこのようなギミックがついていること自体に高揚してしまいました(笑)。調整はダイヤルを回すだけなので、曲中でも手軽に好みの低域の量を探し出すことができます。また、低音をMAXにしたときの迫力たるや物凄く、特にバスドラやベース音の変化が顕著に現れます。ブーストが無い状態でもしっかりとバランスが取れた音のため、幅広いニーズに対応できるヘッドホンです。

サウンドハウススタッフ

今までのSENNHEISERには無い、独創的で近未来的なデザインが目を引く密閉型ヘッドホンのハイエンド機種「hd630VB」。

最初は、SENNHEISERらしくない見た目で、正直期待していなかったところ、聴いてみるとアッと驚く高音質。まさに次世代モデルに相応しいヘッドホンです。

注目するべきポイントは、やはり低音の量感をチューニングできる、ハウジング側面に搭載された「VARIABLE BASS BOOST」機構です。
今までのヘッドホンでも低音調整できるモデルは、各社から発売されていましたが、どのモデルもDJヘッドホンなどの低音重視寄りのヘッドホンで採用されていました。一方、このHD630VBは刺激的な重低音はもちろんのこと、クラシックやジャズにもぴったりな深みのある上質な低音が堪能できます。この低音は、低音好きはもちろん、中高音の繊細なサウンドが好きな方にも試してもらいたいなと感じました。

装着感を左右するイヤーパッドは、バウムクーヘンのような形で「マチ」が設けられたパッドを採用。厚みがしっかりとあり、もちもちとした肌触りは耳に隙間無くぴったりとフィット。これは病み付きになってしまいそうですね。

山崎 真