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WA-2MPX 真空管マイクプリアンプ
価格:¥238,000(税込) Price:238,000 yen(incl. tax)
レビュー動画などでも見られる通り、ドラムレコーディングにおいてアンビエンスにLPFが非常に有効です。
また、ギターやベースのマイクに少し突っ込み気味に使用すると、過剰なトランジエントが抑えられてオケ馴染みが良く、良好な結果が得られました。
クリーン目に使えばメインボーカルにも良さそうでしたが、クリアなプリではないのでジャンルや方向性は選びそうです。
直近のプロジェクトでは、一歩下がった合いの手のセカンドボーカルに使用しました。
ミックス時コード系のシンセやシンセベースにサチュレーターとして使用するのも面白く、普段だとプラグインで済ませてしまうところですが、やはりアナログにはアナログにしかない良さがあります。
LA-2AやEQP1-A、コンパクトエフェクターなど、モノラル機材は折に触れてミックスでも使用してきましたが、ステレオソースには二度通さなければならなかったり、そもそもステレオでモニターしながら音が作れないので、その点ステレオの本機は便利です。
ワイドレンジで情報量の多いハイエンド機材とは趣が異なりますが、近代のトラック数の多いロックやポップス、或いはR&BやHIPHOP等、歪みやローファイ感を有効に使えるジャンルには相性が良いと感じます。
積極的な音作りの為のアウトボードというのは特にミドルレンジの価格帯では選択肢が極端に少なく、マイクプリとしても実用的で、チューブサチュレーターとしても使えるというのは他に例がないのではと思います。
最後に価格とトレードオフで仕方ない部分ですが、スイッチの組み付け高さが揃っていなかったり、スイッチ自体の工作精度に若干のばらつきがあったりします。
また、VUメーターに最初に貼られている保護フィルムは、透明の窓部分と黒い枠の部分の間に挟まれており、千切れてしまってうまく剥がせませんでした。
製品仕様上の注意としては「High Gain」がオフの状態だと逆相になりますので、「Polarity」との併用が肝要です。
実用上は問題ないですし、価格を考えればよく出してくれたなと思います。