Harrison Audio/COMPは、透明なレベラーからキャラクター重視のコンプまで幅広く対応する500シリーズモジュールのコンプレッサーです。
■500シリーズモジュール、コンプレッサー
■クラシックなフィードフォワード型VCAコンプレッサー
音響エンジニアリングの世界において、Harrison Audioの創設者デイヴ・ハリソンは、音楽制作テクノロジー開発の先駆者として知られています。皮肉なことに、ハリソン自身はかつてコンプレッサーに懐疑的であり、伝説的なプロデューサー/エンジニア ブルース・スウェディーン(Bruce Swedien)も同じく「音楽はありのままに録音すべきだ」という信念を持っていました。
しかし、放送業界からの「音量を制御してクリッピングを防ぐツールが必要」という要望を受け、Harrison Audio はコンプレッサーの開発に踏み出しました。そして完成したコンプレッサーは、わずかなゲインリダクション(数dB)で透明感のあるレベリングを実現し、特にボーカルやギターなどダイナミクスの広いソースで重宝され、音楽制作に欠かせないツールとなりました。
さらに時間が経つにつれ、このコンプレッサーが深く「かける」ことでキャラクターやサチュレーションを加える、“バイブ系”コンプとしての性能も注目されるように。ハリソンの当初の懐疑心は、放送業界だけでなく音楽制作の現場でも信頼される名機を生むきっかけとなったのです。
この伝統的なハリソンサウンドが、Compモジュールによって500シリーズ・フォーマットで利用可能になりました。
■「Harrisonの魔法のソース」── あらゆるソースに使える
Compモジュールは非常に柔軟なダイナミクス・プロセッサです。
たとえば、1:2のレシオ+速いリリース設定で、ギターやボーカルに2-3 dBだけかけて自然なレベリングを行うこともできますし、ドラムやベースに対してレシオを強めに設定し、リリースを遅くすることで、激しいバイブ感のあるコンプ効果を加えることも可能です。
Comp 500シリーズモジュールは、無駄を省いた堅実なアナログコンプレッサーで、まさに「制作の秘密兵器」。あらゆる音源にかけたくなることでしょう。
■特徴:
Harrison伝統のサウンド
透明なレベラーからキャラクター重視のコンプまで幅広く対応
クラシックなフィードフォワード設計
高性能アナログ回路用THAT 2180 VCAチップを採用
プログラム依存型のアタックタイム(ソースに応じて最適化)
リリースは連続可変(Fast ~ Slow)
入力オーバーロードLED搭載
500シリーズ・フォーマット対応
商品レビューProduct Review
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