新年、明けましておめでとうございます。
昨今のIT革命のスピードとAI関連ニュースに新しい時代の幕開けを感じる一方その流れと逆行するような日本の人口に関する諸問題の台頭に驚きを隠せません。日本全体を見渡すと、少子高齢化と地方社会の過疎化に関連する問題は根が深く、50年後には日本の人口が半分になり、1000年後にはゼロになるという予測がメディアで取り沙汰されています。人手不足の深刻さは刻々と増し、多くの企業が人材の確保に苦慮する傍ら、働き方改革が押し進められようとしています。人手不足にも関わらず働く時間を減らしましょう、という行政指導が突如として始まり、その矛盾に多くの企業が悩むようになりました。
人口減少による悪影響を緩和し、より住みやすい社会を創生するための原動力として台頭したのが革新的なAI技術です。既に海外では車の自動運転化が一気に加速し、公道でテストが行われています。国内ではAIスピーカーの販売が始まり、誰でもスピーカーに話しかけるだけで、欲しい情報を取得することができ、様々なデータを見たり、好みの音楽を聴いたりすることができます。明らかに私たちのライフスタイルが変わりつつあると言わざるをえません。パソコンが普及し始めてから40年の年月が経ちましたが、もはやキーボードに打ち込む時代は終焉を迎え、新しい「ボイス」コマンドの時代が幕を開けました。
このIT革命と社会のAI化は音楽の世界にも到来しています。AIによる作詞作曲は、もはや夢ではありません。人間が聴きたい曲の方向性をAIが理解し、さりげなく曲を仕上げることができるようになりつつあります。また、VRバーチャル・リアリティと言われる仮想現実化の技術を駆使して、カラオケを思うままに歌いながら、大勢の観衆の前で実際のステージに立った感覚と同じような疑似体験まで気軽に楽しめるようになったのです。憧れのアーティストと同じステージで共演することは勿論、遠くにいる友達を目の前に呼び出し、あたかも自分のそばにいるような感覚で、一緒に歌うことも、もはや現実となりました。
このような激変の時代には、無論多くのリスクが伴います。AI系のロボットに依存することによりいつの間にかロボットに支配される危険はないでしょうか。人間と接するよりもスマホやロボットと接することの方が、ぶつかることもないことからストレスもなく、子供たちも含め、人間同士の繋がりをないがしろにするようにはならないでしょうか。健全な精神の発育を蝕み、自らの願望だけを満たそうとするようないびつな精神構造を助長しないかと、不安はつきません。それでも、時代の流れは止めることはできず、この激流についていかなければ、取り残されてしまうのです。
一寸先は闇とも思える新AI時代に突入し始めている昨今、誰もが心の癒しを必要とし、そこに音楽の存在が大きく輝いています。その大切な音楽を心から楽しむための骨子を創生し、普及させる働きの一端をサウンドハウスは担っています。これからも音楽に関わる商品を販売し、様々な情報を発信しながら皆さん一人一人の人生がより豊かになることを願いつつ、多種多様なサービスを提供し続けてまいります。特に地方の過疎化を食い止め、地域に根付く祭りの文化を大切にし、その伝統を守るためにも音楽を通じて地方活性化に尽力しようと計画しています。より多くの人々が日本文化の根底にある素晴らしい音楽に親しみ、日本という国がこれから先、一千年を超えてまで存続できるようにという熱い願いを込めて、サウンドハウスは今年も前進してまいります。
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