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    PEAVEY VALVEKING ROYAL8誌上レポート パート2

    2009/06/22

    PEAVEY 「VALVEKING ROYAL8」

    Royal8は外観上派手な装飾もなくシンプルな方だと言えます。特にBlackheartのlittle GiantやHT-5と比べるとそう感じるのですが、しかし全体的にブラックなラグ仕上げのその姿は、まさしく市場を席巻しているPeaveyのValve Kingシリーズの物です。唯一、エレガントで、まるで天使を思わせるような銀色の羽を広げた楕円形ロゴには目を奪われます。
    Peaveyの製品はいつもそうですが、このアンプも作りはとても良く、そのエントリーレベルの価格を考えれば驚くべきことだと言えるでしょう。がっしりとしたキャビネットはコンパクトで、このRoyal8のために特別にUSAで設計された8インチスピーカーを搭載しています。
    Royal8はダイナミクスに富み、微妙なニュアンスも表現することができるアンプです。まさしく打てば響くといったところでしょう。歪ませたトーンでソフトな弾き方を強調すればブルース、ロックプレイのアプローチに威力を発揮します。ギター本体のボリュームコントロールに対する反応もとても良く、ブルース・クリーンとクラシックロックの歪みの違いをわずかなボリュームコントロールで表現することが可能です。
    ハムバッカーを搭載したPRSのシングルカッタウェイをつなぎ、トーンコントロールは全て12時で弾いてみたところ、高域に荒々しさをもつブルージーなサウンドを得ることができました。ダークなトーンのハムバッカーと特に相性が良いようです。
    マスターボリュームを絞りゲインを上げるとサチュレーションが増し、アンガス・ヤングのようなリッチなクラシックロックサウンドを得ることができます。小さいキャビネットや8インチスピーカーを使っていることで、どうしても小さくまとまっているという印象は否めませんが、それでもさらにモダンなステレオフォニックスのサウンドからもそう遠いものではありません。
    トーンコントロールを絞れば音は甘くなります。よく弾きこまれたフェンダーのRoad Worn 50’ストラトをつなぐと、驚くほどラウドで広がりのある、まさにテキサス・ブルースのリズムギターで聞かれるようなサウンドを生み出します。ヘッドルームが充分にあるので、ローエンドがつぶれてしまうこともありません。
    このアンプのサイズを考えれば、その音の広がりには驚きを隠せません。平均的なサイズの部屋で使うには十分過ぎるほどです。さらに驚くことに、いたってシンプルなEQにも関わらずダイナミクスやボリュームコントロールにとても敏感に反応します。
    総評としては、外部スピーカーアウトが無いのは少し残念ですが、ちょっとしたリハーサルやレコーディング、マイクをつかった小規模のギグに用いようとする分には、Royal8はそのピュアなサウンドクオリティや可搬性を生かして十分に仕事をこなすことができると言えるでしょう。また、5Wとは言え、フルチューブのアンプは大きい音が出ますから、ゲインを上げながらマスターボリュームを下げることができるという特徴は、レコーディングでも、あるいは寝室でプレイするにしてもとてもありがたいことです。
    総評:このアンプは、特にこの価格を考えれば、フルチューブのスモールアンプ市場で十分にトップの座を狙うことができます。[Musicradar.comレビュー記事より抜粋]


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