ピアノの取り扱いについて
- ピアノの設置場所は?
- 直射日光が当たらず、風通しの良い場所が最適です。壁に寄せて設置する場合は、壁とピアノの間に2~3cm位の隙間を空けて、湿気がこもらないようにして下さい。また、外壁に面したところは避けて下さい。
ピアノは重いので、できるだけ安定性の良い場所に設置して下さい。アップライトピアノを和室に置く場合は、脚の下に敷き板を敷くなどの工夫が必要です。
- 1軒家の2階に置くのは大丈夫?
- よほど古い家ではない限り大丈夫ですが、地震などの被害に備えて1階に置かれた方が無難です。
- 床の補強は必要ですか?
- ピアノを置く場所に必ず補強を入れなければならないという事はありません。新築などでは最初から補強が入っていたりします。ですが、築何十年も経った木造住宅(歩くだけでミシミシ音がする)や気になる場合は、専門業者に依頼して補強を入れるか、ピアノの下に敷き板を敷くなどの対処をして下さい。
- ピアノに適した環境は?
- 温度は15℃~25℃、湿度は冬季:35~65%、夏季:40~70%。人間にとって快適な環境が、ピアノにとっても一番良い環境です。湿気が多すぎたり、逆に乾燥しすぎはピアノの大敵です。
- 温度や湿度が高くなるとどうなる?
- ピアノが汗をかき、木やフェルト、金属の部分(アクション、ハンマー、弦など)に影響が出て、音が出にくくなったり、こもったり、鍵盤が下がったままになったり、金属部分にサビが出やすくなってきます。
- 湿気を防ぐには?
- 雨の日や夜間などは窓を閉め、ピアノの蓋も閉めて下さい。逆に晴れた日には窓を開けて、風通しをよくして下さい。
日頃から湿度の高いところでは除湿器の使用をお勧めします。
- 乾燥しすぎるとどうなる?
- 木の部分に影響が出て、弾くとキシむような雑音やビリビリという雑音が聞こえたり、音程が乱れたりします。
- 乾燥を防ぐには?
- 少し湯気を立てたり、加湿機の利用も考えましょう。部屋に観葉植物を置くのも1つの方法です。
- なぜ調律が必要?
- ピアノの弦は1本平均90キロという強い力で張られています。だから、たとえピアノを弾かなくても、時間がたつにつれて次第に弦が伸びていき、音程が乱れてきます。正しい音で弾いていただくためには、少なくとも1年に1度は定期的に調律が必要です。特にピアノをお求めになってから1年ほどの間は、弦の伸びが大きいので、調律も年に2回ぐらいはするようにしましょう。
調律はピアノの健康診断としても大切です。
- ピアノの上に置いてはいけないものは?
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- ビニール加工してある表紙の本やノート、教材、プラスチック製の消しゴム、おもちゃなど・・・外装を傷める恐れがあります。
- 水の入った花びんや鉢・・・水をこぼすと、木部湿気や内部金属部のサビ等で音が出なくなったり雑音の原因となります。
- ガラス製品・・・共鳴して、雑音の原因となります。
- 鍵盤の隙間に鉛筆の芯やヘアピンなどを落とすと鍵盤が動かなくなることがあるので、ご注意下さい。