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2009/06/22のニュース

  • PEAVEY VALVEKING ROYAL8誌上レポート パート1

    PEAVEY VALVEKING ROYAL8誌上レポート パート1

    2009/06/22

    PEAVEY 「VALVEKING ROYAL8」

    近年ホームスタジオの普及が進むとともに、小出力のフルチューブアンプの需要は高まってきています。今まさに小型アンプの時代を迎えつつあるといえるでしょう。業界のビッグネームが次々と市場に参入し、低価格のチューブアンプを売り出しています。これらのアンプを使って楽しめば、隣近所との騒音トラブルも起こすこともありませんし、ローンに悩むこととも無縁で済みます。
    今回PeaveyのValveking Royal8がこの競争に名乗りを挙げました。フルチューブのシングルエンド・クラスA アンプで、他の競合製品同様、非常にシンプルなスペックとなっています。
    プリアンプには12AX7一つという潔さで、フロントパネルはいたってシンプル、パワーアンプ部に使われている一本のEL84がブリティッシュな風味を付け加えています。ネガティブフィードバックを抑える回路を搭載、Peaveyの言を借りれば、よりルーズな感覚でダイナミックな演奏をすることが可能です。全体的に無駄を省いた設計になっており、3つのノブでコントロールするのはゲイン、トーン、マスターボリュームのみです。その他には、ハイゲイン/ローゲイン入力端子とヘッドフォン端子、赤い電源ランプくらいのものです。
    トーンコントロールはこれ以上ないほどにシンプルです。ローエンド/ハイエンドの周波数の間でバイアスのように働くのですが、コントロールする感覚としてはプレゼンスに似ているように思います。
    その一方で、インプットゲインとマスターボリュームが揃って用意されています。5Wと言っても十分に大きい音が出ますから、ボリューム調整に悩まされずに済むことはプレイヤーの立場に立ってみればとてもありがたいことです。ホームレコーディングや、普段の練習にあわせた音量でも、十分に歪んだサウンドをだすことができます。


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  • PEAVEY VALVEKING ROYAL8誌上レポート パート2

    PEAVEY VALVEKING ROYAL8誌上レポート パート2

    2009/06/22

    PEAVEY 「VALVEKING ROYAL8」

    Royal8は外観上派手な装飾もなくシンプルな方だと言えます。特にBlackheartのlittle GiantやHT-5と比べるとそう感じるのですが、しかし全体的にブラックなラグ仕上げのその姿は、まさしく市場を席巻しているPeaveyのValve Kingシリーズの物です。唯一、エレガントで、まるで天使を思わせるような銀色の羽を広げた楕円形ロゴには目を奪われます。
    Peaveyの製品はいつもそうですが、このアンプも作りはとても良く、そのエントリーレベルの価格を考えれば驚くべきことだと言えるでしょう。がっしりとしたキャビネットはコンパクトで、このRoyal8のために特別にUSAで設計された8インチスピーカーを搭載しています。
    Royal8はダイナミクスに富み、微妙なニュアンスも表現することができるアンプです。まさしく打てば響くといったところでしょう。歪ませたトーンでソフトな弾き方を強調すればブルース、ロックプレイのアプローチに威力を発揮します。ギター本体のボリュームコントロールに対する反応もとても良く、ブルース・クリーンとクラシックロックの歪みの違いをわずかなボリュームコントロールで表現することが可能です。
    ハムバッカーを搭載したPRSのシングルカッタウェイをつなぎ、トーンコントロールは全て12時で弾いてみたところ、高域に荒々しさをもつブルージーなサウンドを得ることができました。ダークなトーンのハムバッカーと特に相性が良いようです。
    マスターボリュームを絞りゲインを上げるとサチュレーションが増し、アンガス・ヤングのようなリッチなクラシックロックサウンドを得ることができます。小さいキャビネットや8インチスピーカーを使っていることで、どうしても小さくまとまっているという印象は否めませんが、それでもさらにモダンなステレオフォニックスのサウンドからもそう遠いものではありません。
    トーンコントロールを絞れば音は甘くなります。よく弾きこまれたフェンダーのRoad Worn 50’ストラトをつなぐと、驚くほどラウドで広がりのある、まさにテキサス・ブルースのリズムギターで聞かれるようなサウンドを生み出します。ヘッドルームが充分にあるので、ローエンドがつぶれてしまうこともありません。
    このアンプのサイズを考えれば、その音の広がりには驚きを隠せません。平均的なサイズの部屋で使うには十分過ぎるほどです。さらに驚くことに、いたってシンプルなEQにも関わらずダイナミクスやボリュームコントロールにとても敏感に反応します。
    総評としては、外部スピーカーアウトが無いのは少し残念ですが、ちょっとしたリハーサルやレコーディング、マイクをつかった小規模のギグに用いようとする分には、Royal8はそのピュアなサウンドクオリティや可搬性を生かして十分に仕事をこなすことができると言えるでしょう。また、5Wとは言え、フルチューブのアンプは大きい音が出ますから、ゲインを上げながらマスターボリュームを下げることができるという特徴は、レコーディングでも、あるいは寝室でプレイするにしてもとてもありがたいことです。
    総評:このアンプは、特にこの価格を考えれば、フルチューブのスモールアンプ市場で十分にトップの座を狙うことができます。[Musicradar.comレビュー記事より抜粋]


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