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サブウーファーとは

サブウーファーとは

サブウーファーとは、フルレンジスピーカーでは十分に鳴らすことができない低域(約100Hz以下)を補うためのスピーカーです。しっかりとコントロールされたサブウーファーは、低音を強調しすぎることなく、音に色と深み、インパクトを与えます。魅力的なベースリフや陶酔するドラムビートから非常に複雑なエレクトロ・ベース・サウンドまで、サウンドに新たな厚み、躍動感を追加し、パフォーマンス全体を高めることができます。ロックバンドのライブイベントやダンスミュージックでフロアを盛り上げるクラブDJに必須な要素となっています。

サブウーファーの種類

①パッシブタイプ

パッシブタイプ

音を鳴らすためにパワーアンプが必要なタイプです。
サブウーファーの許容入力、インピーダンスを確認して、マッチする出力のパワーアンプを選びましょう。電源を取る必要が無い(パワーアンプからはスピーカーケーブルのみ)ため、設置の自由度は高くなるというメリットがあります。

サブウーファー・パッシブ 一覧

②パワードタイプ

パワードタイプ

サブウーファーを一番良い音で鳴らすために最適なパワーアンプを内蔵しています。
パワーアンプを別途用意する必要がない、またパワーアンプとの組み合わせを気にする必要がないというメリットがあります。パッシブと違い、設置場所に電源を用意する必要があります。

基本的に同じメーカー、同じシリーズのモデルを選ぶようにしましょう。フルレンジスピーカー、サブウーファーを組み合わせた場合に最適なパフォーマンスとなるようにデザインされています。

サブウーファー・パワード 一覧

サブウーファーを追加するメリット

一般的な2wayスピーカーの周波数特性は50Hzあたりから落ち始め、低域の伝達度や、深みや明瞭さが失われます。サブウーファーを追加することにより、フルレンジスピーカーだけでは再生できない大型パイプオルガン、バス・ドラム、6弦ベース、ドラマチックなSEなどの最も低い音まで体感することができるようになります。

メインスピーカーの出力を最大出力音圧レベル付近まで上げると、そのスピーカーに搭載されたウーファーから出る低音に歪みが起こります。サブウーファーはそのような低音を容易に再生できる高い許容入力を持つ大型ウーファーユニットを搭載しています。サブウーファーに低域を委ねることにより、メインスピーカーに余力が生まれ、高い音圧とダイナミックスを実現できます。

スピーカーユニットのサイズ

スピーカーユニットのサイズ

一般的にメインスピーカーで使用されているウーファーユニットよりも大きなサイズのユニットを搭載しているサブウーファーを組み合わせます。小規模イベント、簡易PAセットであれば12インチ、大規模なイベントであればサイズの大きいモデルをお選びください。ユニットサイズが大きくなればなるほど音量、音圧は増えていく傾向があります。よくある問い合わせとして、12インチx2と18インチx1を比較した場合、どちらが良いか?というのがありますが、前者はやや重心が高めのアタック感を感じる重低音、後者は、ぐっと低い重心に構えた厚み、深みのある重低音になります。

サブウーファーをPAシステムに追加する方法

1.アナログミキサーからのフルレンジ出力信号を
高域と低域に振り分けるクロスオーバー(チャンネルディバイダー)を使用する。

メリット

高域と低域の境目となるクロスオーバー周波数や、それぞれの音量を調節可能

デメリット

パワーアンプが2台必要、配線が増える

接続例

2.パッシブサブウーファーに内蔵されているパッシブクロスオーバーを使用し、パラレル接続をする

メリット

パワーアンプは1台で済む。接続も簡単。

デメリット

クロスオーバー周波数、各ユニットの音量調整はできない。

接続例
接続例

3.パワードスピーカーに内蔵されているハイパスフィルター、パワードサブウーファーに内蔵されているローパスフィルターを使用する。

メリット

各ユニット側でクロスオーバー周波数を設定でき、音量もそれぞれ調整可能。

デメリット

各ユニットに電源が必要。

接続例

アナログミキサーパワードサブウーファーパワードスピーカー
多くのパワードスピーカー、サブウーファーにはLINK OUT、THRU OUTのようなスピーカーを追加するための出力端子が搭載されています。

接続例

4.アナログミキサーのAUX SEND、MONITOR SENDのような出力端子を使用する。

メリット

各ユニットの音量調整が可能

デメリット

サブウーファー側にローパスフィルターが無い場合に、メインのフルレンジスピーカーと重複する低域が発生し、明瞭さに欠ける場合がある。

接続例

5.番外編

簡易PAシステムにサブウーファーを追加したい場合、AUX OUTやMONITOR OUTなどのような「パワーアンプ増幅前の出力端子」があれば接続可能です。簡易PAシステム側には基本的にハイパスフィルターのようなものは無いため、サブウーファー側でちょうど良く聞こえるようにローパスフィルター、音量を調整しましょう。

接続例

おすすめサブウーファー

1. パワードタイプ

  • CLASSIC PRO / CSP15SP

    耐久性、耐衝撃性の高い樹脂製のエンクロージャーを採用したモデル。同シリーズのフルレンジスピーカーCSP15と同じ縦長の形状をしていて省スペース、サブウーハーの中では軽めの30.5kgなので、1人でも運搬、設置が可能です。

  • BEHRINGER / B1200D-PRO

    小規模PAシステムの低音強化におすすめのコンパクトな12インチモデル。可変ハイカットフィルター、極性スイッチ、ブーストスイッチを搭載し、フルレンジスピーカーに合わせて柔軟なセッティングをすることができます。

  • JBL / EON718S

    JBL最新EON700シリーズの18インチ・サブウーファー。クラス最高レベルの音量と明瞭度、そしてセットアップや操作を容易にする充実した機能を備えています。専用アプリにより、ワイヤレスコントロールが可能です。

  • QSC / KS212C

    3600Wの大出力を誇るクラスDアンプ、最新DSPを搭載。革新的技術を取り入れたシングル・コンパクト・エンクロージャーにより、ステージ上やスピーカー背面への回り込みを最小限に抑えた理想的な指向性を実現しました。

2. パッシブタイプ

  • CLASSIC PRO / CP18SII

    単に空気を振動させるだけでなく「音楽」として奏でてくれる高音質サブウーファー。サウンドにパワフルでキレのある低域をプラスしてくれます。どんなSRスピーカーと組み合わせてもその良さを引き出し、調和させてしまう、出音に自信ありの傑作です!

  • CLASSIC PRO / CSX212S

    12インチ・ダブルウーファーの音質は、口径が小さいウーファーならではのアタック、キレ、スピード感のある低域です。フルレンジスピーカーが出せない低域を補うサブウーファーとしての役割をしっかりとこなしてくれます。また、ボディがスリム=省スペースというのもメリットです。

  • JBL / JRX218S

    木製エンクロージャー、18インチならではの力強いローエンドが魅力。定番PAスピーカーJRX212、JRX215と組み合わせることにより、簡単に厚み、深みのあるJBLサウンドを楽しむことができます。

  • QSC / E118SW

    18インチ・ウーファーユニットを搭載した高性能なダイレクト・ラジエーター型(直接放射型)のサブウーファー。大音量でエネルギッシュなダンスミュージックやPAのバスドラム、ベースに、空間を震わせるような迫力のある低域を提供します。

3. スタジオモニター用サブウーファー

  • JBL / LSR310S

    豊かで力強い低域を出力するサブウーファー。10インチ・ドライバーを底面から下向きに出力する独自設計を採用。フルレンジ・システムと接続可能な出力端子を装備し、低域をより強調するXLFモードを含めた3種類のクロスオーバー設定を用意しています。

  • YAMAHA / HS8S

    精確な再生能力、確かな音像定位、フラットな特性の超定番HSシリーズの8インチ・パワードサブウーファー。低音域の再生に特化した150W大出力アンプを採用し、22Hzから160Hzというワイドレンジを実現しています。

  • BEHRINGER / K10S NEKKST

    Kシリーズに最適な300Wリファレンス・スタジオサブウーハー。耐変形グラスファイバーコーンを採用した10インチウーハーを搭載した高密度複合エンクロージャーは音の回りこみを最小限に抑え、低周波歪みを軽減します。

  • PRESONUS / Eris Sub 8BT

    Erisスタジオ・モニター全シリーズとマッチするよう設計されたEris Sub 8BTは、100Wの驚くほど大音量で、下は30Hzの低音までをカバーする8インチ・パワードサブウーファーです。音のスペクトルを余すところなく聴くことができ、より良いミックスを生み出します。

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