子供向けの玩具楽器として1970年代にイギリスで人気のあった小型の電子楽器、スタイロフォン(Stylophone)。付属のペンで鍵盤をなぞって音を出す小型シンセサイザーです。玩具楽器とは言え、様々なロックの名曲で活躍したことでも知られており、イギリスのキングストン大学には何とスタイロフォン・オーケストラなるものが現在も存在し、幅広い層に愛された楽器であることが窺えます。デヴィッド・ボウイは1969年にこの楽器をいち早く取り入れ、名曲「Space Oddity」をヒットさせています。ボウイは2004年に行われた最後の来日公演で、スタイロフォンを取り出し、「Space Oddity」をさわりだけ演奏していたのを覚えているファンの方もいるかと思います。そしてその「Space Oddity」リリースから50周年を迎えた2019年。この度、キングストン大学スタイロフォン・オーケストラは、ボウイの盟友プロデューサー、トニー・ヴィスコンティを迎えて「Space Oddity」をカバーレコーディングしました。ボーカルも入ったこのカバー・バージョン。オリジナルに負けないくらいの幻想的なアレンジが印象的なモンド・ミュージックとなっています。ボウイ・ファンのみならず必聴のカバーバージョンは現在動画でも公開中です。
Space Oddity (Cover) - Kingston University Stylophone Orchestra
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