ロック史に残る名機Maestro EP-3 Echoplexのプリアンプ回路を、さらに精緻に調整可能にしたモデルです。オリジナルの「当たり個体」の音色を再現するBIASコントロールを搭載し、ゲインとボディを調整。FILTERコントロールで初期型と後期型EP-3のトーン特性を超えたハイカットを適用できます。常にオンにして全体のミックスを引き締める「マスタリング・ツール」として、数多くの名盤を支えたサウンドの神髄を体験できます。
■ギター用エフェクター
■プリアンプブースター / クリーンブースト
■コントロール:BIAS、FILTER、PREAMP、BOOST
■電源:9V DC ※電池駆動不可
■消費電力:18mA
■サイズ:H50 x W60 x D110mm (1.96 x 2.36 x 4.33インチ)
■重さ:約181g (0.40 lbs)
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EP-3エコープレックスは、テープエコーユニットとしてのサウンドだけでなく、プリアンプとしてロックの歴史を象徴するトーンを担ってきました。そのプリアンプ部分をコンパクトにしたEpoch Boostを拡張したのが、Catalinbread Epoch Biasです。
Epoch Biasに新たに追加されたBIASコントロールはEP-3の基本ゲインとボディを調整します。ゲイン自体が大きく増加することはありませんが、オリジナルの仕様を超えた調整が可能です。さらにFILTERコントロールで上品なハイカットを備え、EP-3初期~後期の長所を調整することができます。
ソリッドステートとして最初にリリースされたエコープレックスEP-3は数々のレコーディングスタジオに導入され、ギタリストはアンプの前にそれを接続し、素晴らしいプリアンプでギタートーンを生み出しました。CatalinbreadはEpoch Boostで、それをまるでマスタリングツールであると述べていました。Epoch Boostはどこに設置することもできますが、プロギタリストを含むほとんどのプレイヤーがミックス全体を引き締めながらトップに輝きを加える常時ONプリアンプペダルのようにチェーンの最後に設置していました。
Catalinbreadではさらに改良を加えられないかと考え、オリジナルEP-3のスペック外のパーツをシミュレートすることで、少しだけゲインとボディを加えるBIASコントロールを追加しました。
さらに、初期と後期のEP-3の回路を試してみましたが、ほとんど違いがなかったので、その初期と後期の音色に加え、その先まで音色を調整できるFILTERノブを加えました。これでペダルを使用環境に合わせて調整することができます。
PREAMPコントロールはオリジナルEP-3ボリュームコントロールをシミュレートします。もともとEP-3回路はそれ自体ではゲインをほとんど加えることはありません。そのため、BOOSTノブを使うことで、より高いゲインを持つパンチのあるトーンを実現します。
まさに、これまでで最も柔軟で使いやすいEP-3プリアンプペダルです。
■コントロール
PREAMP:基本的にEP-3のボリュームコントロールとして機能しますが、このコントロールはただのボリュームコントロールではなく、2つの異なるシグナルパスのパンニングです。プリアンプとミキサー回路を組み合わせたコントロールで、ノブの前半は音量、後半は周波数の向上となります。12時より前では周波数帯域全体が緩やかにプッシュされ、2~3時付近で最大のラウドネスとなります。
BOOST:PREAMPノブで調整したサウンドの音量を調整します。反時計回り最小でオリジナルEP-3回路となり、時計回りに回すと音量が上がり、パンチが加わります。
BIAS:オリジナルEP-3プリアンプ回路は、回路内の1つの抵抗値でゲインと音量が決まっていました。しかし、EP-3が発売された当初はその部品の公差が大きかったため、プリアンプ自体のゲインにばらつきがありました。BIASノブを使うと、その値を調整して回路のゲインや音の厚みを調整できます。このノブは、回すとパチパチとノイズが発生しますが正常な動作です。
FILTER:EP-3が発売されてから数百台の初期ユニットは、その後の後期のユニットと異なるプリアンプ回路を備えています。初期のものは後期よりわずかに明るい音色が特徴です。FILTERコントロールはその両方の音色をカバーする穏やかなハイカットフィルターです。
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