今回は、千葉県の成田市内にある諏訪神社で行われた小規模なお祭りにて、PA(音響)を担当させていただきました!周囲が自然に囲まれた静かな境内には夫婦杉や鳥居があり、苔むした趣ある雰囲気が魅力です。
今回は当日朝のセッティングとなり、時間と人員コストも多くは確保できません。そこで会場の地形を活かしたセッティングを考えてみました。全体の広場からみて拝堂側が段階的に高くなる地形となっています。今回はこの段を活かしてステージをライザー(脚)なしでセットすることにしました!
図に起こすとこのような全体の様子です。FOH(音響席)が後方にあり、ミキサーとしては音のバランスがとりやすい絶好の配置となっています!飲食エリアからも見えやすく、なかなか理にかなったレイアウトプランとなりました!
それではセッティングをはじめていきます!
今回のメイン卓は話題のデジタルミキサー「YAMAHA/DM3」です!これ1台で本当に全部入り!というくらい機能が充実しており、そしてこのコンパクトさ!Wi-Fi遠隔操作にも対応しているのでとても柔軟なオペレートができました。ステージまでのケーブルは「CLASSICPROのMULTILINKシリーズ」を伸ばしました。
今回持ち込んだ主要機材リストはこちらです!
用途 | モデル名 |
---|---|
メインスピーカー | JBL/EONONEMKII |
モニタースピーカー(返し) | CLASSICPRO/MONIONE |
マルチケーブル | CLASSICPRO/MULTILINKD24/4-30 |
ミキサー | YAMAHA/DM3 STANDARD |
マイク | (Vo.) AKG/D5 (kick.) CLASSICPRO/CM8BD (guitar.) CLASSICPRO/CM7I |
今回はステージ板の枚数にも限りがあるため、安定性が求められる要所に限定して配置をしました。
メインスピーカーを配置する前面に横1列、そして、ドラムセットの床としてひと区画を敷く形で対応。客席からみるとステージが全面に敷かれている様に見えるので見た目としてもGOODです!
メインスピーカーはJBL/EONONEMKIIを使用。バンド演奏もあることからサブウーハーは必須であり、会場も平面的で広がりのある空間のため、コラムスピーカーのような水平に広い指向性が求められました。そこでこのスピーカーならサブウーハー一体型のコラム方式。すべてを解決できました!1000wクラスのアンプを搭載しており、屋外にも関わらずしっかりとキックやベースの音を響かせながら、JBLらしいクリアな中高域を再生してくれました。
ステージ上の返しにはCLASSICPROのMONIONEを使いました。マイクスタンドに取り付けられて省スペース!しかもパワードなので、ステージの人が自分で音量を調整できるのも便利でした!
さて、セッティングも終わり、人も入りはじめました。いよいよ本番です!
小規模ながらも工夫と愛情のこもった地域のお祭り。音響面でも、限られた機材と環境のなかでどこまで理想に近づけるかが大きなポイントでした。
学園祭や地域イベントなど、仮設ステージや屋外でのPAを担当される方の参考になれば幸いです!
他の現場レポートも順次公開予定!
次回の「サウンドハウスのPAさんが行く!」もどうぞお楽しみに!
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