パッシブベースで使用しています。
他の市販のプリアンプを通すと,たいがい「かっちり」「くっきり」「タイト」になりますが,冷静に原音と比べてみると,低音の量感が失われていたり,中高音に新たなピークが出来て硬くなっていたり,ふくよかなバズが失われていたりして,がっかりします。 この TUBE MP は,そのようなことがほとんどありません。
原音の持つ柔らかさ,暖かさを保ちながら,全体で少しだけまとめてくれて, ほんのわずかに力強くしてくれます。 通常のプリアンプがするような色づけ(マッシブにしたり,中高音を持ち上げたり,低音の量感を削ったり)が少ない出音と思います。
それなのに,挿す真空管のキャラクターがちゃんと反映されます。 RCA black plate の豊かな中低音や,前に出る性格, Telefunlen のきれいな中高音域と,控えめに1歩下がる性格, RFT のワイドレンジだけれど中音にツヤがあってちゃんと抜ける性格 などなど・・・。
他の高価なプリアンプより頼もしく思えます。 価格を考えると驚異的です。 コストパフォーマンスでこれに対抗できる機種は,他には Lehle Sunday Driver くらいでしょう。
もちろん,出音はアンサンブル中でケースバイケースですから,カッチリ,クッキリ,タイトな音を求めるときは不向きです。
注意点は2点で, 1)挿す真空管により,出音がかなり変化します。 デフォルトの管は,たいがい高音域がかなり足りないか,レンジが狭いかです (いくつか試聴しています)。 また,ノイズレベルも若干違ってきます。 2)真空管の交換の際は慎重に。 引き抜くときは事故は少ないと思われますが,挿す際には,ソケットの裏面を基盤ごと指で支えないと,out put level のポットが基盤からポッキリはずれてしまいます(2つほど壊しました)。
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