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ギター改造講座(配線編)第2回

自分のギターに物足りなさを感じる方へ送る、ギター改造講座(配線編)第2回目です!
今回は4芯のハムバッキング・ピックアップとミニスイッチを使用した「シリーズ-パラレル切り替えスイッチの増設」をご紹介します!

シリーズとパラレルの違い

まず配線を改造する前に、シリーズとパラレルの違いを説明します。

<シリーズとは>

シリーズとは電気回路の直列接続の事を意味し、一つ目のピックアップから二つ目のピックアップに、+ - + - の順で電流が流れます。ハムバッキング・ピックアップは、シングルコイル・ピックアップが2個並んだ状態ですが、このそれぞれのシングルコイル・ピックアップをシリーズ(直列)に接続することにより、ハムバッキング・ピックアップ特有のパワー感のある、太い音が出力されます。

<パラレルとは>

パラレルとは電気回路の並列接続の事を意味し、二つのシングルコイル・ピックアップの+と-をそれぞれ同じ場所に接続します。ハムバッキング・ピックアップをパラレルで配線した場合には、ストラトキャスターのハーフトーンと同じ出力方法となり、シリーズ配線時の出力よりも音の厚みが減り、マイルドな出力になります。さらに、ノイズキャンセル効果も得られます。

このように見た目は変わらずとも、配線によって音のキャラクターを変えることができるわけです。そしてシリーズ-パラレルの配線を切り替えるスイッチを取り付けることにより、上記に説明した2種類の音色を簡単に切り替えることが可能になります。

では、実際にシリーズ-パラレルの切り替えスイッチを取り付けることでどのような利点があるのでしょうか。

活用例)

パワーのあるシリーズに配線されたリアピックアップに対して、フロントピックアップをパラレルに設定。そしてフロントピックアップ側のボリューム絞った状態でクランチになるようにサウンドを調整すれば、リアピックアップに切り替えるだけで、ゲイン(音量と歪みのレベル)を持ち上げてくれます。よって追加でエフェクターを掛けたり、アンプのチャンネルを切り替えることなく、バッキングパートとリードパートを弾きわけることが可能になります。

また、あらかじめ絞っておいたボリュームをフルテンにすれば、そのままギターソロを弾くこともできてしまいます。

<シリーズ-パラレル切り替えスイッチの配線方法>

シリーズ-パラレル切り替えスイッチの配線方法1

それでは実際にシリーズ-パラレルの切り替えスイッチの配線についてご案内します。

まずハムバッキング・ピックアップのそれぞれのコイルから出ている配線の色を確認します。
(今回はSH4の為、赤・白、黒、緑の組み合わせ)
それぞれの+、-を間違えないように接続しましょう。

シリーズ-パラレル切り替えスイッチの配線方法2

スイッチの中心を斜めに通っている線は、角と角の端子の両方に配線します。

前回のタップスイッチやダイレクトスイッチよりも難易度は高めですが、より実用的な配線です。

いかがでしたでしょうか。
今回の配線でサウンドバリエーションが広くノイズレスなギターにしちゃいましょう!

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