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K812 開放型モニターヘッドホン 3年保証モデル
価格:¥159,800(税込) Price:159,800 yen(incl. tax)
3年目でケーブルの根元が断線しました。
LEMO端子が垂直に伸び、ケーブルが肩に触れやすいためです。
イヤーパッドの耐久性は4年で、最後は「- Sound Sealing -」とエングレーブされた部分から表皮が剥がれます。
「4年でイヤーパッドに20,000円払えるか」が、購入の指標です。
・装着感
構造の工夫で側圧を少なく感じますが、400gは消えないので、重量が首・背中まで降ります。
長時間うつむき加減で使う方には負担になるでしょう。
「首・背中が何時間耐えられるか」が、購入の指標です。
・構造と音漏れ
耳の横にスピーカーを置く構造です。
前世代のK701と似た意匠を残していますが、ハウジング相当部分の内側が別物で、外から「パンチングメタル」→「皮膚」で遮るものがなく、ドライバー前面の深く広い空間で飽和する正相の反響音をハウジングから捨てます。
この構造がもたらす効果は一般的な開放型では考えられないもので、主観的なリスニング音量と現実的な音漏れ量に大きな差が生じます。
発音体から耳まで距離がある上に捨てるエネルギーが多いから、構造的にdB SPLが下がり、小音量では迫力が無く、相当の大振幅で初めて適正なラウドネスに達するのです。
その音漏れ量は、閉めた部屋でも廊下で何の音楽か気づくほどで、卓上型PCスピーカー並みです。
検討している方は「こんなに音漏れしても大丈夫か」を考えてください。
また、スピーカーのように「ボリューム位置によりラウドネスの落差が大きい」ことにも気をつけてください。
なお、K812は構造で下がるdB SPLを高感度・低インピーダンスの高効率ドライバーで補い、逆に110dB/V SPLまで引き上げており、同じボリューム位置ではK701より(体感で)+7dBほどの音量です。
・音の特徴
細かいノイズや圧縮音源特有のささくれを聞き分ける解像度はR70xaやHD800に劣ります。
その代わり、ダイナミックレンジと空間の再現性がニアフィールドスピーカー並みで、音源のビットレートやサンプルレートよりミキシングの個性に強く反応します。
「ハイレゾ音源だから情報が正確で良い音のはず」などという先入観に邪魔されないのは、とても良いことです。