2014/03/20
鳴りのいい低音だが高音が耳につく
投稿者名Reviewed by:baramon 【宮城県】
Ortofon Concorde Night Clubといえば、「音質を重視した設計」という商品説明がなされていた、一昔前のDJ達のステータスカートリッジ。現在は出力アップしたMk IIに換わっているが、交換針はまだ購入できる。
カンチレバーはProと同じ太さである。材質の違いは見た目からは分からないが、若干光沢が異なるようにも見える。チップはProと同じ接合ダイヤ。ダンパーが硬いものに変更されているのが特徴で、恐らくDJユースの重い針圧に耐えながら、製品寿命を伸ばすための工夫だろう。ダンパーの変更によって音も大きく代わり、カマボコ型だったProに比べて、低音の厚みが格段に増している。ベースや腹に響く重低音が充実するから、クラブでの音出しは素晴らしい。しかしこの針は高音域にアクセントがあり、非常に聴き疲れしやすい傾向がある。また、元来の低音の鳴りの良さと高音のアクセントによって、中音域が引っ込んだドンシャリな印象を与えてしまう。この針は音響設備のよく整った環境で使用しないと、魅力が激減してしまう針であるから、個人的に一般のリスナーにはお勧めしない。
ちなみにカートリッジ本体はProやDJ Sなどと共通なので、製品スペックを見ながら同じインダクタンスのものに差し込めば、憧れのNight Clubを再現できる。また、交換針には楕円針仕様のものもあるが、音の傾向は円錐針と変わらない。特別に高音域のレンジを伸ばしたい要求がなければ、レコードの汚れや内周部の歪みに強い円錐針で良いだろう。
レビューIDReview ID:47974
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