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トラス講座|選び方と見積もり例

部材の選び方

STAGE EVOLUTIONのトラスシステムの特徴は、部材の種類の豊富さ。様々な形を実現できる高い自由度をもつ反面、はじめて購入する方にはどれを選べばよいかわかりにくいかもしれません。ここではいくつかの見積り例と共に部材の選び方を徹底解説します!

目次

部材の選定

トラスシステムの部材を選定するうえで、まず考えるべきなのはどんな形状にするかという点。ここでは基本的な形状として、ボックス型とアーチ型を例に部材の選定方法を解説します。いずれの見積り例も基本形として、29cm幅四角トラス(TRUSS/4)のシリーズを用いています。

ボックス型の選び方

ステージ上に組み、照明などを架設する櫓として活用できるボックス型。立体的な構造のため難しそうに思われるかもしれませんが、ポイントを押さえれば簡単に選定することができます。基本となるセット品「四角トラスセット ボックス型」を例として見てみましょう。

四角トラスセット ボックス型

寸法
幅400 x 奥行300 x 高さ250cm
セット内容
  • 四角トラス TRUSS4/200 x6
  • 四角トラス TRUSS4/300 x2
  • 四角トラス用コーナー TRUSS4/L30 x4
  • 四角トラス用ベースプレート TRUSS4/BP x4

コーナー部材の選定

ボックス型トラスシステムを組み上げる上で必要になるのは、縦・横の梁、そして柱を接続することができる「3方向」のコーナー部材。29cm幅四角トラスであれば、下記の商品が該当します。

TRUSS4/L30

コーナー部材はトラスの幅(29cm/22cm)にかかわらず、1辺が50cmになるよう設計されています。
この点を念頭に入れて、つぎはストレート部材を選定しましょう。

ストレート部材の選定

コーナー部材が1辺50cmあり、梁部分で見れば両側にコーナーを接続するため合計100cmをコーナーだけで占めることになります。(下図参照)
そのため、希望の仕上がり寸法(外寸)からその分を差し引いてストレート部材を選定する必要があります。

幅400 x 奥行300 x 高さ250cmの「四角トラスセット ボックス型」を作るために必要な部材の長さは以下のとおり。

幅400cm部
400cm - コーナー分100cm = 300cm
奥行300cm部
300cm - コーナー分100cm = 200cm
高さ250cm部
250cm - コーナー分50cm = 200cm

上記の必要な長さをそれぞれ1本の部材で賄うとすれば、必要になる部材は下記の通りになります。

300cm:TRUSS4/300 x 2本

200cm:TRUSS4/200 x 6本

アクセサリーの選定

高い強度を誇るトラスシステムですが、安全な運用には適切なアクセサリー選定が必要です。
特に、安定して設置させるためのベースプレートは必須。必ず一緒にお買い求めください。

「四角トラスセット ボックス型」に付属するベースプレートは下記のもの。

TRUSS4/BP

より安定感を得たいなら下記のようなベースプレートもラインナップしています。

TRUSS4-BP420:420 x 420mm、2.9kg

TRUSS-BP1X4II:300 x 1200mm、22kg

接続金具の追加は必要か

必要な部材の選定が終わったら接続金具の買い足しが必要ないか確認しましょう。
トラスシステムの部材には下記のルールで接続金具が付属しています。

ストレート部材
1方向分(四角トラスなら4個、三角トラスなら3個)
2方向のコーナー部材
1方向分(四角トラスなら4個、三角トラスなら3個)
3方向以上のコーナー部材
2方向分(四角トラスなら8個、三角トラスなら6個)

よって、ストレート部材を8本、3方向コーナー4個を擁する「四角トラスセット ボックス型」には以下の下図の接続金具が付属してきます。

ストレート8本 x 4個 + コーナー4個 x 8個 = 64個

必要な接続金具の数は接続箇所を数えることで求められます。
「四角トラスセット ボックス型」の接続箇所は全部で12箇所。四角トラスは1箇所につき4個の接続金具が必要なため

接続箇所 12ヶ所 x 4個= 48個

付属してくる接続金具の数のほうが多いため、「四角トラスセット ボックス型」であれば、接続金具の買い足しは必要ありません。

よりたくさんの柱を立てるトラスシステムや、梁を何本も入れるような大型のシステムでは接続金具の追加が必要になる場合があります。
どんなシステムでも考え方は一緒なので、必ず予め確認の上お買い求めください。

アーチ型の選び方

イベントのゲートや入退場門として使用することができるアーチ型。STAGE EVOLUTIONのアルミトラスは多種多様な部材を取り揃えているため、組み合わせるパーツによってさまざまなシチュエーションに対応可能です。ここでは「四角トラスセット アーチ型」の組み合わせと、そのオプション例をいくつかご紹介します。

四角トラスセット アーチ型

寸法
幅200 x 高さ250cm
セット内容
  • 四角トラス TRUSS4/100 x1
  • 四角トラス TRUSS4/200 x2
  • 四角トラス用コーナー TRUSS4/C21 x2
  • 四角トラス用ベースプレート TRUSS4/BP x2

コーナー部材の選定

アーチ型トラスシステムを組み上げる上で必要になるのは、横の梁と柱を接続することができる「2方向・90度」のコーナー部材。29cm幅四角トラスであれば、下記の商品が該当します。

TRUSS4/C21

また2方向・90度のコーナーには丸みのあるラウンドデザインのモデルもラインナップ。コーナーを変えるだけで大きく雰囲気を変える事ができます。

TURSS4/C21R

コーナー部材はトラスの幅(29cm/22cm)にかかわらず、1辺が50cmになるよう設計されています。
この点を念頭に入れて、つぎはストレート部材を選定しましょう。

ストレート部材の選定

コーナー部材が1辺50cmあり、梁部分で見れば両側にコーナーを接続するため合計100cmをコーナーだけで占めることになります。(下図参照)
そのため、希望の仕上がり寸法(外寸)からその分を差し引いてストレート部材を選定する必要があります。

幅200 x 高さ250cmの「四角トラスセット ボックス型」を作るために必要な部材の長さは以下のとおり。

幅200cm部
200cm - コーナー分100cm = 100cm
高さ250cm部
250cm - コーナー分50cm = 200cm

上記の必要な長さをそれぞれ1本の部材で賄うとすれば、必要になる部材は下記の通りになります。

100cm:TRUSS4/100 x 1本

200cm:TRUSS4/200 x 2本

アクセサリーの選定

高い強度を誇るトラスシステムですが、安全な運用には適切なアクセサリー選定が必要です。
特に、安定して設置させるためのベースプレートは必須。必ず一緒にお買い求めください。

「四角トラスセット アーチ型」に付属するベースプレートは下記のもの。

TRUSS4/BP

※アーチ型トラスを屋外や風の影響を受けるような場所へ設置する場合は、アンカーやワイヤーで補強のうえお使いください。
より安定感を得たいなら下記のようなベースプレートもラインナップしています。

TRUSS4-BP420:420 x 420mm、2.9kg

TRUSS-BP1X4II:300 x 1200mm、22kg

接続金具の追加は必要か

必要な部材の選定が終わったら接続金具の買い足しが必要ないか確認しましょう。
トラスシステムの部材には下記のルールで接続金具が付属しています。

ストレート部材
1方向分(四角トラスなら4個、三角トラスなら3個)
2方向のコーナー部材
1方向分(四角トラスなら4個、三角トラスなら3個)
3方向以上のコーナー部材
2方向分(四角トラスなら8個、三角トラスなら6個)

よって、ストレート部材を3本、2方向コーナー2個を擁する「四角トラスセット アーチ型」には以下の下図の接続金具が付属してきます。

ストレート3本 x 4個 + 2方向コーナー2個 x 4個 = 20個

必要な接続金具の数は接続箇所を数えることで求められます。
「四角トラスセット ボックス型」の接続箇所は全部で4箇所。四角トラスは1箇所につき4個の接続金具が必要なため

接続箇所 4ヶ所 x 4個 = 16個

付属してくる接続金具の数のほうが多いため、「四角トラスセット アーチ型」であれば、接続金具の買い足しは必要ありません。

よりたくさんの柱を立てるトラスシステムや、梁を何本も入れるような大型のシステムでは接続金具の追加が必要になる場合があります。
どんなシステムでも考え方は一緒なので、必ず予め確認の上お買い求めください。

見積例~ステージ

ここではステージでの使用に適したトラスセットの見積例をいくつか紹介します。大まかな価格感のチェックや、希望の寸法でトラスを組む際の参考としてご活用ください。

ボックス型

最も基本的な形状であるボックス型。ステージはもちろん、展示ブースなどにも使える汎用性の高い形状です。


■29cm幅四角トラス 幅400 x 奥行300 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS3/2006
TRUSS3/3002
TRUSS3/L314
TRUSS3/L324

※セット品はこちら

■29cm幅四角トラス 幅800 x 奥行400 x 高さ300cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/3504
TRUSS4/3002
TRUSS4/2504
TRUSS4/L304
TRUSS4/BP4
▲29cm幅三角トラス 幅400 x 奥行300 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS3/2006
TRUSS3/3002
TRUSS3/L312
TRUSS3/L322
TRUSS3/BP4

※セット品はこちら

コの字型

上部をコの字ないしは、アルファベットのCのようにした形状。前面の梁を取り除くことで中央部に開放感をもたせています。


■29cm幅四角トラス 幅400 x 奥行300 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/2006
TRUSS4/3001
TRUSS4/C212
TRUSS4/L302
TRUSS4/BP4

※セット品はこちら

■29cm幅四角トラス 幅700 x 奥行400 x 高さ300cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/2504
TRUSS4/3004
TRUSS4/C212
TRUSS4/L302
TRUSS4/BP4
▲29cm幅三角トラス 幅400 x 奥行300 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS3/2006
TRUSS3/3001
TRUSS3/C242
TRUSS3/L311
TRUSS3/L321
TRUSS4/BP4

日の字型

上部を漢字の日の字型にした形状。ボックス型の天井に梁を追加することで、ステージの中央にも照明を架設することが可能になります。


■29cm幅四角トラス 幅450 x 奥行300 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/1504
TRUSS4/2007
TRUSS4/L304
TRUSS4/T352
TRUSS4/BP4

※セット品はこちら

■29cm幅四角トラス 幅750 x 奥行400 x 高さ300cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/2504
TRUSS4/3007
TRUSS4/L304
TRUSS4/T352
TRUSS4/BP4
▲29cm幅三角トラス 幅450 x 奥行300 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS3/1504
TRUSS3/2007
TRUSS3/L312
TRUSS3/L322
TRUSS3/T362
TRUSS3/BP4

※セット品はこちら

見積例~イベント

ここではイベントでの使用に適したトラスセットの見積例をいくつか紹介します。大まかな価格感のチェックや、希望の寸法でトラスを組む際の参考としてご活用ください。

アーチ型

入退場門として使用することができるアーチ型。様々な高さや幅で組み立てることができるため、横断幕や看板を吊り下げるのにも最適です。

■29cm幅四角トラス 幅200 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/1001
TRUSS4/2002
TRUSS4/C212
TRUSS4/BP2

※セット品はこちら

■29cm幅四角トラス 幅800 x 高さ300cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/3502
TRUSS4/2502
TRUSS4/C212
TRUSS4/BP2
▲29cm幅三角トラス 幅200 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS3/1001
TRUSS3/2002
TRUSS3/C242
TRUSS3/BP2

※セット品はこちら

十字型

上部を十字にし、4本の柱を立てた形状。十字に梁を渡すことで上部に架設スペースを確保でき、照明などと組み合わせて使用するのにおすすめです。

■29cm幅四角トラス 梁部350 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/1004
TRUSS4/2004
TRUSS4/C214
TRUSS4/C411
TRUSS4/BP4

※セット品はこちら

■29cm幅四角トラス 梁部750 x 高さ300cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/2504
TRUSS4/3004
TRUSS4/C214
TRUSS4/C411
TRUSS4/BP4
▲29cm幅三角トラス 梁部350 x 高さ250cmの場合
商品名個数価格
TRUSS3/1004
TRUSS3/2004
TRUSS3/C244
TRUSS3/C411
TRUSS3/BP4

※セット品はこちら

馬蹄型

円形トラスをドーム状に組み、そこに柱を立てた形状。天井がドーム状になることで、様々な方向に向けて照明を設置可能になります。

■29cm幅四角トラス 幅350 x 奥行350 x 高さ300cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/1504
TRUSS4/RD300/904
TRUSS4/C411
TRUSS4/BP4

※セット品はこちら

■29cm幅四角トラス 幅550 x 奥行550 x 高さ500cmの場合
商品名個数価格
TRUSS4/2504
TRUSS4/RD500/904
TRUSS4/C411
TRUSS4/BP4

見積例~オブジェ

ここではオブジェとしての使用に適したトラスセットの見積例をいくつか紹介します。大まかな価格感のチェックや、希望の寸法でトラスを組む際の参考としてご活用ください。

ハート型

円形トラスなどを組み合わせた、かわいらしいハート型のトラス。イルミネーションやLEDテープで飾り付ければかわいさも倍増です。
※自立は出来ませんので、上から吊るすか、床に固定する際には補強が必要となります。

■29cm幅四角トラスの場合
商品名個数価格
TRUSS4/1502
TRUSS4/RD200/1802
TRUSS4/C212
TRUSSSP2108
TRUSSJOINT8

※セット品はこちら

ドーム型

円形トラスを上から見て十字になるよう組み合わせたトラス。単体でもインパクト十分ですが、照明と組み合わせるとより印象的になります。

■29cm幅四角トラスの場合
商品名個数価格
TRUSS4/RD500/904
TRUSS4/BCII1
TRUSS4/HCII8
TRUSS4/BP4

※セット品はこちら

トラスランタン

トラスと白色のカバー、照明を組み合わせたセット。組み立ての簡単な四角トラス使用モデルと、4本のパイプを組み合わせる棒トラス使用モデルの2種類をラインナップしています。

■29cm幅四角トラスの場合
商品名個数価格
TRUSS4/2001
TRUSS4-BP4201
TRUSS4/BP1
TRUSS4COVER200WH1
Koala Q4 ※照明1

※セット品はこちら

●50mm径棒トラスの場合
商品名個数価格
TRUSS1-2004
TRUSS4-BP4201
TRUSS4/BP1
TRUSS4COVER200WH1
Koala Q4 ※照明1

※セット品はこちら

三角トラスの選び方

サウンドハウス以外ではあまりお目にかかれない三角トラス。しかし、三角トラスのコーナー部材となると上向き・下向き、そしてそれぞれに右用・左用と膨大な種類の部材があり、初見では組み立て方がわかりにくいのも事実……そこで本項では、三角トラス コーナー部材の選び方について解説します。
基本となるセット品「三角トラスセット ボックス型」を例として見てみましょう。

三角トラスセット ボックス型

寸法
幅400 x 奥行300 x 高さ250cm
セット内容
  • 三角トラス TRUSS3/200 x6
  • 三角トラス TRUSS3/300 x2
  • 三角トラス用コーナー TRUSS3/L31 x2
  • 三角トラス用コーナー TRUSS3/L32 x2
  • 三角トラス用ベースプレート TRUSS3/BP x4

コーナー部材の選定

ボックス型トラスシステムを組み上げる上で必要になるのは、縦・横の梁、そして柱を接続することができる「3方向」のコーナー部材。
このセットでは、コーナー用の部材として「TRUSS3/L31(以下L31)」と「TRUSS3/L32(以下L32)」という2種類の部材が用いられています。
この2種類どこが違うの?チョイスを間違えると組み立てられないの?という話になると思いますが、結論から言ってしまうと「L31かL32どちらかだけでも組み立てることはできます」

では何が違うのか?「柱の向き」が違います。

まずこちらがL31とL32を組み合わせた場合のイメージ。
赤い三角形で柱の向きを示しています。

ワイド側の正面に、三角形の底辺が揃っているのがわかるかと思います。
次に4つのコーナーすべてにL31を使った場合のイメージ

柱の向きが箇所によってばらばらになっています。
もちろんこちらの方が良いという人もいるでしょうし、強度的にはほとんど差はありません。

L31とL32の使う箇所を変えれば以下の通り。

ボックスの短辺側に、三角形の底辺を揃えることもできます。
どちらにせよ、柱の向きを揃えるにはL31とL32 の2種類のコーナーを使うことが必要になってきます。

単にオブジェ的にトラスを組み上げるだけなら大きな問題にはならないかもしれませんが、イベントのブースとしてタペストリーや看板を掲げたい といった状況になると、底辺が揃っている方が作業しやすいです。
ステージとして使用し、バックドロップを掲げる場合にも同様です。

こういうやつですね。

底辺が揃っていれば

このように掲げられますが、底辺が揃っていないと

このようにちょっと片方にずれてしまうため、ロゴやグラフィックを真ん中にもってきたい場合にはおすすめしません。
ステージとして使用を検討している方には、L31とL32を組み合わせることをおすすめします。

※ ストレート部材やアクセサリーの選定方法はボックス型の選び方をご参照ください。

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