TLM 107 は、現代のレコーディングシーンにマッチしたサウンドと仕様で定評ある”TLM=トランスレスマイク”シリーズのフラッグシップとなるラージダイヤフラム・コンデンサーマイク。高精細と柔らかさを備えたリファレンスマイクとしてふさわしい音質だけでなく、ワイドカーディオイドを含む5段階の指向性切替やローカットフィルターも備えた、まさに現代のスタンダードです。
※本ページの写真では、別売のEA 4サスペンションを使用している場合があります。上記写真に付属しているマイクホルダーは、SG 2スイベルマウントです。
TLM 107は新開発のデュアルダイヤフラムカプセルを搭載しており、低音域から中高音域まではフラットでナチュラルな特性を示します。一方で中高域以上に特徴があり、5kHz付近にわずかなディップ、10kHz以上の高音域に緩やかなピークを持ち、これらがTLM 107ならではのサウンドをもたらし、ボーカルや管楽器等のレコーディングに特に有効です。柔らかでありながら繊細なサウンドはほかのどのNeumannマイクとも異なり、同一シリーズのTLM 103とも異なります。他のNeumannマイクを所有していても、異なる用途、シチュエーションで使用できるリファレンスマイクです。
マイク内にトランスを持たないトランスレス構造を採用し、高感度を実現。ノイズが少ないマイクとなっており、ノイズの少なさを示す等価ノイズは10dB-Aを実現。Neumannマイクの中でも随一の低ノイズで、S/N比は84dBを記録しています。
一般的に、ノイズ性能は指向性切替機能を持たない方が高い性能を示します。同シリーズのTLM 103は単一指向性のみであるためノイズ性能が特に高く、等価ノイズは7dB-Aとなっています。TLM 107は切替機能を持ちながらもこれに追随する高いノイズ性能を持ち合わせています。
また、どの程度大きな音に耐えられるかを示す最大耐音圧は141dB SPLという高い数値を実現。さらには-6dB/-12dBのPADを備えているため、-12dB PADを有効にした場合は153dBSPLの大音量に耐えることができます。これはNeumannコンデンサーマイクの中でもトップクラスの数値であり、U 87よりも高い数値です。ギターアンプやドラム等の大音量の対象でも気軽に使用できることを示しています。
TLM 107は指向性切替、ローカットフィルター、PADを備えているため、用途を選ばずに使用することができます。
指向性はカーディオイド(単一指向性)、オムニ(全指向性)、バイディレクショナル(双指向性)の3種類に加えて、ハイパーカーディオイドとワイドカーディオイドを選択可能。単一楽器の収録用途であっても、部屋の響きにあわせて収音する範囲を調整することが可能です。特にワイドカーディオイドは、単一指向性ながらも全指向性のような自然なサウンドが得られる特性で、響きが優れる場所で単一指向性を使用したい場合に活躍します。
ローカットフィルターはOFF/40Hz/100Hzの3種類から選択可能。旧来のマイクではローカットフィルターが現代用途にマッチしておらず実質的に使用できない場合がありますが、TLM 107は発売が2013年と新しいため、使いやすいモダンなセッティングが採用されています。
PADはOFF/-6dB/-12dBから選択可能。これらの切り替え機能は背面のプッシュスイッチを用いて設定し、その状態はLEDによって示されます。
著名マイクは縦長の筐体を持つものが多く、時にはマイキングの自由度に影響を与えます。TLM 107は長さ145mmとコンパクトな設計で、U 87 Aiの200mmよりも55mm短い筐体です。さらに重さはU 87 Aiの500g、TLM 103の450gを下回る445gに抑えられています。狭い箇所や高い箇所への設置においても高い設置自由度を実現しています。
TLM 103にはスイベルマウント(マイクホルダー)が付属していますが、別売りのEA 4サスペンション(振動吸収できるマイクホルダー)を用いることで、マイクスタンド経由の低音ノイズをさらに抑えることができます。サスペンションの購入を検討している場合は、TLM 107とEA 4がセットになったTLM 107 Studio Setがお勧めです。
EA 4サスペンションがセットになったTLM 107 Studio Setも販売されています。
■TLM 107 Studio Set※Studio Setには木箱が付属しません。
※Studio Setには木箱が付属しません。
TLM 103 (比較対象) |
TLM 107 | U 87 Ai (比較対象) |
|
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指向性 | カーディオイド (単一指向性) |
ハイパーカーディオイド、カーディオイド、ワイドカーディオイド、オムニ(全指向性)、バイディレクショナル(双指向性、全指向性) | カーディオイド、オムニ(全指向性)、バイディレクショナル(双指向性、全指向性) |
周波数特性 | 20Hz 〜 20kHz | 20Hz 〜 20kHz | 20Hz 〜 20kHz |
周波数特性 | 40Hz 〜 18kHz | 40Hz 〜 18kHz | 40Hz 〜 20kHz |
感度 (1 kHz into 1 kohm) |
23mV/Pa | 11mV/Pa | 28mV/Pa(単一指向性) |
インピーダンス | 50Ω | 50Ω | 200Ω |
負荷インピーダンス | 1kΩ | 1kΩ | 1kΩ |
等価ノイズ (A-weighted) |
7dB-A | 10dB-A | 12dB-A |
最大耐入力 | 138dB SPL | 141dB SPL(153dB SPL,PAD on) | 117dB SPL(127dB SPL,PAD on) |
S/N比 (A-weighted, 94dB SPL) |
87dB | 84dB | 82dB |
最大出力電圧 | 13dBu | 10dBu | -6dBu |
重量 | 13dBu | 10dBu | -6dBu |
太さ | 60mm | 64mm | 56mm |
長さ | 132mm | 145mm | 200mm |
CLASSIC PRO / RF-5R Windscreen shelter
¥12,800(incl. tax)
In Stock
¥39,800(incl. tax)
Back Order
¥25,200(incl. tax)
In Stock
¥25,200(incl. tax)
In Stock
2025/07/26
何にでも使えそう
投稿者名Reviewed by:IU 【福岡県】
家で録音して、サブスクに配信している関係で、マイクはたくさん持っているのですが、
ノイマンは初です。
以前、テレビ局でMAの仕事をしていた時、ナレ入れようのマイクがノイマンのU87iでしたが、
かなり前の事なので、音はよく覚えてません。
商品が届いて、チェックを兼ねてSSLのPure Driveのマイクプリで録音してみました。
ヴォーカル、アコギ、ブルースハープでチェックしました。
何か比べるものが必要と思い、SONYのC-100と比べてみました。
僕のヴォーカルに関しては、C-100の方が自分の声に合っていましたが、
噂通り、TLM107は中音の密度が高いです。
アコギでは、弦の振動をリアルに拾っていました。
ブルースハープも立体感があり、もし、お金に余裕があるのなら、
持っておいて、損はないマイクだと思います。
ただし、High Passとアッテネーター、指向性の切り替えが、十字キーになっていて、
マイクの後ろ側にあるので、少しやりにくいいです。
レビューIDReview ID:6884962cea38b4005f000005
2025/07/21
ナレーション用途です
投稿者名Reviewed by:na 【東京都】
NeumannのTLM107は、ナレーション録音に使っているマイクの中でも特に気に入っている一本です。声をそのまま自然に録ってくれる感じがあって、クセが少なく、あとから編集しやすいところが助かっています。音の抜けが良くて、息づかいやちょっとした口の動きまでしっかり拾ってくれますが、音が固くなることもなく、耳に刺さらないのがいいところです。ノイズも少ないので、ささやくような読み方でも安心して録れます。ナレーション用のマイクを探している人で、元の声をクリアに録りたいというイメージなら、TLM107はおすすめです。多機能で調整もしやすいので、録音環境を問わず長く使える一本だと思います。
レビューIDReview ID:687e3bf258ccd30061000016
2025/07/20
非常に使いやすいマイク
投稿者名Reviewed by:Noric555 【岡山県】
【音質】
ボーカル、アコースティックギター、ホーン等に使ってみましたが、割とオールマイティに使える印象でした。TLM67も所有していますが、それよりも汎用性が高いと思います。
音的には下から上までしっかり録れ、中域の密度もそこそこあります。ハイはサラッとしている印象でU87等のイメージとは違いますが、あとで処理しやすい音と感じました。
※現場で歌い手さんにTLM67、TLM107を選んでもらった事がありましたが、3人中2人がTLM107を選びました。
意外だったのは小太鼓を録った時に非常に印象が良かった事です。アタックの太さ、艶っぽさがよかったです。
【使い勝手】
小型で軽く、EA4含めてセッティングしやすいです。
一方、指向性、ローカット等のボタン操作は独特ですが、慣れてしまえば問題ないと思います。
レビューIDReview ID:687c65da6fa6b9008c000028
2024/10/09
TLM悩みなら・・・・・・・・
投稿者名Reviewed by:yuna 【福島県】
TLM102
TLM103
TLM107
悩むなら
確実にTLM107です。
オリジナルビンテージNeve1073の実機は分かりませんけど・・・・
マイクプリGREAT RIVER ME-1NVやUAD Neve1073との相性も良い感じです。
レビューIDReview ID:128551
2022/10/25
音も物欲も満足する
投稿者名Reviewed by:Puppy 【東京都】
主に声どりに利用
元々TLM102を使っていたが、思いきってTLM107へ乗り換え。
乗り換えは成功、後から加工もしやすく、高クオリティな素材が録れます。
U87は憧れですが、わたしにはこれでも十二分でした。
レビューIDReview ID:134225
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Item ID:190140
166,800 yen(incl. tax)
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