OxEAE FuzzはObstracture × EAEのコラボレーションの2作目。ブルータリズムに影響を受けた筐体デザインはそのままに、より破壊的で強烈な個性を持つペダル。
EAEが標榜する電子工学への飽くなき探求とリスペクトは、OxEAE Fuzzの回路設計においても炸裂しています。
23Vへの内部昇圧でヘッドルームを広げた上で、+80dBのオペアンプブーストによってファズ・サウンドを生成する歪み回路。
その前段に配置されたフィルターは音色を柔軟に変化させていきながらも、常に個性的なキャラクターを創り出します。
極め付けは、全波整流回路を用いたアナログ・オクターブ回路。波形を"折り返す"事で生まれる生成音は演奏に対して激しく反応し、様々な周波数成分を含んだ強烈な生成音を出力します。
EAEにしか作る事ができなかった、かつて人類が経験したことのないファズサウンド。一度体感すれば心奪われる、危うい魅力をはらんだ絶世の名機がここにあります。
■OxEAEのフォーマットが生み出す強烈な存在感
Obstructure × EAEコラボレーション によって生み出されたOxEAE。その基本は、オーバークオリティな電源回路、バッファード・リレー・バイパス、そしてブルータリズムに影響を受けた筐体デザインにあります。電源の入力には過電圧保護、低電圧保護、逆極性保護が設けられています。この頑強な設計があるからこそ、OxEAE Fuzz "暴力的音響装置"が実現したと言っても過言ではありません。
■個性と柔軟さを両立する独自の歪回路とトーン・コントロール方式
OxEAE Fuzzは内部昇圧によって23Vの電圧を確保し、ヘッドルームを広げています。しかし、オペアンプでそれを上回る+80dB(約10,000倍)のゲインアップを行い、歪みを生成。レゾナンスのついたハイパス・フィルターで、歪みのサウンド・キャラクターを調整しています。
これらを操作するGainスライダーとWeightスライダーを用いることで、カラッとしたディストーション・サウンドから、苦しいまでに圧迫感のあるファズ・サウンドまで創り出すことができます。特筆すべきは、様々なサウンドが作れるにもかかわらず、そのどれもが個性的であることでしょう。スライダーがどんなポジションでも、OxEAE Fuzzにしかない個性を存分に楽しむことができます。
なお、Gainを高い設定にするととてもノイジーなサウンドになります。この領域に、生易しいサウンドはありません。ノイズを求め、抱擁し、そして導くのです。
■未だ経験した事のないオクターブ・ファズ・サウンド
OxEAE Fuzzのアナログ・オクターブ・サーキットに用いられているのは、全波整流回路と呼ばれるものです。波形の下半分を「折り返す」ことで疑似的に生成されるオクターブ・サウンドは独特で、高い設定の時は単純なアッパー・オクターブだけでなく、その他の倍音やサブベースを加えた強烈なサウンドが飛び出します。場合によってはリング・モジュレーターのような強烈なうねりが発生するなど、OxEAE Fuzzの狂った魅力がここに詰まっています。
またこのアナログ・オクターブ・サーキットは演奏に対しても激しく反応します。ネックピックアップ、12フレット近辺で単音を演奏すれば、比較的素直なアッパーオクターブが生成されます。しかし、パワーコードで5度を鳴らした途端にダウン・オクターブが生成され、テンションコードを鳴らせば大暴れでめちゃくちゃなサウンド、ユニゾンチョーキングをすれば低音が蠢くのを体感することができます。
このアナログ・オクターブ・サーキットをコントロールするTextureとGain、Weightは互いに強く関係しあっています。WeightとTextureをともに上げれば、オクターブ・サーキットの作り出す低音成分が強調され、みぞおちを打つような重苦しいサウンドに。そこからGainとWeightを下げていけば、今度は壊れたシタールのような鋭利なサウンドが飛び出します。
これらの組みあわせによって、OxEAE Fuzzはいまだかつてないファズ・サウンドを、この現代で実現したのです。
■Specifications
Bypass: リレースイッチング、オペアンプバッファードバイパス
Input impedance @ 1 Khz:2.2MkΩ
Output impedance @ 1 Khz:< 1kΩ
Power: 9V DC, 2.1 mmセンターマイナス、200mA以上
レギュレート、アイソレートされた200mA以上のパワーサプライを推奨。電池駆動はできません
Dimensions: 171mm x 88.9mm x 50.8mm
Weight: 680g
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