NT2とNT2-Aの相違点
NT2-A はNT2と比較して次の点が異なります。まず箱を開けるとすぐに、マイク本体にあるコントロールが増えたことに気がつきます。3つの3ポジション・スライダー・スイッチ、指向特性パターン(無指向性、カーディオイド、双指向性)、ハイパスフィルター(フラット、40Hz、80Hz)、そしてパッド(0、-5、-10dB)があります。NT2-Aは、オーストラリアで設計、製造されたTYPE HF-1、デュアル・ダイアフラム・カプセルと、K2マイクでも使用されている同型のトランスデューサを中心に構成され、低いセルフノイズ(7dB)など、今までのRØDEマイクの特徴をそのまま引き継いでいます。また、音響特性のための一体化構造と、スチールメッシュグリルを採用しているため、NT2より重い仕様となります。
サウンド
最近のRØDEマイクは、ダイアフラムTYPE HF-1の出現により、よりスムーズで豊かなサウンドを実現し、以前のモデルとは全く異なるものになりました。それがNT2-Aの開発動機となったのです。少し高域が強調されていますが、トーンがザラザラしたり、甲高くなることは無く、よりオープンなサウンドになりました。男性ボーカルでは、丸みのある中域と十分な低域により、トーンが太くなります。トップはオープンで明瞭、際立ちが強く、他のマイクに見られるような、ざらつきや甲高い高域はありません。
NT2-Aを2台受け取って、ナイロン弦とスチール弦ギターなど、様々なソースのステレオマイキングができるようにセットしました。音のイメージは最高でした。サウンドは豊かでオープン、しかも明瞭で、再現能力は部屋の音響にぴったりフィットしていました。私は同じ言葉を繰り返すことが好きではありませんが、この時ばかりは「スムーズ」という言葉を繰り返していました。この言葉はNT2-Aを表す最適な表現だと思います。別の言い方をすれば、「ナチュラル」でしょうか。
ごつごつしたエレキギターのサウンドは、NT2-Aで拾うと太い音になります。耳障りな高域の音は入らず、豊かな低域と厚みのある中域が際立ちます。メタルハンド・パーカッションの場合、再現能力が高く、耳障りな音は入らず、「スムーズ」な減衰が得られます。他のパーカッションに対する再現能力も同様で、アタック感も忠実に再現できます。
購入検討
このRØDEラージダイアフラム・マイクは本当に素晴らしいです。K2も良かったですが、NT2-Aも同様に素晴らしいと思います。本当に特別なモデルですね。
NT2-Aは、定価$700くらいですが、店頭価格はさらに安くなると思います。もし、定価で買ったとしても、それに値する価値は十分あると思います。この価格ですと、スタンドマウントよりはショックマウントのパッケージ購入がお勧めです。きっと満足すると思います。
RØDEマイクについて過去のイメージは忘れてください。NT2-Aを含む新しいRØDEマイクは本当に素晴らしい性能を誇ります。多くのコントロール機能、柔軟性、非常に低いセルフノイズと共に、スムーズで再現性の高いサウンドを集音できます。
「プロ向け」スタジオマイクや自分のマイクケースに入れる最高のモデルをお探しならば、NT2-Aはほとんどのアプリケーションにお勧めのモデルです。