イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のメンバーとして活躍し、日本人初となる米アカデミー賞作曲賞を受賞した音楽家の坂本龍一さんが3月28日に亡くなりました。享年71歳。
東京芸術大、同大学院に在籍中にスタジオミュージシャンとして活動を開始。1953年に細野晴臣さん、高橋幸宏さんと結成したYMOでは『ライディーン』『テクノポリス』などのヒット曲で世界を席巻。シンセサイザーを駆使した斬新な音楽、テクノポップは後進のミュージシャンに多大な影響を与えました。
1983年に公開された大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』では、俳優としてデヴィッド・ボウイ、ビートたけしと共演。劇中音楽も手掛け、日本人初の英国アカデミー賞作曲賞を受賞。1987年の映画『ラストエンペラー』でも日本人初となるアカデミー作曲賞を受賞。
その後もソロやYMOで活動し、1992年にはバルセロナ五輪開会式の曲を担当。1999年にはCMで使われたソロ曲『エナジー・フロー』を収録したシングルがミリオンセラー。「教授」「世界のサカモト」という愛称でも親しまれ、クラシックからロック、民族音楽と、幅広い知識を生かした多彩な作品を残しました。
所属のマネジメント会社は訃報と併せて、坂本龍一さんが好んだ一節「Ars longa, vita brevis. 芸術は長く、人生は短し」を紹介しています。今なお世界で愛される名曲『Merry Christmas Mr. Lawrence』を、坂本龍一さん自身で演奏した名演をお贈りして、心よりご冥福をお祈りいたします。
Merry Christmas Mr. Lawrence / Ryuichi Sakamoto - From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022
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