ギターアンプ、ベースアンプ、PA用スピーカーにはそれぞれサウンドキャラクターがあります。そして、それを決定づける重要な要素と言えるのが「音の出口」である「スピーカーユニット」です。スピーカー交換は、コーンの破れや過大入力など故障に対応する「補修、修理」だけでなく、「グレードアップ」させることもできます。一見ハードルが高いと思われそうなスピーカー交換ですが、ここではスピーカーユニットを選ぶ際のポイントをご紹介します。サウンドデモや選定に便利なセレクターもご用意していますのでぜひご活用ください。
確認する主な項目としては下記となります。
サイズ、インピーダンスは同じものを選びましょう。8Ωのスピーカーを4Ωにした場合、音量は上がりますがアンプへの負荷が高くなるため、最小インピーダンスを確認し、対応しているか確認が必要です。16Ωにした場合、接続することはできますが音量は下がります。
パワーアンプ側のアンプ出力に対して許容入力が小さいものを選んでしまうと故障のリスクが高まってしまいますので、同じか少し大きいくらいのものを選ぶようにしましょう。目安にする値はRMS(Root Mean Square)値ではなく、PGM値(Program、Continuousなど)を確認してください。
さらに追加で見るべきポイントが下記です。
基本的に純正のスピーカーユニットと全く同じ位置というパターンは少なく、基本的には多少なりとも加工が必要になることがほとんどです。仕様をよく確認し、今、搭載されているものと比較しましょう。EMINENCE、CELESTIONは、各商品説明に記載しています。
アンプ、PAスピーカーのエンクロージャー側に空いている穴の大きさです。ここがユニットより小さいと調整する作業が必要になります。
ユニット内のスペースに対して、奥行が長すぎると物理的に収まらなくなってしまうので注意しましょう。
スピーカーに使用されるものの中で最も歴史のあるマグネットで、アルミニウム・ニッケル・コバルトで構成されています。少ない磁気抵抗により、緻密で繊細な表現を得意としていて音質が良いとされています。短所としては、セラミックに比べコストが高くなり、許容入力は小さいものが多いです。
アルニコの材料であるコバルトの価格が高騰し、代わりに登場したマグネットです。
比較的低価格ということもあり、数多く採用されていて、現代では最も一般的な材質となっています。アルニコに比べ、音質が劣るということはなく、標準的なものといえます。高温特性に優れているので、許容入力の大きなユニットやウーファーに多く使用されています。
強力な磁気回路が特徴でパワーのあるマグネットです。そのため、アルニコやフェライトと比較して、小型、軽量化を図ることができます。音質は、輪郭のはっきりした明るいサウンドになる傾向があります。持ち運びの多いアンプの軽量化にもお薦めです。
CELESTION、EMINENCEのギター用、ベース用スピーカーの多くにはメーカーが用意しているデモ音源や、モデルごとの違いを紹介するYouTube動画が用意されています。百聞は一見に如かずという言葉の通り、同じ条件で演奏されている動画はとても参考になる情報です。
特集ページにスピーカーセレクターを用意しています。スピーカーのサイズやインピーダンス、用途などを選択することにより、欲しい商品に素早くアクセスすることができます。
CELESTIONから、ギターアンプとPAスピーカーを例にした交換動画が紹介されていますのでぜひ見てみてください。
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