
選挙戦を勝ち抜くためには、より多くの人に自分の考えを伝える必要があります。短期間で、どれだけの多くの人に届くかが投票に繋がる、シビアな世界ですよね。自分にしかない考えや抱負など、人を振り向かせるようなパフォーマンスがないと知名度も上がりません。選挙活動で重要なのは、どんな機材をどのように使うか。地声では届く範囲に限界があり、少数の人にしか聞こえません。「一気に大勢の人へ声を伝えたい!」「長い時間自分の考えを聞いてほしい!」そこで、選挙立候補者が活動するときに用意したものが「メガホン」。スピーカーとしての役割を持ち、発したままの言葉を、広い範囲に届けることができます。マイクを通して話すので、喉を傷めずに長時間話し続けることもできます。一言で「メガホン」と言っても、大きさや性能など、様々な特徴があります。いろんな用途で使い分けられているメガホンですが、今回は「選挙」というキーワードに絞ってそれぞれを紹介します。

まず最も簡単に揃えられる、持ち運び可能なメガホン。価格も低コストで、肩に掛けたり、スタンドに設置できるものもあります。屋外での演説も防水・防滴なら心配ナシ!突然の雨でも大丈夫です。
サイレン機能搭載のものは、防災時や屋内の非常事態でも使われます。朝礼や朝のラジオ体操など、用途は多様です。

車載用の中でもお手軽なのが10~20Wクラスのメガホン。必要な機材も少なく、設定も比較的カンタンです。密集した住宅地や学校の周辺など、地域に特化した選挙活動に向いています。メガホンを前後に設置すると、進む方向にも過ぎた方向に発信でき、長時間の宣伝が可能です。
日常的には「い~しや~~きいも~」でお馴染みの焼き芋移動販売車や、廃品回収などの車体に設置されているのも、このタイプが一般的です。

駅前や街の中など、賑やかな場所での演説では40W以上クラスのメガホンがおすすめです。様々な音が入り交ざっている環境でも、大音量で広範囲にアピールできます。特に車上からの街頭演説などは、周りの雑音に負けないパワーが必要でしょう。少し離れた場所を歩いている人にも届くような、大音量に耐えられるメガホンを選びましょう。このクラスのメガホンは、災害時に回る車や緊急車両などにも搭載されています。

選挙カーと一口で言っても、住宅街を回る車、候補者を乗せて大きな街の中を回る車など様々です。音量は、走る地域によって変えなければならない重要なポイントです。車によって搭載するメガホンを変えておくと、毎回設定する手間も省けます。その地域に合った音量での選挙活動が、良い印象を持ってもらえるきっかけになるかもしれません。気持ちよく選挙活動を始められるように、正しい知識と使い方を理解して、メガホン選びをしましょう。