CATはデュオフォニック・アナログシンセサイザー。クラシックな電子音楽を想起させるクラシックなトーンを再現。
デュアルVCOデザインにより非常に分厚いサウンドを作成可能
トランジスタとJFETを融合させたオリジナルの「CAT SRM II」回路を忠実に再現
オーセンティックなVCO、VCF、VCAによる純粋なアナログ信号回路
究極のサウンドを実現する4つの可変オシレーター形状(ノコギリ波、三角波、モジュレーテッドパルス、サブオクターブスクエア)
デュオフォニック / パラフォニックモードにより両方のオシレーターを独立して制御可能
オシレーターとフィルターは2つのモジュレーションデプスアッテネーターを装備し6つの異なるソースから変調可能
フルアナログ 正弦波/矩形波 LFO
VCFとVCA変調用の2つのアナログエンベロープジェネレーター
ホワイトノイズジェネレーターが波形生成のバリエーションを劇的に拡大
16ボイスポリチェーンにより複数のシンセサイザーを組み合わせれば最大同時発音数16も可能
モジュール部は標準Eurorackケースに装着可能
47の操作子によりすべてのパラメーターにダイレクトアクセス可能
外部の音声を入力しプロセッシング可能な外部音声入力端子を搭載
外部制御入力および出力(ハイノートCV、ローノートCV、ゲート、フィルターなど)
MIDIチャンネルと音声優先の選択が可能なUSB/MIDIを実装
自己共振機能を備えたクラシックなフィルター設計(ローパス ピーク/レゾナンス)
オリジナルに忠実
アナログ回路、伝説的なVCO、VCF、VCA設計などにより、クラシックなエレクトロニック・ミュージックを彷彿とさせるトーンを再現しています。ディティールへのこだわりがCATの柔軟なサウンド・シェイピング能力を生み出しています。超ファットなベース、味わい深いリード、想像することができないようなドリーミーなアンビエンスまで、多くの音色をカバーすることができます。
キーボード・コントロール
CATは、MIDI経由で任意のキーボード・コントローラーを使用できます。生成されるシグナルは、音程を1オクターブ上下に曲げられるPitch Bendスライダーで微調整できます。オクターブ・シフト・スイッチを上下に切り替えると、2オクターブまで上げることができます。Glideスライダーを使って、ノートが別のノートに移るスピードを変更できます。LFOとADSRのリピートテンポをコントロールするLFO Freqスライダーと組み合わせれば、驚くようなポルタメントを作ることができます。
2つのVCO
CATのサウンドの真髄は、2つのVCOにあります。CATのデュオフォニック/パラフォニックという特性により、両方のオシレーターを独立してコントロールすることができます。FineとCoarseの周波数コントロールを使って、VCO1とVCO2をチューニングします。CATのキーボード・コントロールは、MonoまたはPolyに設定できます。Polyモードでは、VCO1がキーボードで演奏される最も高い音を生成し、VCO2が最も低い音を処理することで、2つの音を同時に演奏することができます。Mono モードに設定すると、VCO1 がキーボードの一番低い音を生成します。
Make Waves
両方のVCOにある波形スイッチにより、LFOから異なる波形をパッチできます。正弦波、矩形波、サンプル・アンド・ホールド、さらにはピッチ・モジュレーションを、それぞれのVCOから選択できます。Modulation Depthノブを左右どちらかに回すと、エフェクトの強さをコントロールできます。VCO2にはシンク・スイッチも搭載されており、VCO1をロックして1つの巨大なオシレーターとして機能させ、より複雑な波形とドラマチックな結果を生み出します。VCO1をVCO2にミックスしたり、逆にしたりすることで、CATはシンセ・ジャムにふさわしい味わい深いトーンを生み出すことができます。
スライド・イン
CATの各VCOには、それぞれの波形スライダーが装備されており、VCO波形のボリュームを調整することができます。Sub Octave、Sawtooth、Square、Triangle、Pulseの各波形をパンプアップしたり、それらをミックスして音を作ることができます。
VCF
2つのVCOを組み合わせるだけでは十分でないかのように、CATにはVCFフィルター・セクションが付属しています。VCO1をミックスに組み込むことで、より複雑で強固なトーンを得ることができます。より多くの波形を導入し、倍音を強調するQスライダーとローパスフィルターとして機能するFilter Cutoffスライダーを操作することでCATをファンキーなベース・マシンや、焼け付くようなリード・トーンを生み出すシンセに変身させることができます。VCO、VCF、ADSRを操作して、素晴らしいドラム・サウンドを作ることもできます。
エンベロープ
CATのトランジェント・ジェネレーターを使えば、キーが押されるたびに詳細な電圧トランジェントを発生させることができます。アタック、ディケイ、サステイン、リリースをスライダーで調整し、信号をシェイプします。ARトランジェント・ジェネレーターはADSRと同様に動作しますが、エンベロープの詳細なコントロールはできません。また、ADSRを自動的にリピートさせるか、またはキーを押したときのみリピートさせるように設定できます。Sample and Hold スイッチは、VCO1 の設定をサンプリングするか、Noise モードに設定するとランダムな出力パターンを生成します。LFO Delayコントロールを上下にスライドさせて、鍵盤が押された後にLFOが最大出力に達するタイミングを決定します。
インプット・アウトプット
外部コントロール電圧をVCO1または2、VCFにルーティングしたり、外部ラインレベルのオーディオをCATに入力することもできます。CATをGate、ADSR、AR、Keyboard Outputを通して他の外部シンセサイザーに接続することも可能です。CATの16音ポリチェイン機能により、複数のシンセサイザーを組み合わせて最大16ボイスのポリフォニーを得ることができます。
■シンセサイザーアーキテクチャ
ボイス数:デュオフォニック
タイプ:アナログ
オシレーター:2 (1Hz to 38.5kHz in 6 overlapping ranges) (8 Hz to 900 Hz in 6 overlapping ranges)
LFO :1(0.03 Hzから30 Hz)
VCF :4ポールローパス×1(24dB/oct,スロープ)
エンベロープ:VCA、VCF
■接続性
MIDI入力: 5ピンDIN×2 / 16チャンネル
USB(MIDI):タイプB
メイン出力(high):1/4"TS×1、アンバランス、最大+10 dBu
インピーダンス:1KΩ
メイン出力:(low)1/4"TS、アンバランス、高出力より30 dB低い
インピーダンス:750Ω
フォン:1/8"×1TRS、ステレオ
最大出力レベル:-10.4 dBu
出力インピーダンス:8Ω
メイン出力:1/8"×1 TS、アンバランス、最大+9.4 dBu
■外部制御入力
VCO1 CV 1 x 1/8 "TS、アンバランス、制御電圧:-5 V?+5 V
VCO2 CV 1 x 1/8 "TS、アンバランス、制御電圧:-5 V?+5 V
GATE 1 x 1/8 "TS、アンバランス、制御電圧:+ 2.1V以上
VCF Fc 1 x 1/8 "TS、アンバランス、制御電圧:-5 V?+5 V
VCF Q 1 x 1/8 "TS、アンバランス、制御電圧:0 V?+5 V
外部オーディオ1 x 1/8 "TS、アンバランス、入力インピーダンス:100KΩ
VCA CV 1 x 1/8 "TS、アンバランス、制御電圧:0 V?+5 V
■内部制御出力
KB CV 1 x 1/8 "TS、アンバランス、0 V~+8 V
ゲート1 x 1/8 "TS、アンバランス、0 V / +12 V
ADSR 1 x 1/8 "TS、アンバランス、0 V~+8.8 V
AR 1 x 1/8 "TS、アンバランス、0 V~+6.5 V
※10-pin to 16-pinのリボンケーブルは付属しません
電源要件
外部電源アダプター 12 V DC 1000 mA
消費電力 最大6.2 W
外形
寸法
寸法(高さ×幅×奥行き) 93×374×136 mm
モジュール幅 70 HP
重量 1.6 kg
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スタッフレビュー
デスクトップタイプのデュオフォニック・アナログシンセサイザー「CAT」を使ってみました!
オリジナルを忠実に再現した回路とフィジカル性は、70年代電子音楽を想像させるクラシカルなシンセサイザーです。トランジスタ由来のオシレーターは、他のシンセサイザーでは味わうことのできない変わった音色が用意されています。デュオフォニック/パラフォニックモードにより、オシレーター選択だけでも曲に生かすことができるのではと感じました。
丸みをおびた独特なスライダーノブとつまみはスムーズに動作し、フィルターやエンベロープなど手動でも滑らかなモジュレーション操作が行えます。
実験音楽やダンスチューン、電子音楽を取り入れたポップスの飛び道具など、クラシックサウンドとしてさまざまなジャンルで使える一台を皆さんもぜひお試しください!
臼井
商品レビューProduct Review
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