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    AKAI professional MPD32誌上レポート パート1

    2009/07/03

    AKAI 「MPD32」

    ドラムのシーケンス作成にMIDIドラムセットを用いるのは、演奏力、スタジオスペース等の問題があり、私にとっては難しい事でした。この手の作業を行う時、私はドラムマシンスタイルの大きなパッドとソリッドな操作性を持つ、AKAI professional MPCシリーズを好んで使用しています。一方で、シーケンスソフトの編集機能や、ソフトウェア・インストゥルメントに収録された、数々のサウンドライブラリも捨てがたく、そんな私と同じようなリズム・プログラミングの嗜好性を持つ人たちに最適なのが、単なるドラム音源用トリガーパッドの域を超えた、多機能で本格的なコントローラー、AKAI professional MPD32です。
    BRICK-HOUSE BATTERY MPD32はレンガ作りの家を彷彿とさせるがっしりとした作りながら、約31×38cmと控えめなサイズで、デスク上のスペースを占拠することはありません。USBポート、もしくはオプションの6Vパワーサプライから電源供給が可能です。USB 1.0バスは32MIDIチャンネルを使用可能、MIDI In/Outポートを使って16チャンネル分のMIDIチャンネルをさらに追加することができます。
    MPD32の心臓部と言えるのが、縦横4列に並んだ、優れた感度を持つトリガーパッドです。パッドは充分に大きく作られており、一つのパッドを複数の指でたたいて、フラムやロールの打ち込みも可能です。抵抗感も充分にあるので、器用ではないプログラマーでも、ダイナミックなビートを作り出すことが出来ます。さらにパッドのベロシティーレスポンスを自分好みに調整する事も可能です。各パッドから出力されるMIDIノートナンバーを編集し、それぞれにポートとチャンネルを選択する事ができます。この機能はソフトウェア・インストゥルメントと、最近は使っていなかったRoland TD-7を組み合わせて作ったプログラムを演奏する際、とても役に立ちました。
    Time Divisionボタンを押した状態でNote Repeatスイッチを使うと、シンプルな4分音符から32分3連符のロールまでどんなリズムも再現する事が出来ます。動きのない単調なロールを避けるには、押す力を変えてベロシティーに変化をつけるようにします。Time Divisionボタンを押していない状態だと、個別にMIDIコントローラーに信号を送ったり、トラックソロやミュートにも使用する事が出来ます。1列に並んだ8つのフェーダーとノブは、従来のボリューム調節、パンニングを行うだけではなく、任意のMIDI信号にアサインする事が出来ます。この機能を使えば、他の操作と同時に、ソフトウェアシンセのボイスパラメーターをコントロールする事も可能です。さらに素晴らしいのが、フェーダー、ボタン、ノブそれぞれが3つのバンクを備えており、トリガーパッド右側にあるA、B、Cボタンにより簡単にアクセス出来る点です。パッドをアサインするバンクは4つ用意されています。

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