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K&M 23310 卓上スピーカースタンド |
在庫状況:Stock:
![]() 価格:¥6,000(税込) Price:6,000 yen(incl. tax) |
参考になった人数:5人(5人中) 5 out of 5 people found this helpful. |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 18cm径のマイクスタンドベースとしても使え、裏ワザも | 2021/05/16 |
この製品は、スピーカースタンドとして販売されていて、製品の説明には記載がないものの、マイクスタンドにもなります。 支柱は短いものの、両端は3/8インチ(ドイツねじ)のオス&メスねじになっていて、取り外しが可能であり、支柱と円形ベースの接合部も3/8インチねじなので、他の支柱に付け替えたりすることが可能で融通が利きます。 支柱を取り外した状態のベース部中心にあるのは、3/8インチのオスねじの突起ですが、実は、この部分(銀色に見えるところ)も取り外しが可能になっています。 (注:外周が丸くレンチが使えないので、取り外すためには、大きめのプライヤーが必要。) ベース本体は、中心にM20のメスねじが切ってあり、そこに、下がM20オスねじ、上が3/8のオスねじになっている部材(ニップルねじ)を装着しているわけです。 つまり、この部材も取り外せば、支柱の下部がM20のオスねじになっているポール(例えばアトラスの一部のマイクスタンドの支柱)も取り付けが可能になります。 さらに、もう一つの使い道が、私がこの製品を購入した理由ですが、SCHOEPS のマイクスタンドベースBF250(直径25cmのスタンドベース)と互換できることです。 SCHOEPS のBF250も K&M からのOEM品で、この 23310 とは、直径が異なる兄弟の製品といえます。 SCHOEPS のBF250にも、M20⇔3/8ニップルねじが付いていますが、その上には、12mm径のポールを挟み込むように保持するためのSCHOEPS 独自の部品が組みつけられています。 独自部品とM20⇔3/8ニップルねじは、強固に締め付けられているので、取り外しが、ほぼ不可能ですが、独自部品には、レンチ用に平行面の部分があるので、モンキーレンチを使えば、M20⇔3/8ニップルねじごと、ベース部分から取り外すことができます。 そうすれば、この製品(23310 のベース部)に付け替えることができるというわけです。 つまり、大きくて重い SCHOEPS のBF250を”BF180”に変更できるということです。 SCHOEPS のBF250を使用しているユーザーにとっては、「裏ワザ」と言えますね。 この使用方法を思いつき、実証できて以降は、ステージのマイクセッティングに自由度が広がり、運搬も楽になりました。 | ||
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SCHOEPS MK4 |
在庫状況:Stock:
![]() 価格:¥154,800(税込) Price:154,800 yen(incl. tax) |
参考になった人数:8人(8人中) 8 out of 8 people found this helpful. |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | クラシックのステージにおけるリファレンス・スタンダード | 2021/05/16 |
このマイク(カプセル)を指名買いする人には、説明は不要でしょう。 特にクラシック音楽を扱うプロのエンジニアであれば、SCHOEPS を使った経験がない人は、まずいないでしょうが、ほとんどは会社などで保有し、価格面から個人の所有が多くないことが、あまりコメントを見かけない理由かもしれません。 映像収録の邪魔になりにくい、艶消しグレーのコンパクトでスマートな拡張システムの外観は、ステージで重宝される理由のひとつですが、あくまでも本来の実力は、「音」です。 SCHOEPS の魅力を一言で言うなら、優れた基本性能と美しい音質が高度に両立され、バランスが取れていること、長期にわたって通用する性能が追求されていることです。 私は、SCHOEPS を使用し始めて今年で20年が経ちますが、製品開発が一貫しているところに、信頼を寄せています。 プリアンプ部の本体は改良が重ねられ、現在のCMC6、CMC6xt、CMC1に至っていますが、カプセル部は基本的に、どのプリアンプ部本体や拡張システムとも組み合わせ可能。この点は、将来も変わらないと予想されるので、安心して少しずつ買い足せます。 MK4 は、ベーシックな単一指向性カプセルで、登場したのは、数十年も前ですが、その当時から今でも通用する基本性能を持っていて、音質傾向もほとんど変わらないことは、驚きです。 音調は、高音域から低音域まで、ほぼフラット。高音域でわずかに感度アップを施していますが、これは、音源が離れている場合に失われる高音域を補償するためで、音楽的な美しさを再現する絶妙なバランスとなっています。 もうひとつは、音源から届く直接音と音場の中を反射してくる間接音のバランスの良さで、正面から外れた方向からの音でも周波数バランスや位相が崩れず、音源を取り巻く音場の自然さ、空気感・エアー感の再現が非常に優れています。 これは、マルチマイク収音の際には、カブリ音の自然さに貢献します。 用意されている豊富な指向性バリエーションのいずれにも、同様の性能が追求されています。 こういった性能が如実に発揮されるのが、拡声を伴わない歌唱やアコースティック楽器の収録で、音楽的な美しさが際立ちます。残響音の美しさが重要な音楽ホールでの収録で、DPAとともにリファレンス・スタンダードとなっているのは、このような理由からですね。 | ||
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RODE TF5-MP |
在庫状況:Stock:
![]() 価格:¥238,000(税込) Price:238,000 yen(incl. tax) |
参考になった人数:11人(11人中) 11 out of 11 people found this helpful. |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | クラシックのステージで勝負するRODE の本気 | 2021/05/05 |
クラシック曲でのグランドピアノのオンマイク収録に使用したところ、ハンマーの打弦の瞬間から消え入る余韻まで、そして弦の音が混じりあう様子まで、克明に描き出す能力に驚きました。 低音弦のしびれる重量感から高音弦の突き抜けるような雑味のない響きまで、注文を付けるところがありません。 高解像、低ノイズ、かつ感度が高いので、ピアニストが意図している演奏技能をすべて残さず、すくい上げて見せている、という印象。 キャッチコピーにある「温かい音色」という表現とは、すこしイメージが違います。 有名メーカーを含む他社のペンシル型マイクをピアノにオンマイクでセッティングすると、高音弦の響きがキラキラし過ぎたり、「色」がついたりする傾向のものが多いですが、TF-5 は、キラキラ感を過剰に演出したり、「色」を付けたりせずに、演奏のダイナミズムを存分に引き出すところが美点です。 この「ハイスピード感」、「解像力の高さ」、「色付けのなさ」に関しては、NEUMANN KM184 や SCHOEPS CMC64 をも超えていると言えます。 単一指向性マイクとして正面以外の音源をある程度、減衰させつつ、対象の音源が発する音を色付けせずに細部まで克明に捉えたい、という用途には、最適(最強)でしょう。 クラシックステージにおいても、ドイツ勢 NEUMANN や SCHOEPS と渡り合える、フォークナー氏(英国の伝説的エンジニア)が目指したであろう素晴らしい性能を実現している、RODE の本気というべきマイク。 | ||
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NEUMANN TLM 67 |
在庫状況:Stock:
![]() 価格:¥309,800(税込) Price:309,800 yen(incl. tax) |
参考になった人数:11人(11人中) 11 out of 11 people found this helpful. |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 万能ではないが真空管マイクの音調をP48で出せる唯一のマイク | 2021/05/04 |
メーカーがカタログ上でも型式からも示しているとおり、真空管マイクの名機とされている U67 の音調を K67 カプセルと FET 回路で再現しようとしたマイク。 音調としては、低音域・中音域の厚みは充分にありつつ、高音域は柔らかく、おとなしい。 EF86真空管の音調を模した、とメーカーが言うとおり、高音域の感度を下げ、わずかに高調波歪みを乗せることによって、独特の音色感を生み出しています。 たとえば、グランドピアノの高音弦の響きは、煌めくような感じにはならないので、U87Ai のような音調を期待すると、まったくイメージと違う結果となる。 打弦楽器(ピアノ)や撥弦楽器(ハープ、ギターなど)のような高音の煌めきを魅力として捉えたい場合には、あまり向かないマイクと言えるでしょう。 逆に、擦弦楽器(バイオリンなど)は、このマイクが捉える音源として好適と思われます。 擦弦楽器は、弓が弦を擦る持続音を奏でますが、真空管のような高調波歪みが、この弦が擦られる音を柔らかくするからでしょう。 ヴィオラのソロ演奏をオンマイク収録した際には、刺さるような高音域の発音が柔らかく表情を変え、好結果を得ることができました。 特筆すべきは、弦楽器の基音となる中音域の音階が実に「濃く」豊かに再現されるところで、この味わいは、ちょっと他のマイクでは得にくいものです。 自己ノイズも充分に低く(単一指向性選択時 11dB SPL)、弱音を捉える能力も優れています。 ただし、最大入力音圧レベルが低めなので、音源の選択やマイクセッティングには注意が必要です。 単一指向性選択時に、105dB SPL(0.5%THD)で、これは大音圧に比較的弱いと言われている U87Ai の117dB SPL(0.5%THD) よりもさらに低い値。 実際、伴奏するグランドピアノがフォルティシモで演奏した際には、ピアノが背面方向にありながら、不快な歪みが乗ることがありました。 けっして、U87Ai のような万能マイクではないけれども、真空管マイクの良さを解っていて、ファントム電源環境で真空管マイクの「艶」、「柔らかさ」を出したいという用途に対しては、唯一無二の存在でしょう。 | ||
おおきに's Profile
Reviews Posted: 5
Address:大阪府
8423
価格:¥2,480(税込) Price:2,480 yen(incl. tax)
通常、問題になりませんが、ケーブルのアースとシールドが同一であることによって問題が生ずることがあります。その一例は、音楽ホールで吊りマイク音声がパッチ盤を経由している場合のケーブル接続。
収録の本番に予期せぬノイズに悩まされることが多いですが、電源が異なる機器の同時稼働や、それらの機材等の電界・磁界・高周波の影響が考えられます。
ノイズの原因として、ケーブルのシールドが吸収したノイズが1番ピン(信号アース)に流れ込むこと、また、機材を含むあらゆる金属部にはそれぞれの電位があり、通常のケーブル結線では電位差を解消できず静電結合を起こすことが大きな問題と推理。
そこで実際の収録現場で、信号アースと電源アース(機器の外筐アース)を別々に割り当てることができる、3芯+シールド網線の BELDEN 8423 を使用した結果‥
パッチ盤とAC駆動のマイクアンプ間を 8423 で接続したところ、大正解。
それまで悩まされていたノイズがほぼ100%解消。この際、1番ピンのアースは芯線のひとつに単独で割り当て、シールド線は1番ピンには繋がず、両端のコネクタの外筐にのみ結線するという方法を採っています。
グランド(アース)電位が異なる機器(パッチ盤含む)の電位差がシールド線により解消し、信号線への電位の影響・静電結合が解消あるいは極小化されたものと考察。
電界・磁界・高周波は、シールド網線が吸収して外筐アースにのみ逃がすので、この点でも悪影響を防いでいるでしょう。
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この他、業務用として優れているのは、
○ 柔軟性とともに内部には繊維の補強があり、取回しが容易かつ信頼性がある。
○ 自作の際、芯線の被覆部は柔らかいが、熱には強く「はんだ付け」が容易。
○ 芯線もシールド線もリッツ銅線(撚り線の1本1本に錫メッキが施されている)。
○ オーケストラ収音に際し、各楽器の音色や音場感・位相を正確に伝達。情報量が多く音質良好。
反面、家庭のオーディオ・リスニング用途として適さないところは、
△ ゴム臭が強く、なかなか消えない。
△ 外観と手触りは「ゴム」的で、そっけない仕上げ。上質感が皆無なのは残念。