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2016/04/08
例年、ドイツのフランクフルトで開催されるMusikmesseが、2016年から大きく変わりました。これまで楽器系と音響機器、照明系が同一の日程で展示されていたのですが、今年から楽器系はMusikmesseとして4月7日から10日までの4日間、そしてProlight+Sound(照明と音響機器)は4月5日から8日まで、という日程が組まれました。2日間のオーバーラップはあるものの、基本的に2つの展示会に分かれることになり、発表以来、業界内外で不評をかっていました。そして、いざ幕を開けてみると、下馬評通り、Messeへ出展するメーカー数だけでなく、来訪者も激減。照明系こそ3フロアーをふんだんに使い、展示量もこれまでに引けを取らないほど多くのメーカーが参加しているものの、音響機器系はフロアーの規模が大幅に縮小されていました。一番の問題は楽器です。ギター系は11番ビルの1Fに位置付けられていますが、著名メーカーは殆ど姿を見せず、Rolandのステージだけがかろうじて目立っている状態。ギターが殆ど展示されないMesseなど、想像がつきません。これまで3番ビルの全フロアで展示していたヤマハが撤退したことも、Messeにとっては大きな打撃でしょう。かろうじて、キーボードのフロアにはメジャーなブランドが展示されていますが、それでも規模の縮小を否めません。今年の大失敗から教訓を得て、来年は大きく改善されるのか、このままMusikmesseが衰退して無くなってしまうのか、大きな瀬戸際を迎えたと言えるでしょう。