UK発のアンプメーカーが、Iron Heartのトーンをストンプボックスサイズに真空管と共に詰め込みました。
ホームスタジオユーザーを大きく悩ませるのは、机の上に数センチしかない、スペースの問題です。また、最近、たくさんの携帯やiPadでは「ま、いいんじゃないか」と思わせるようなギターサウンドを録音できても、音声的には限度があります。
LANEY社はこの問題を考慮し、優れたIRTシリーズのレコーディング用機材として、小型でありながら重要性の高いIRT-PULSEデスクトップ・プリアンプを加えました。IRT-PULSEはストンプボックスの大きさながら、本格的な真空管サウンドと数多くの機能を、携帯電話ほどのスペースしかとらない大きさに詰め込みました。
LANEY社は、IRT-PULSEのデザインとしてチャコールメタリックの頑丈な台形の合金ボディに、カッコいいブラック・オン・ブラックのLANEYロゴをあしらいました。IRT-PULSEのエンクロージャーに、3つの赤いLEDを搭載することで、IRT-PULSEが机の数ミリ上に浮いているように見せ、ただのつまらない電流ではなく、マイクロ核融合炉によって、動いているのではないかと思わせるほど、カッコよく見えます。さらに、ガードするような形のカバー下に搭載された真空管2本が、LEDによってライトアップされています。しかし、IRT-PULSEはカッコいいだけではないのです。
まず、IRT-PULSEはIRTシリーズの他のモデルと同様、USBレコーディング・インターフェイス仕様の為、PCやMacベースのDAWに接続でき、低ノイズで本物の真空管によるオーバードライブ&ディストーションを提供します。IRT-PULSEのUSBインターフェイスは双方向性で、1つのチャンネルはドライ信号を送り、もう1つのチャンネルはアンプ信号を送ります。レコーディングの時間を短くしてくれる賢いリアンプの機能では、DAWのドライトラックをPULSEに送り、もう一度DAWへ返すことができます。この機能のスイッチはフロントパネルにあります。
一般的であるゲインとボリューム以外、1/4インチTRSフォン接続によるバランス、またはアンバランスのメイン出力、ヘッドフォン出力とAUXインの他、バイパスモードに切り替えができるリモートフットスイッチジャックがあります。表のプッシュ式ボタンコントロールでは、ゲイン・ブーストとバイパスの他、トーンコントロールのブライトとダーク、更にEQがあります。ブライトとダークは説明不要で、EQは低域と高域のブーストと中域のスクープのプリセットを切り替えます。IRT-STUDIOと同様のスピーカー・エミュレーション機能により、直接PAに接続することができ、またキャビネット・エミュレーション・ソフトはハードウェアがない場合に使用できます。
IRT-PULSEは、4つのゲインステージを持つ、パワフルな真空管オーバードライブペダルとしても利用できます。フットスイッチは搭載されていませんが、リモートジャックにより簡単にフットスイッチを接続できます。
IRT-PULSEはWINDOWS, Mac, iOSとAndroidの全てのOSに対応する為、簡単に利用することができます。ゲイン設定でも、ノイズが少なく、初めてリアンプする際は、マニュアルを見ないといけないかもしれませんが、すぐに慣れるはずです(特にGarage Bandの場合)。そしてIRT-PULSEのレンジとトーンは優れています。ボタン1つで、クリーンでとても透明なトーンや、温かいビンテージサウンド、マイルドなブルースオーバードライブを選択できます。
私達は色々なギター、ベースとキーボードをIRT-PULSEで録音し、簡単なバックトラックを作ってみました。一般的なベースとミドル、トレブルを搭載していないことでいい結果を得て、ボタンでさまざまなトーンを作れるので、ほとんどのシチュエーションに対応します。ゲインも、ゲインポットを回し、ボタンを押せば、ファットなストラトネック・ピックアップからBilly Gibbons風の超サチュレーションサウンドまでを幅広くカバーします。
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