BEHRINGER ( ベリンガー ) / FBQ800 V2

BEHRINGER/FBQ800は、FBQ付き超小型9バンド・グラフィック・イコライザーです。

■グラフィックイコライザー
■9バンド
■電源アダプター付属

■特長
・スタジオやステージ用途に適した、超コンパクトな9.5インチグラフィックイコライザー
・革新的なFBQフィードバック検出システムにより、問題のある周波数を瞬時に特定し、オーディオアナライザーとしても使用可能
・追加のローカットフィルターが不要な周波数を除去
・正確なレベル表示を可能にする6セグメントLED入出力メーターとレベルコントロール
・高品質のイルミネーションフェーダー、ポテンショメーター、スイッチを採用し、長期間の信頼性を確保
・超低ノイズのオーディオ・オペアンプにより、優れた音質を実現
・すべてのMiniシリーズモデルは積み重ね可能で、超コンパクトなシグナルプロセッサーソリューションを構築可能

■なぜイコライザーが必要なのか？
もし私たちが完璧な世界に住んでいたなら、オーディオのイコライゼーションは必要ないでしょう。サウンドシステムは完璧で、あらゆる音を完璧な状態で再生し、すべての人が同じバランスの低音・中音・高音を好み、フィードバックも存在しないはずです。しかし、現実の世界はそうではありません。どんなに優れたサウンドシステムでも、良質なイコライザー（例えば FBQ800）を使うことで、より良い音質を得ることができます。

■どのように機能するのか？
私たちが耳にする音の周波数範囲は、9車線の広い高速道路のようなものです。それぞれの車線は、音域の1オクターブを表しています。
低音域（63Hz～500Hz）
中音域（1kHz、2kHz、4kHz）：楽器やボーカルの大部分がこの範囲に含まれる
高音域（8kHz、16kHz）：シンバル、スネアドラム、その他の高音の楽器が含まれる

FBQ800 を使用すると、それぞれの9つの周波数帯域を個別に調整し、音の流れをコントロールできます。適切にイコライゼーションを施すことで、すべての周波数がバランスよく聞こえるようになり、まさに "Equalization（均等化）" の役割を果たします。

■フィードバックの除去
フィードバックは、特定の周波数が過剰に増幅され、マイクがそれを拾い、再びシステムを通して鳴らされることで発生します。そのため、放置するとどんどん音量が大きくなってしまいます。ここで FBQ800 の フィードバック検出システム が威力を発揮します。この革新的な回路では、各フェーダーのLEDが点灯し、特定の周波数帯域が危険なレベルに近づいていることを知らせてくれます。対処方法は簡単で、点灯したスライダーを下げるだけ。LEDが消えれば、フィードバックの問題は解決です！かつては熟練の耳が必要だった作業も、誰でも簡単に扱える ようになりました。

■サウンドツールキット
9つの周波数帯域を備えた FBQ800 を使えば、簡単に音質を微調整し、フィードバックを瞬時に除去できます。各フェーダーは、それぞれの周波数帯域を 最大±12dB までブーストまたはカットでき、これはかなり大きな調整幅です。特に 低音域のコントロール にも優れており、低域用のフェーダーに加え、ローカットフィルター を搭載。これにより、フロアランブル（床の振動）、部屋の共鳴、電源ハム などの不要な低音を取り除くことができます。特に スピーチ用途 では、これが大きなメリットになります。

■ブーストすべきか、カットすべきか
特定の周波数帯域を上げたり下げたりすることで、部屋の音響特性を改善 できます。例えば、もし部屋の音が 低音が強すぎる（ベースヘビー） 場合、63Hzや125Hzのフェーダーを下げる ことで、全体の「ブーミー」または「こもった」サウンドを解消できます。同様に、8kHzや16kHzをややブースト すると、暗くこもったミックスに「輝き（スパークル）」を加えることができます。ボーカルがミックスに埋もれてしまう 場合は、1kHzを上げる ことで前に出すことが可能です。ただし、特定のフェーダーを上げるだけが最適な解決策とは限りません。目的の周波数を際立たせるには、その 周辺帯域を下げたうえで、全体の音量を上げる 方法のほうが、より良いヘッドルーム（余裕のある音量バランス） を確保できます。

■正確性と信頼性を追求した設計
ヘッドルーム の話に関連して、FBQ800 には 6桁のLED入出力メーターとレベルコントロール が搭載されており、音量レベルを正確に管理できます。また、高品質のイルミネーションフェーダーやスイッチ を採用し、長期間にわたる信頼性を確保。さらに、超低ノイズのオーディオオペアンプ により、優れた音質を実現します。加えて、Miniシリーズのすべての機器は積み重ねて使用できる ため、超コンパクトなシグナルプロセッシングソリューション を構築可能です。

■仕様
■入力
タイプ: 1/4" TRSコネクター（バランス）またはRCAコネクター（アンバランス）
インピーダンス: バランス：約20kΩ、アンバランス：約10kΩ
CMRR（同相除去比）: 1kHz時 40dB（標準）
最大入力レベル: +15 dBu
■出力
タイプ: 1/4" TSコネクター（アンバランス）またはRCAコネクター（アンバランス）
インピーダンス: 約120Ω
最大出力レベル: +15 dBu
■システム仕様
周波数特性: 10Hz～200kHz（-3dB）
ダイナミックレンジ: 110dB（10Hz～22kHz）
歪み率（THD）: 0.003%（0dBu時、標準）
クロストーク: >80dB（1kHz時）
S/N比: >95dB（0dBu、Aウェイト）
■グラフィックイコライザー
バンド数: 9バンド（アナログステレオ）
制御範囲: ±6dBまたは±12dB（切替可能）
帯域幅: 1オクターブ
■その他の機能
ローカットフィルター: 75Hz（12dB/oct.）
入力レベルコントロール: -12dB～+12dB
■電源
電源供給: 付属電源アダプター（12V DC / 1A）
■消費電力: 約7.0W
■寸法 / 重量
サイズ（H×W×D）: 約 48 × 243 × 120 mm
重量: 約 0.60 kg