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もんたげ さんのレビュー一覧

RD-8 アナログリズムマシン BEHRINGER
RD-8 アナログリズムマシン
在庫状況:Stock: 取扱中止 取扱中止 N/A
価格:¥41,300(税込) Price:41,300 yen(incl. tax)
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(3.0) 音&操作性は最高、品質&サポートは最低 2025/04/19
この楽器を買って最初にやるべきことはファクトリーリセットです。そうしないとまともに動作しません。全く音が出ないという報告もあります。自分は幸いなことにカウベルやLow-Tomなど一部の楽器の音が出ないだけでした(笑)
ちゃんと音が出るようになっても、日本語マニュアルがないので使い方がわかりません。どうなってるんだ?とベリンガーのサイトを見に行くと、YouTubeの動画で操作法を覚えろと書かれています。なかなかひどいですね。
こうして苦労して操作法をマスターした人だけが、どんどんアイディアが浮かんでくるような本機の魔力に酔いしれることができます。(ちなみに操作自体は難しくないです。操作法が解説されている場所を探すのが難しいのです)またノイズ成分が少なく、出音もとても良いです。
またリズムマシンとしては大型なので置き場所的に困る場合もあると思いますが、リズムパターンを再生しながら即興的に音を足したり引いたりするにはこの程度のサイズがあったほうがやりやすいと思います。
UB-Xa BEHRINGER
UB-Xa
在庫状況:Stock: 在庫あり 在庫あり In Stock
価格:¥198,000(税込) Price:198,000 yen(incl. tax)
参考になった人数:4人(4人中) 4 out of 4 people found this helpful.
(4.0) 実機には及ばない面もあるが操作性が非常によく【使える】 2025/03/29
OB-Xaのクローンという観点だと、サウンド的にはいまひとつなところがあります。オリジナルのOB-Xaはヴァン・ヘイレンのJUMP!ブラスに象徴されるように、全音域にわたってノコギリ波のジャリッとした倍音成分が特徴です。しかしUB-Xaは高音域になると波形の角が取れて倍音成分が減り、丸い音色になっています。そのため高音域の抜けが今ひとつですし、音圧も若干低くて『眠い』サウンドになりがちなのでサチュレーション系のエフェクターを噛ましたくなります。
しかし直感的な音作りという点ではオリジナルとまったく遜色ないです。ツマミを回した量と音色の変化のマッチ具合が完璧です。シーケンシャルのOB-6もそうでしたが、オーバーハイム系列のシンセは身体感覚との整合性が非常に良い。DeepMind12やProphetも所有していますが、パラメータの±1にかなり気をつかうこれらの機種と異なり、本機は大雑把な使い方でも「これでいいじゃん!」と思える音が出ますので圧倒的に使用頻度が高いです。
オーバーハイムのシンセの良さはフィルター全開の波形だけでなく、フィルターを閉じても確かな存在感と温かみのあるサウンドです。それは本機にもしっかり受け継がれています。アナログVCF搭載16ボイスのシンセがこの値段で購入できるとは、いい時代になったと思います。
SYSTEM-8 シンセサイザー ROLAND
SYSTEM-8 シンセサイザー
在庫状況:Stock: 取扱中止 取扱中止 N/A
価格:¥169,800(税込) Price:169,800 yen(incl. tax)
参考になった人数:4人(4人中) 4 out of 4 people found this helpful.
(5.0) キーボード付きシンセとしての完成度が高い。FM音源も使える 2024/11/04
音はRoland Cloudのプラグインとまったく同じなので本機の存在意義はパネル操作になる。ポイントは2つある。
1つ目は左端のセクション。トランスポーズだけでなく、キーホールド、コードメモリーなどオートアルペジオと組み合わせる前提のスイッチや、ベンドとモジュレーションの感度調節スライダーがある。マスターキーボードとしても便利な機能である。
2つ目は右端のエフェクトセクション。例えばアナログっぽい音作りのコツはサチュレーション感を出すために歪み系エフェクトを使うことだが、本機のODやDTを控えめに使うとほどよい倍音が付加され音が太くなる(歪み=奇数倍音を増やすと考えると良い)。自分はシンセの音作りはエフェクト込みでやるべきだと常々思っていて、本機はエフェクターの操作子も外に出したことでその他のパラメータと同格になっている。
プラグアウトシンセに関しては、JUNO-106は実機より音抜けが良く即戦力になりうるが、JX-3Pは実機と同様に腰砕けなサウンドで厳しい。鍵盤もまずまず。高品質な鍵盤ではないが必要十分。TRS出力や98kHz DAなど高音質設計も良い。
しかし本機の実力はSYSTEM-8モードで発揮される。パッと聞いた印象はNord Leadと大差ないVA系シンセだが、NLのシングルトーンよりも明らかに音圧があり、荒っぽい音も出せるし音色の振り幅も非常に広い。その要因はオシレータにある。オシレータはバリエーションが4種類あり、Vol.1はノーマルな波形で、2~4はFM音源になっている。FMの知識が無くてもプリセット波形を選ぶ感覚で扱えるうえに、音のギラつきや音圧はY社シンセを完全に上回るし、素の波形を鳴らしているだけでインスピレーションが湧いてくるような魅力がある。多くのシンセ(とりわけソフトシンセ)がレイヤーで勝負するようになったのとは対称的で、ACB音源だからこそ2オシレータのシングルトーンで勝負できるシンセだと感じた。
唯一残念なのが音の立ち上がりが若干遅いこと。ADSRのAをゼロにしてもクリック音が入らない。ただ実用性を考えるとこのくらいが扱いやすいとは思う。
CAT BEHRINGER
CAT
在庫状況:Stock: 在庫あり 在庫あり In Stock
価格:¥35,800(税込) Price:35,800 yen(incl. tax)
参考になった人数:4人(4人中) 4 out of 4 people found this helpful.
(5.0) 強力なフィルターと低音域に特徴のある廉価版オデッセイ 2024/10/20
同メーカーのオデッセイと比較して、こちらのほうがノコギリ波の波形が尖っていて高次倍音が出ていること、値段が安いという理由で購入しました。スライダーが小さいのは覚悟していましたが、ADSRのAの調整が少々厳しいこと以外は問題がないです。ちなみにノブもスライダーも動作はスムーズで操作感は良好です。
オシレータ波形を気に入って買ったとはいえ、やはりフィルターの性能には驚かされます。本機のフィルターのキレは絶品で3万円とは思えないです。普通にオシレータにフィルターエンベロープを効かせてブンブン鳴らしても気持ちいいですが、オシレータOFF状態でレゾナンス発振音だけにしても音圧が高いうえに発振がローエンドまで伸びているので、TR-909のような太いバスドラムも作れます。レゾナンス発振でここまで重低音を出せるシンセはかなり珍しいです。そのため、リード用のつもりで購入したのに低音域で使うこともしばしばあります。ベリンガーPRO-1のようなサチュレーション感はなく、音圧があるけれどスッキリと響く低音だと感じます。
なお本機はレガートに弾くとリトリガーが掛からない仕様です。CV/GATEの挙動は不明ですがおそらく同じです。
DeepMind 12 BEHRINGER
DeepMind 12
在庫状況:Stock: 在庫あり 在庫あり In Stock
価格:¥118,820(税込) Price:118,820 yen(incl. tax)
参考になった人数:10人(10人中) 10 out of 10 people found this helpful.
(5.0) JUNO-106のクローンで終わらせないという意気込み 2024/07/24
オシレータ→フィルター→エンベロープという基本的なパラメータ構造に沿ったパネルデザインでとても使いやすいシンセですが、設計仕様も優れています。実際、本機はProphet-5やJupiter-8などと同等か、それ以上にプログラマブルな(音色を記憶できるという意味)アナログポリシンセの完成形の1つといえます。何が優れているのか以下に列挙します。
・2OSC/VCF/3EG:この値段でVCFを使っている。ほとんどVCFを使わない国内メーカーは猛省いただきたい。
・MIDI IN/OUT/THRU端子を装備
・重要なパラメータの分解能は8bitをフルで使う(0-255):Prophet-5ですら127段階
・マルチエフェクター内蔵:アナログシンセに不可欠なエフェクターが1つの筐体に入ってる。
・マトリックスモジュレーションの存在:3つ目のEGをここに使える。
・EGカーブ設定
どれをとってもユーザーのことがよくわかっている仕様だと思います。とりわけEGカーブ設定は素晴らしいです。本機はADSRの各段階のカーブを255段階で調整できます。特に威力を発揮するのがフィルターEGとマトリクスモジュレーション用のEGです。EGカーブのデフォルト値(128)はおそらくJUNO-106に合わせているので、ちょっと遅いんです。本機のことをおとなしいシンセだと思ってる人はアタックやディケイのEGカーブをゼロにしてみてください。これだけでかなり反応がピーキーになってデジタルシンセのような雰囲気になります。逆にEGカーブを200以上にすると粘りつくような変化になります。
いままで自分はアナログシンセのEGカーブは設計者のこだわりが反映した部分であり、これがメーカーや機種の個性だと思っていました。なのでそこをユーザに開放したベーリンガーの設計陣は勇気がある思います。またこのシンセを単にJUNO-106のクローンとして作ったわけではないという強いプライドを感じました。
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もんたげ さんのプロフィール

レビュー投稿数:25件

住所:長野県

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