CLASSIC PRO / MIX030FN

◇ プロの現場で信頼できる“使いやすさ”

このケーブルの大きなポイントは、コネクターにREAN製（ノイトリックグループ傘下）を使っているところ。ケーブルもコネクターもノイトリック社の工場で生産されている。見た目はシンプルだけど、ロックの感触や端子の噛み合いがしっかりしていて、ステージでもスタジオでも安心して使える。実際の現場では「丈夫さ」以上に「素早くつなげて、確実に外れない」ことが重要で、その意味でこのコネクターは現場向け。音が出ないトラブルって、だいたいケーブルかコネクターが原因。そういう意味でも信頼できる作りだ。

◇ 4芯モデル― 長尺に強いスターカッド構造

4芯モデルは、スターカッド（Star-Quad）構造を採用していて、ここがこのケーブルの強み。ノイズに強く、電源ケーブルや照明の近くでも音が濁りにくい。長い距離を引き回すような現場、たとえばライブハウスや大きめのスタジオでは、この構造が効いてくる。試した感じ、低域が締まって中域も輪郭がしっかり出る。エレキベースやドラムマイクに使うと違いがよく分かる。

◇ まとめ ― プロ仕様の品質がこの価格帯で手に入る

REANコネクター、素直な音作り、扱いやすいケーブル構造。どれも“プロ仕様”として十分通用する内容で、価格以上の価値がある。2芯（MIX010N他）は気軽に使える汎用ケーブル、4芯は現場でのノイズ対策が必要な人におすすめ。音に余計なクセがないので、ミックスの邪魔をしないし、オーディオファンにも向いている。派手さはないけど、だからこそ長く使える「信頼できる道具」だ。