サックス マウスピース
マウスピースは、音を作り出すための重要なパーツです。また、マウスピースの種類を変えることにより、様々な音色で演奏することができます。
ネックのコルク部分に装着するパーツです。リード・リガチャーを付けて演奏します。
マウスピースは様々な素材で作られており、音色・ジャンル・リードとの相性により決定します。
ハードラバー(硬質ゴム)とは、天然ゴムに硫黄を混ぜ、加熱・硬化させたものです。エボナイトとも呼ばれます。暖かな音色で口当たりがよく、最もポピュラーな素材です。
Selmer(セルマー)、Vandoren(バンドーレン)、MEYER(メイヤー)、Theo Wanne(セオワニ)、YANAGISAWA(ヤナギサワ)
メタル(金属)はジャズやロックを演奏する方に人気のある素材です。明るく金属的なサウンドが特徴。メタルといっても、ブラス(真鍮)・ステンレス・ブロンズなど素材も様々。表面の仕上げ(メッキ)によっても音色や吹奏感が異なります。
OTTOLINK(オットーリンク)、YANAGISAWA(ヤナギサワ)、Theo Wanne(セオワニ)、WOOD STONE(ウッドストーン)
プラスチック(樹脂)は軽量で丈夫な素材です。低コストで生産が可能なため、初心者向けのモデルに付属していることが多いです。
YAMAHA(ヤマハ)、Syos(サイオス)
素材の他にマウスピースの音色や吹奏感を決定する最も重要な要素が中の構造です。ごくわずかな違いが、音色や吹奏感を大きく変えます。
リードからマウスピースの先端までの距離(開き)を指します。ティップオープニングが広いものは、音量が大きく、メリハリがでますが、息の量を必要とします。狭いものは明るい響きで、少ない息で鳴らすことができます。オープニングの数値は、各メーカー独自の基準で表記します。数字や文字で示されることが多いです。例えば、「C*(シーのワンスター)」、「C★★(シーのツースター)」、「5MM」など。
マウスピースの先端からリードが接するところまでの長さを指します。リードが振幅する部分で吹奏感や音の反応に影響します。
種類は大きく分けて、ショート・ミディアム・ロングがあります。短いものは明るくクリアで、長くなるに連れダークで柔らかいサウンドが得られます。この長さに加え、カーブの角度や形状によっても変わります。
リードの向かい側にある部分です。リードで振動した空気が直接あたる面であるため、サウンドを作り出す重要な要素となります。
バッフルの高さを高くしたり低くしたりすることで、音色を変化させることができます。
ローバッフル(バッフルの高さが低い)は息の量が必要となり、ハイバッフル(バッフルの高さが高い)と吹いたときに抵抗なく音が直接出るマウスピースになります。この場合、コントロールは難しくなりますがベンドやグローなどの特殊奏法などがやりやすくなります。
バッフルにはいくつか形状があり、代表的なものには次のようなタイプがあります。
ストレート型 | ステップ型 | カーブ型 |
---|---|---|
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暗くソフトな音 | バランスのとれた音色 | メタリックでアグレッシブな音 |
チェンバーとは、ボアの内側にある部分で、ネックを組み立てた際にちょうどコルク部分の入口あたりの場所です。演奏者の息が楽器に入る部分のため、音色に影響を与えます。
チェンバーのサイズは、特に音の明るさに大きな影響を与えます。チェンバーの直径が大きくなるとダークなサウンドに、小さくなると明るさが増し輝かしいサウンドが得られます。
サックスの音色に大きく影響を与えるマウスピースについて紹介しました。色々な要素が影響しますので、例えばですが、「チェンバーが大きい=ダークなサウンド」というわけではなく、特にバッフルの形状に大きく依存する部分があったりします。
これにリードやリガチャーのマッチングも組み合わさりますので、非常にマニアックで奥が深い世界です。
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