シンセサイザーの種類
シンセサイザー音の生成方法などによって、さまざまな種類に分けられます。
電圧の変化によって音を生成します。オシレーター、フィルター、エンベロープなどの回路を持ち、電圧の操作で音色を変化させます。:温かみのある音色が特徴です。
代表機種:Moog Minimoog、Roland Juno-60
デジタル処理によって音を生成します。PCM音源やウェーブテーブル、FM合成など、さまざまな方式を採用できます。シャープでクリアな音質が得られ、幅広い音色が再現可能です。
代表機種:Yamaha DX7、Roland D-50
波形をオシレーターで生成し、フィルターを使って音の一部を取り除く(サブトラクション)ことで音色を変化させます。シンプルな波形から複雑な音色まで創造することができます。
代表機種:Roland SH-101、Korg MS-20
周波数変調(FM)により、1つのオシレーターが別のオシレーターの周波数を変調することで音を生成します。明るくクリアな音が特徴。金属的な響きやベル音、エレクトリックピアノが有名です。
代表機種:Yamaha DX7、NI FM8
異なる波形を格納した「ウェーブテーブル」を参照し、音を生成します。波形間をモーフィングすることで音色をリアルタイムに変化させます。複雑で動きのある音色が可能。エレクトロニックミュージックなど、未来感のある音を生成できます。
代表機種:Xfer Serum、NI Massive
音を「グレイン(粒)」と呼ばれる小さな断片に分解し、これを再構成して音を生成します。空間的で有機的なテクスチャや、変化に富んだ音色が作りやすく、アンビエントやサウンドデザインなどで使用されます。
代表機種:Ableton Granulator II、Arturia Pigments
単純な波形(サイン波など)を重ね合わせることで複雑な音色を生成します。フーリエ合成に基づいた方式です。シンプルな波形を組み合わせて音色を作るため、倍音成分の調整が可能でクリアな音が得られるのが特徴です。
代表機種:Kawai K5、Harmor
異なるモジュール(オシレーター、フィルター、エンベロープなど)をパッチケーブルで繋ぎ、自由に音色をデザインします。組み合わせ次第で無限の音色が作れ、実験的な音響表現も可能です。物理的なパッチ作業が特徴。操作の楽しさも魅力の一つです。
代表機種:Moog Modular、Eurorackシステム
事前に録音した音声データ(サンプル)をもとに、音色を加工して生成します。リアルな楽器音を再現できる一方、サンプルを加工して独自の音色も作成可能です。
代表機種:Akai MPCシリーズ、NI Kontakt
音の生成プロセスを物理的なモデルとしてシミュレーションし、管楽器や弦楽器のような音を奏法の変化までリアルに再現します。管楽器や弦楽器、打楽器などの模倣に向いています。
代表機種:Yamaha VL1、Arturia Physical Modelingシリーズ
アナログとデジタルの技術を組み合わせたシンセサイザーです。デジタル部分で音を作り、アナログ回路で処理するなど、複数の合成方法を組み合わせます。現代のシンセサイザーの多くがこの方式を採用しています。
代表機種:Elektron Analog Four、Arturia MatrixBrute
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